外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ペナント(フォーメーション)【pennant  (formation)】

2009-07-02 18:10:44 |   -FX実用相場用語

ペナント(フォーメーション)【pennant formation】

チャートパターン分析の1つで、三角分析の1種類。ウエッジ・フォーメーションと概ね同義語。

よく似たパターンで「トライアングル」があるが、ペナントの方が期間的に短い場合を指す。
長い短いは個人差があり微妙ではあるが、個人的には足の数で20本前後が長短の分岐点とするイメージ。(2009年7月2日のブログで、フォーメーションをどちらで呼ぶか、非常に迷ったくらいで、明確な境目はあるのかどうか自分でも微妙)

意味としては、
それまでトレンドを持っていた相場が揉み合い期を迎え、次のトレンドに向かうまでの休止相場として捉える。ペナントの解釈として、古典的な資料ではコンティニュエンスパターンとして以前のトレンドを継続するシグナルだと説明する場合がある。

実際の相場に応用する場合、

あくまでペナントベースのブレークアウトを先に考え、トレンドはその後で伸びた方として考えたほうが、失敗は少ないと考える。

よく似た意味の、フラッグ・フォーメーションというパターンがある。


昨日1日の海外市場まとめ+ポンドドル戦略「ダマシの香り」

2009-07-02 16:41:14 |    -ポンドドル

ドル買いで始まった昨日の東京市場は、ヨーロッパ時間までドル高値圏での揉み合いに終始しました。

円安の背景として、発表された日銀短観が、思いのほか地合が悪い内容だったことや、中国からは指標購買担当者景況感が良い水準を維持している発表があり、株式市場が底堅いことなどが指摘できそうです。

ヨーロッパ時間に入り、相次いで発表された経済指標が、堅実な内容だったこともあって、ヨーロッパ通貨全体が強めに推移しました。
本格的に市場が始まると、株式相場も総じて好調となり、資金はキャッシュから投資先に向かう動きが継続した結果、為替はドル売り、円売りという相場展開でした。

NY時間に入っても投資ムードは好調を維持。注目されていた雇用指標や景況感指標も概ね改善された内容だったことも材料視された模様です。ただ、住宅関連の指標は悪化を示す結果だったことから、手放しで喜べる内容ではなかったように思えます。

特に昨日の海外市場ではユーロの上昇が目立ちましたが、
継続していたドル売りのほかに、新たな準備通貨に関する話題が再浮上したことも影響していたのではないでしょうか。
ドル円相場はNY時間まで円売りが継続した結果、ユーロ円は一時136.85水準の高値を付けました。しかしドル売り圧力が顕著になるとドル円は次第に下落相場となり、そのまま引けを迎えています。

本日の為替市場ですが、昨日1.42台を覗いたユーロドル相場の調整相場が継続したまま現在に至っており、一時1.4100水準まで下落しています。対ユーロでのドル買い圧力が相場全体を牽引しているようですが、あくまで調整相場との印象があり、急激な推移には至っていません。
株式市場は、海外での好調ぶりを引継ぎ切れていない模様で、前場は小幅な揉み合い相場といったところです。

相場はさえない展開です。
先月末に荒れた展開となったポンド相場ですが、決定的なパターンが見当たらない中で、個人的には6月初旬の下げ相場の影響が継続しているようにも見えます。そこまで順調に反転上昇してきた相場は約一ヶ月間、揉み合いながらも高値圏に収斂(しゅうれん)しました。パターン的には上昇を継続するペナントフォーメーションですが、月末のトライ失敗によって、ややダマシの匂いが漂っています。


日足チャートでオシレーターを3つ並べて見ましたが、どれも上昇を示唆するイメージがありません。オシレーターですので、動かなくなるとニュートラルへ近づくのは仕方なく、上昇から揉み合いに移行するとどうしても右下がりになります。また、数値を終値で取っているので、月末の高値はデータに何の影響も与えていません。月末を含めて3本目となり、終値はどれも大きくは違いませんが、STCが急激に下げているのが気になります。

ここから直ぐにブレークダウンを想定するにも無理を感じるところですが、少なくとも下方へのトライが近々あっても不思議ではありません。当面の目標は、週足雲の下限となる、1.6315水準とし、軽く割れてくるようならブレークダウンを想定します。といっても、6月初旬の下落幅を超える動きは期待薄かもしれません。