夜のテレビはほとんど見られないんだけれど、マレーシア時間8時からのNHKスペシャル、沖縄戦全記録は、自分の今の仕事にも直結しているので。がんばって見ることにした。
というのも、日本の両親は、九州旅行中で、急にメールで以来してもテレビを録画してくれる可能性が低い・・・・・ので、なんとか放映を生放送でみようと、夕方からしっかり飲んで、酔いをちょっと冷まして見たのである。
ある女性の発言、
「小さな子が泣くと、泣くなと言われ、仕方ないからおむつを口にいれて、窒息死させた。」
窒息死させた、っていうテロップの意味が最初わからなかったくらい、平然とこの事実を語った女性(多分母親)。
沖縄では、兵士がたりなくなって、若い人たちが軍に防衛召集されて、訓練もなく、その日から実践。県内外に疎開されるはずだった高齢者や女性も、召集された。
数多くの人のインタビューを紹介していて、「この人たち、生き延びてラッキーだったな」と思わざるを得ないくらい悲惨な経験をしている人たちばかり。
自分の部下である兵士がシビリアンの服を着て戦場に出た点について、伊東大尉という人は、「どうせ死ぬんだから、好きにさせてやろうと思ってね。」
大学に入学した25年以上前に、「50年以上たっていないものは歴史ではないし、歴史学的観点からは分析できない」、って学生に言っていた中国の明時代の有名な研究家。沖縄からは、すでに70年。カンボジアはまだ40年。まだまだ検証できないことはあるかもしれないけれど、歴史の証人がなくなっていく前に、記録を残すことはとても重要だな、って、改めて感じる。