クロス円が下落圧力を強めたとした後、何のフォローもできませんでしたので、いくつか説明してみます。
その前に、クロス円が下落を強めそうだと判断した理由は、かなりファンダメンタルからの印象が強くなっています。テクニカル的にはまだ、さほど強い完成度はありませんので悪しからず申し上げます。
添付のチャートはユーロ円日足です。
赤い右上がりの斜線は下値線で、破線は終値ベース、実線は下値ベースです。
チャートはその両方を下に抜け、下落バイアスを強めました。
しばらくは6月に付けた高値・安値の間で揉み合ったことで、はじめにどちらが新値更新となるか見守ってきましたが、本日下抜けを達成したことで、6月高値からの下落トレンドが見えたわけです。
では青い右下がりの斜線をご覧ください。これは5月下旬に上昇相場を伸ばす前の、トライアングルフォーメーションの上値線です。実は6月の下値はこの影響を受けているようにも見えることから、今回の下げでも、一旦は引っかかると予想していました。
夕方、目を離した隙に一目均衡表の雲を下に抜けた様ですが、130.40円水準の下値を付けたようです。この価格は概ね当時の青い上値線の水準となる130.30円に近く、再度雲の中へ戻された現状を見る限りでは、未だに影響がありそうです。
今後の下値の目標ですが、6月高値を起点とし、7月1日からの下落を第三波動と捕らえるなら、N計算値で概ね130.00円が見えてきます。奇しくも、あと数日後にはちょうど、青い線に到達する水準であるため、今後は青い線(現在は下値線として機能していると仮定)を下値に、揉み合いながら下落というシナリオを想定します。
一応ですが、MACDでは、先行線が売り領域に突入していますが、遅行線はまだ買い相場の調整域で踏ん張っています。あと数日揉み合いが続けば、遅行線も売り相場入りする可能性があり、そこからが仕切り直しという展開でしょうか。
2月下旬から遅行線が買い相場の域に入って以来、幾度か売り相場へ入りそうになりましたが、ぎりぎり耐えた結果、6月中旬の大陰線までは上昇トレンドを主張してきました。もし、今回売り相場の域に入り込むようなら、2月来の上昇トレンドは一旦終了となりそうです。