反落調整的なドル買いは、もう少し揉み合いながらを想定していましたが、中国の利上げによって、中国景気に対する不透明感からか、一気にリスク回避的な資金の流れへと転換しました。リスク回避のドル買いというフレーズは、懐かしくも思われますが、今のところ、中国への不透明感は先発的な利食いを誘った範囲で、まだリスクを回避するドル買いに言及すのは早い印象です。
手仕舞いのドル買い戻しにより、ユーロドルはあっという間に1.37台を割り込みました。大方の見解は先にも述べたとおりですが、ユーロのショートスクイーズ(と言っても、市場がショートだったとは思えませんので、ドルのセリングクライマックスと言うべきかもですね)の一端を担った、ドイツのウェーバー連銀総裁の“債券買い取りプログラムは終了すべき”との発言が、金利高を連想させた経緯があります。
当ブログでも書きましたが、ドイツの高官は稀に、国内情勢に偏り過ぎる側面があります。確かにこのプログラムは、過去一週間で一切行使されなかったほどニーズが無いのは事実のようですが、想定通り、のちにECBトリシェ総裁は、ウェーバー発言はEUの総意ではないと、否定するコメントが報道されるほどでした。
ところが、です。
新銀行規制で稀に波乱要因となっている、バーゼル3具体化の流れを受けて、あるニュースソースによれば、ウェーバー連銀総裁は、資本強化規制は信用供与に影響を与えるとし、終息しつつあるクレジットリスクに対して危機感を述べたことを報道しました。まあ、ここまでは良いのですが、信用危機の終息宣言は時期尚早とのコメントを発していたことには、驚きを隠せません。
正確に意図したところは、不明確ではありますが、つい、一週間前には債券買い取りプログラムは必要ないとまで言い放った、同一人物の発言とは思えませんでした。
昨日に関しては、中国の利上げが全てだとは思いますが、ウェーバー総裁の、一貫性がない発言に対する不透明感も、ユーロ安の一因になってはいないでしょうか??
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一体、どうなっているのか欧州の実情把握にやや飢えていた矢先、
ForexTVジャパンのオフィスがある六本木に、同じく投資情報系の動画配信を手がけている
WorldInvestors.TV(http://www.worldinvestors.tv/)
という、カッコいいイメディア企業さんがあります。
そのブランディンング ショップというか、ライブスタジオにもなる、カフェダイナーが、
WorldInvestors Travel Cafe(http://www.travelcafe.co.jp/shop/roppongi/)
さんなのですが、芋洗い坂を下って直ぐ右手にあるそのお店で今度、欧州経済がテーマのイベントがあると聞き、早速参加してみることにしました。なにか、一つでもヒントになることが聞ければなー、と楽しみです。
お申込み、お問い合わせは
http://www.worldinvestors.tv/guide/seminar_20101027.pdf
となっています。1000円で飲み放題、食事つき??泥酔しないように気をつけなくちゃ、ですね。
開催日時は、10月27日 18:45受付開始だそうです。
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終盤は、お知らせになってしまいました。あくまでイベントのご紹介ですので、その範囲でご理解ください。では、テクニカル分析はのちほど、閃いてみようかと思います。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎