ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

Christina Beauty School/Salonでの講義

2015年06月17日 | Forced Motherhood

 

 

プノンペン市内にある、クリスチナ美容学校のマネージャーさんから、クメールルージュ時代のことについて話してもらうことに。

以前何度かブログで書いている、わたしが通っているサロンの経営者で、たまたまテレビでクメールルージュのことが放映されたことがきっかけで彼と話すことがあって、ぜひ学生に講演してくれないかって依頼したのだ。

↓バンコクから戻ってきたばかりで、さっそく学生たちに対応してくれる

今回私が学生と実施しているクメールルージュ時代の調査では、地方ばかりでインタビューをとっているので、この方のみがプノンペンからの強制移住とかを経験しているヒアリング。

さらにこの方はまだ若い男性。13歳でクメールルージュを経験しているのだ。

↓学生たちからは、とってもたくさん質問が出た

「たくさんの人が殺害されて、幽霊はでなかったんですか?」っていう質問の視点が、とてもおもしろい。幽霊も殺されるくらいひどかった、っていう回答で、みんな大笑い。乗ってくると立ち上がる彼、この質問にも立ち上がって回答。彼は大勢の人の肢体が焼かれたりするのを目撃している。

↓みんなで記念撮影、ほんとうに貴重な機会をもらえて大感謝

↓久しぶりにクメールスリンでランチ、これはお気に入り

クメールスリン、肉料理が多くて、あまり食べたいものがない・・・・

↓ちょっとほっとする味、野菜とエビのスープ

今回お世話になったマネージャーのティダさん、発言内容がとっても含蓄のある内容で、どうやって翻訳しよう・・・って思ってたら、発表を聞いてた一人の女子学生が、妊娠6ヶ月くらいで地方の調査にいけないことが判明。彼女に翻訳してもらうことになったのである。なかなかいいコメントがあったので、本にまとめるとき、ぜひ男性の発言も使いたいのである。

 

 

 


ハーグ条約:子どもの親権をめぐる争い

2015年06月17日 | カンボジアの母子保健

 

 

ハーグ条約といえば、ダムダム弾の勉強をさせられた国際法の講義を思い出すんだけれど、今勉強中なのは、日本でも話題になった、

国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約 ( Hague Convention on the Civil Aspects of International Child Abduction)

↓マレーシアの電車、ずーっと喧嘩している子どもたち

通称、ハーグ条約。

↓マレーシアでのおみやげ、子供達の新学期用品

国際結婚して離婚した際、子どもの養育をめぐってもめた時に登場する国際法。カンボジアも中国も批准してないから、国際的取り決めを遵守する必要はない。

↓マレーシア出国の時、ハートの飴で口の周りが真っ赤・・・・

↓粗相をして洋服がなくなり、わたしのリゾート着を着てる下の子

とある人身取引の事案で、カンボジア女性は、労働のための出稼ぎに中国にいったのに、騙されて売られてしまって花嫁にさせられた。でも夫も義母もいい人でとても親切にしてくれ、売られて一ヶ月後に妊娠した。夫たちは大喜び、病院にちゃんと検査にもつれていってくれた。でも、いろいろあって、彼女はカンボジアに逃げ帰ってしまう。そもそも、結婚するために中国にいったわけではなかったのだ。

↓久しぶりにみんなでダオへ、朝ごはんが超美味しい!!

この事案は、とても複雑・・・・「夫が被害者だろう!」っていう指摘をしてた、自分自身国際結婚で苦労している日本人男性の意見は、もっともだと思う。夫は1万ユアンの結納金を仲介人に払ってるのだ。妻と子どもを探して、遠くにある北京大使館に2回も足を運んでる。妻がどこにいるのか、誘拐されたり迷子になったのではないかと、心配で仕方なかったのかもしれない。多分、想像だけれど、妻が逃げたとは思わなかったのでは・・・・どうだろうか。

↓スターバックスで大ヒットだった、チキンのラップ

被害にあった女性は、子どもといっしょにカンボジアで暮らしてる。

↓子供達はどんどん大きくなるのだ・・・・ 

 

 ↓息子撮影、ミキハウスの水着・・・ワニの絵柄が好きらしい

強制か、合意か、お見合いか、いろんな結婚があって、ほんとに人間関係はむつかしいなあ。