台風16号は当地には大きな被害もなく、昨夜遅くあっという間に、温帯低気圧になり本州の東海上に通り抜けていきました。とはいっても、集中豪雨に見舞われた地区もあり災害が発生しています。
最近は、気象庁が高性能な気象レーダーの情報を、リアルタイムで公開しています。そのデータを使用して、降雨強度をいくつかの民間会社がスマホのアプリやPCのウェブで常時画像を提供しています。
昨日18時過ぎの雨雲画面をスマホでキャプチャしました。動画に加工されているので、過去、現在と予測を知ることができます。
台風の目(中心)がどこにあるかよりも、雨風の状況が防災にはもっと重要です。
この画像を見ると、愛知県と静岡県の北の県境あたりの雨量が多いことがわかります。それ以外の地方でも日本海沿岸富山県や新潟県でも雨量が多いことがわかります。
京都市内はまだ少し雨が残っていましたが、比叡山あたり以外ではもう雨雲は通過していました。
戦後まもないころ、当時の台風観測は米軍が飛行機を飛ばして高々度からの観測や、気象庁が船を出して嵐の中、危険を犯して観測していたニュース映像を記憶しています。
その後、富士山頂上に気象レーダーを設置して気象観測をはじめました。現在では、その富士山レーダーは撤去されています。観測員を常駐させていた富士山頂上の観測所も現在では無人の気象センサーと通信リンクがあるだけ。
では、現在の気象レーダーはどう進歩したか気になったので、調べてみました。
気象庁のウェブに詳しく説明のページがありました。
引用:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/radar/kaisetsu.html
電波を発射して、雨雲で反射して帰ってくる反射波(エコー)を受信して測定します。ドプラー原理で雨雲の移動方向と速度を決定し、電波の強さ等で降水強度を推定するとのことです。
日本全国をカバーするために、20ヶ所にこの気象レーダーを配置してあり、中央にあるコンピュータで全てのデータをつなぎ合わせて、日本全土の雨雲の動きを逐次、リアルタイムで公開しています。
こうした気象情報を適時、適切に収集していれば、逃げ遅れなどの災害は防げたのではないでしょうか。
少なくとも、地震よりは「予知」の精度が高いので積極的に活用するべきだと思いました。
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PS: それにしても「電波」の威力とそれを情報処理するICT技術の進歩には改めて、目を見張ります。
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