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外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:ユーロドル、協調介入で底堅いが地政学リスクも大きい-浅野のつぶやき

2011-03-22 23:36:28 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

つい、今もユラユラと小さな地震がありました…。311以来、少しでも地震を感知すると、手が止まってしまいます。
やっと先ほど、最後の番組をアップロードし終え、気がつくともう11時を回っています。遅くなりましたが、ひごろからご覧の方は是非ご覧ください。

さて、連休明けとなった本日は、渦中のドル円がこう着状態となり、その他通貨も先ずは、原発の成り行きを見守っているのか、動意に欠ける一日でした。株式市場の方は、日本企業(人)の潜在力?が評価されてか、買い戻しが優勢となっているようです。

協調介入がきっかけに見える、ユーロやポンドの対ドル相場上昇ですが、以前からくすぶっていた政策金利の上昇期待による買いが、今回のイベントで助長された格好に見えます。本日先ほどの英国物価指数関連の指標は軒並み上昇し、ポンド買いが全通貨に対して堅調に推移しています。

協調介入という久しぶりの大イベントから数日が経ち、その意義を考えた時、第一の目的は日本に集中している災難の一つを、救援と言う名目でG7が合意したということだと考えています。未曾有の災害に見舞われた国の通貨が急騰するという、考えてみれば不思議な現象です。円高がダメージとなる大手輸出企業は、部品が手に入らず生産を休止している状況の中で、もしかすると円転の一張本人は輸出企業かもしれないという予想も成り立ちそうです。

一方、復旧に必要な資材などは、もちろん国内だけで調達できるとは思えず、円高はある意味でこうした状況では”渡りに船”だった観は、個人的に否めません。

クロスでの協調介入にしても、対円相場の底支えは援護目的だったとしても、対ドルでの上昇は、もちろん介入目的には無いと推測でき、ユーロドル相場の上昇はテクニカル的には決定的だとしても、1.38ミドルから、1.42ミドルという400ポイント近い上昇は、若干早すぎるイメージです。
ましてや、地震の陰では、リビアに対する協調軍事制裁は泥沼化するリスクも垣間見え、このまま一方的に欧州通貨が強さを継続するとも思えません。上値目標は1.44ミドルが見えていますが、テクニカル的にも心理的にも節目となる1.4000を下値に、この間のレンジはいつでもあり得そうな感覚です。

1.4050付近をユーロ買いのエントリーとして考え、1.3950を割り込むようなら一旦はストップです。
上値は時間がかかりそうですが、先の1.4450付近を目先目標としてみます。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎



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