ジェンダーからみるカンボジア

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警察研修二日目

2015年06月04日 | 人身取引調査2015年5月

 

 

70名以上の警察官が、制服で研修を受けているのは、なかなか壮観・・・・

ちなみに、写真撮影はすさまじくて、わたしもモデルになったかのようにばしばし撮影されるし、みんな勝手にFACEBOOKにアップロードしてるし、ジェンダーよりも肖像権を教えたほうがいいのではないかと思ったり・・・

研修開始時間の1時間前には、半数くらいの警察官がすでに会場にいるのも、さすが規律を守る人たちだなと思う。女性省もみんな早いけれど(局長は1時間半前に会場にはいるのが通常)、警察あるいは内務省の制服組は、ほんとに時間を守る立派な人たち。

↓二日目の研修内容についてブリーフ中

1日目、「ジェンダー配慮をした法執行ってどういうことだと思う?」って聞いたら、若い女性警察官が「男性警察官が加害者を逮捕して、女性警察官が報告書を書く」(報告書じゃなくって、調書というのだろうか・・・・)。まさに典型的な発想で、これを変えようとしているのだけれどな。

 

警察のジェンダーについて、人事局のえらい人から説明。警察の人たち、誰も彼も肩書きが長すぎて、よくわからないのである・・・・こんな通訳できないよお、と通訳泣かせの役所だなあと思う。

警察の組織は、5つの局、1つのセナティカラターン(内閣官房?)、27課・・・・ついていけない巨大な行政組織なのである。

       中央       地方

男性警察官 15726    39114

 

女性警察官 1108     2155

合計   16834     41299

 

↓下の部分の統計は、なんの統計かよくわからない・・・ 

男性     10851    

女性     516

合計   11367

 

 

2010年のメイサ−19日通達425SCNでは、女性を優先的に雇用するよう指示がでている。

中央で女性が指導的地位についている人数は、214名。(ただしトップはいない)

地方では、592名。(ただしトップはいない)

 

女性が指導的地位にいることのアドバンテージについては、給料が増えるっていうのがはいってて、重要なポイントだと思う。でも、重要な役割を与えられて力を伸ばすとか、自信をつけるとか、若い世代のモデルになるとか、そういうアドバンテージも指摘してほしいなあ。

女性警察官からは、男性は星もらったり表彰されているのに、自分たちはもらえてないから不公平だという意見が続出・・・・たしかに女性は星とかの数が少ない。 

ちなみに、日本の女性警察官の割合は、7%程度。

警察に聞き取りしてみたところ、研修の需要はとても高くて、特に、容疑者の取り調べ方法について学びたいそう。以前カナダの警察うが実施した研修がとてもよかったそうな。たしかに、現役の警察官に対する研修は重要。それ以外には、子どもの被害者のインタビュー方法も学びたいそう。