外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ドル円相場分析-売買戦略(日足)

2009-07-16 16:03:19 |    -ドル円

下のチャートはドル円日足チャートです。


ピークAから下落チャンネルを作っており、下値線をブレークできず、チャンネル上方へと切り返している途中に見えます。つまり、ボトムAやボトムBから切り返したのと同様に、下落トレンドの調整と考えたほうが無難に見えますがいかがでしょうか。

上昇戦略:
一目均衡表の基準線を上に抜けることは、週足の雲入りと概ね同様です。このタイミングでチャンネル上限までの上昇は期待できる可能性があります。

下落戦略:
中途半端な位置ですが、6月からの下落波動を意識すれば、概ね上値圏です。基準線か上値線(細)を後盾に売りもあり得ます。ただ、本当はピークAからの上値線(太または破)に引き付けたいところです。

具体的なレートは皆様のチャートでご確認ください。


ドル円為替相場分析-根底の流れを確認する(週足)

2009-07-16 15:45:44 |    -ドル円

今日は前半の仕事が速く終わりましたので、相場分析をしましょう。

個人的にはニュートラルな市場バランスという印象ですが、邪念を振り払って素直に見てみます。にわかに大底説が台頭していますが、先ごろまでのテーマだった円高相場は、とりあえず一服という程度に考えています。次のテーマを探してみるなかで、まずは王道のドル円を分析してみましょう。

まず、添付のチャートはドル円の週足です。


週足以上の長い足では、根底に流れるトレンドなどを把握し、邪念を払拭するのに良いと考えます。
2007年7月をピークAに、どう見ても下落相場にしか見えません。ボトムBからの反転からピークCを付け、下落トレンドを再開中といったところです。順当に考えれば、ピークCからの下落トレンドに沿うのが王道に見えます。

あえて上昇を意識するのであれば、ピークCからのトレンドチャンネルを上に抜けるのが第一条件です。次はピークCを上に抜けることが条件となりますが、それまでは依然としてボトムBとピークCの値幅もしくは、ピークCと仮想ボトムCの値幅の支配を受けることになります。

オシレーターいわく、
MACDは上昇相場域に入りきれず、ニュートラルからデッドクロスを完成しつつあり下落相場。
ストキャスティクスはOS領域を前に、折り返しそうな構えです。週足でのOS,OBの見方は比較的機能しており、底値感をかもし出しています。

次に四角で囲んだ部分を日足でみてみましょう。出来次第、アップします。


15日の海外市場と16日東京外国為替市場ここまでの総括

2009-07-16 14:40:55 | ☆外国為替を読む

15日東京市場

前日海外市場は、引けにかけて堅調だったものの、水準を元に戻す程度に終わったことで、迎えた東京市場は身動きがとりづらく、基本的に様子見相場となりました。

ドル円は、93円台中ごろでの揉み合いに終始しましたが、引けにかけてユーロとポンドが対ドルで上昇。はじめはドル売りに反応したドル円相場でしたが、その後クロス円の上昇が牽引する形で円安を伸ばしました。再び15:00を前にした変動でもあり、オプションに絡む動きとの見方もできますが、特に対ドル相場が前日高値を超えたことで、テクニカルな買い需要が噴出した可能性もありそうです。
株式市場は、様子見相場から抜け出せずに一進一退の後、終値は前日比で僅かな上昇に終わっています。

15日欧州市場

ヨーロッパ市場に入り、序盤は様子見相場となって小動きでしたが、ポンドが終始底堅く推移していました。

発表された経済指標は、概ね横ばいと、可もなく不可もなくといった中、イギリスの失業保険受給者の増加数が予想を大きく下回る発表が、ポンドの下支えとなっていたかもしれません。そのほか金相場を含め、総じて資源国通貨が対ドルで底堅く推移したことも、ドル安ムードを牽引していた可能性があります。

15日NY市場

NY時間に入ってもチャートを見る範囲では、大きな変動は認められないものの、次第にドル売り円売りのバイアスが強くなったことが伺えます。

時間的にはNY連銀の製造業指数が、予想を上回る回復を見せたことや、また企業決算が総じて悪くない内容だったことなどが安心材料として考えられそうです。ドル円は一時94.45水準まで、ユーロドルは1.4135水準まで上昇しました。資金は避難先から投資先へ戻りつつある様子で、債券市場も軟調に推移して利回りは上昇。株式市場も堅調に推移し、ダウは前日比256ドル強の上昇で引けています。為替相場は引けにかけて調整気味にドル買い基調となりましたが、上昇した金利がドル買戻しの一部背景になっているかもしれません。

16日東京市場午前

本日7月15日午前の東京外国為替市場の動きですが、94円台のドル高値圏で揉み合いとなっています。

朝早くドル売り調整が深めに入り、94円割れを試しに行く場面もありましたが、株式市場が高く寄り付くと円売りが優勢となり、昨日の高値をうかがう94.45円水準まで上伸。しかし、上値を更新できず、再度下値をうかがいましたが、そちらも失敗。結局94円台前半から中盤にかけての取引となっています。ユーロやポンドは東京時間に入って対ドルで弱く推移しており、円高の局面ではクロス円の売戻が影響している模様です。

ここまでは投資ムードが上向きつつある動きを示しています。しかし、資源市場は、株式市場が先行したというより、為替相場の巻き戻しに乗じた上昇相場だった印象があります。つまり、市場全体が短期筋のポジション調整にとどまっている観もあり、本格的に投資意欲が向上しているのかどうか見極めたいところです。