Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

「I am a cat」って訳すとイマイチ

2007-02-16 | 読書
かの有名な夏目漱石「我輩は猫である」を読みました
(←リンク先の岩波文庫で読んだわけじゃないけど、
いろんな出版社から出てるので探すのめんどい)。

別に猫好きだから読んだわけでもなく
(犬か猫かと問われれば即答で猫派ですが…)、
高校の教科書にちょっと載ってたのを思い出して
全部読んでみたくなったからです。

こういう軽くてユーモアのある小説は読んでて楽しい。
「軽い」けど必ずしも「浅い」わけではないですし、
行き過ぎた個人主義への疑問なんかも描かれてはいますが、
全体的に無駄な力が入ってないというか。
普通「文豪の名作」となると、難解で読むのに時間が
掛かるようなのが多いのですが、これは電車の中でも
サラッと読めます。特に猫の語り中心の部分は。

猫の語りも面白いですが、主人の苦沙弥先生や
先生を取り巻く人々もみんな一風変わっておりまして。
中でも迷亭は面白いっすねえ。この人が登場すると
会話なんか大抵おかしく引っ掻き回されるのですが、
読んでる方は何となくこの人の登場を待っている(笑)。

個人的には「オタンチン・パレオロガス」の
天丼ギャグが好き(笑)。明治期にも天丼ってあったのか。
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