今年4月から、NHK-BS2で朝ドラ「てるてる家族」(2003年下期)の再放送を毎日(日曜日以外)やっています。
戦中から戦後復興期、そして高度経済成長期の大阪府池田市が主な舞台で、パン屋の4姉妹がそれぞれ成長して巣立っていく物語です。二女の夏子(モデルはいしだあゆみ)の「ブルーライト横浜」のヒット曲誕生・紅白初出場が実現して、ドラマは終盤です。宝塚歌劇団の学校も舞台になり四女が合格して入学しますが、劇団には入らずパン屋を継ぎます。
池田市の現在の名所は、ここ、インスタントラーメン発明記念館です。
ドラマ「てるてる家族」に度々登場する町の発明家おじさん、実は日清食品創業者の安藤百福氏が、この即席麺を発明して大成功しました。
阪急電車梅田駅から宝塚線に乗り、20分くらいで到着します。
夏休み期間に訪問したので、雨の日にもかかわらず親子連れや学校、子供会などの団体で一杯でした。
当時の安藤さん実験小屋が再現されています。
チキンラーメンの発明の元になった油で麺を揚げた大鍋。こんなマニアックな場所にも中国語やタイ語が飛び交っていました。この写真のおじさんも中国語。
当時のテレビコマーシャルが白黒で放映されています。 見学者は渡されたクイズラリーに夢中で問題とヒントを読んで答えを探していました。
いろいろな体験型の展示をしています。この辺が、多くの博物館とは大きく異る点です。
自分だけのカップラーメンをつくることができます。
まずは、カップの外装にサインペンを使って絵や文字を書き加えていきます。
次には、麺に加えるものを各種具材の中から選び、係の人に入れてもらいます。
その後、シールで密封。
完成したマイカップヌードルは特製の透明バッグに入れて肩にかけてお持ち帰ります。
食度では、発売中のカップヌードルやインスタントラーメンが安価に楽しめますが、長い行列ができていました。
JAXAによって、宇宙食にも選ばれて野口宇宙飛行士がスペースシャトルで食べたそうです。
大発明は、チキンラーメン(いわゆる袋麺)にとどまらず、カップ麺に展開していきました。
外国に販路を広げるにあたって、特に米国では丼やおワンがなく、箸もない家庭や職場がほとんどなので、カップとフォークをつけることを工夫します。
そのカップの素材は、鮮魚のトロ箱にヒントを得て、発泡ポリエチレン製にたどり着きました。最初はコーヒーなどの紙コップで試したのですが、熱湯を入れると熱くてもてません。現在はエコ回帰で、断熱性の厚手の紙になっています。
カップに入れる麺の製造工程にもおおきな工夫があって、製品のカップの中間に麺の塊が浮いていて、入れたお湯の循環が良いようになっています。
味付け、麺の種類など、国内では各地方ごとにことなる商品が造られています。
外国向けではさらに多種多様だそうです。
カップラーメンカップの上に立つ安藤百福氏。故郷、池田市の観光にも大いに貢献しています。
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