山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

7月の花・白馬大池から上☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-21 | 〇新潟100名山(上越)
それでは白馬大池から上の
砂礫の植物をご案内いたします。
タカネヤハズハハコ(赤)
キク科の多年草
姿がウスユキソウに似ることから
タカネウスユキソウの別名もある
本州中部以北から北海道の高山帯に分布する
花は白色で下部が薄紅色である

ひときわ赤い花がありました。
ハクサンチドリ(紫)
ラン科の多年草
本州中部以北の高山帯の草地に生え
千島からアラスカまで分布する

まだ咲きはじめで
見慣れた形ではありませんが
たぶんハクサンチドリでしょう。
ヒメクワガタ(紫)
ゴマノハグサ科の多年草
本州中部以北の高山の草地や砂礫地に生える

色が紫と白のグラデーションになって
疲れを忘れるほどの美しさでした。
オヤマノエンドウ(紫)
マメ科の多年草
本州中部以北の高山の草地や砂礫地に生える

マメ科だとすぐわかる
花の形をしています。
ミヤマアズマギク(ピンク)
キク科の多年草
本州中部以北の高山の草地や砂礫地に生える
アズマギクの高山亜種で
小型で毛が少ない
山地により葉形や草姿に特徴がある

コマクサ(ピンク)
ケシ科の多年草
高山植物の女王
本州中部以北の高山の砂礫地に生える

草津白根山のように
手厚く保護されてはいないのか
小さな株で花の色も薄いものばかりでした。
ウルップソウ(青)
ウルップソウ科の多年草
北東アジアとアラスカの寒帯や高山に生じる
全草やや多肉質でイワレンゲに似るので
ハマレンゲの名もある
千島のウルップ島からこの名がついた

アオノツガザクラ(緑)
ツツジ科の常緑小低木
本州中部以北・北海道・樺太・アラスカに分布する

ミヤマキンバイ(黄)
バラ科の多年草
日本特産の高山植物のひとつ
本州中部以北・北海道に分布し
高山の日当たりのよいやや湿った草地に生える

シナノキンバイやミヤマキンポウゲなど
黄色い花は種類があって
識別しにくいですね。
イワツメクサ(白)
ナデシコ科の多年草
本州中部以北の高山の砂礫地に生える

密生している葉の中で
白い花が印象的です。
ミヤマハタザオ(白)
アブラナ科の多年草
北海道・本州・四国の高山や山地の砂礫地に生える

白い蝶が
風にとばされないように
つかまっていました
ハクサンイチゲ(白)
キンポウゲ科の多年草
日本では代表的な高山植物であるが
北半球の山地草原に広い分布を持っている

ツガザクラ(白)
ツツジ科の高山性常緑小低木
本州と四国の高山帯に生じ
いわるる乾性お花畑の構成種である
葉がツガに花の色がサクラに似るので
この名がつけられた

チングルマ(白)
バラ科の小低木
本州中部以北・
サハリン。カムチャッカ・アリューシャンに分布し
日本では高山帯の日当たりのよい所に
群落をつくって生える
和名は
長い花柱をもった果実が風になびくところから
稚児車の転訛したものといわれてる

シャクナゲ(白)
花は終わりかけでした。
ハクサンフウロ
フウロソウ科の多年草
本州中部以北の高山の日当たりのよい草地に
しばしば群落をつくって生える

これはおまけです。
蓮華温泉の花壇に
きれいに咲いていたので
記録に残しました。
最後までご覧いただき
ありがとうございました。
end

7月の花・白馬大池まで☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-20 | 〇新潟100名山(上越)
今回の山旅では
名前がわからない花を含めると
50種以上になりました。
登山口との高低差が大きく
目的地の高度が高いからでしょう。
歩みが遅いわけです。
初めての花との出会いは
天候に左右されない山の楽しみの一つです。
蓮華温泉から白馬大池と
白馬大池から小蓮華山という
2つに分けて報告します。
それでは森林の中をご案内いたします。
他の山でもよく見る花は
名前だけのご紹介とします。
ベニバナイチゴ(赤)
イワカガミ(ピンク-赤)
シラネアオイ(紫)
ハクサンコザクラ(紫)
エンレイソウ(他)
ネバリノギラン(他)
モミジカラマツ(白)
ゴゼンタチバナ(白)
ツマトリソウ(白)
シロバナニガナ(白)
ミツバオウレン(白)
ツボスミレ(白)
ギンリョウソウ(白)
サンカヨウ(白)
ミヤマカタバミ(白)
ユキザサ(白)
ウラジロナナカマド(白)
コケモモ(白)
タカネバラ(赤)
バラ科の落葉低木
本州中部以北や四国の高山に生える

登山道のすぐ脇に咲いていました。
至仏山で見て以来ですが
初めて写真がきれいに撮れました。
イブキジャコウソウ(赤)
シソ科の小低木で草のように見える
高山や日当たりのよい岩地、
時には海岸にも生える

植物全体に香油を含んで芳香があり
和名はその香りに由来する
タカネナデシコ
ナデシコ科の多年草
本州中部以北の高山の岩の間に生える
カワラナデシコに似るが
背丈がやや低く
花は大型で花弁の周縁は著しく細く避けている

終わりかけの花とつぼみがついた1株が
天狗の庭にありました
ミヤマムラサキ(青)
ムラサキ科の多年草
本州中部以北の高山の砂礫に生える

雪国植物園で見たエチゴルリソウの仲間です。
薄いブルーも上品でいいですね。
ムシトリスミレ(青)
タヌキモ科の多年草
北半球の寒帯に広く分布し
日本では高山植物として有名である
葉面から粘液を出して小昆虫を捕える
食虫植物である
花の形がスミレに似ているのでこの名がある

何枚も撮ったのに1枚も
花にピントが合っていません。
オオバミゾホオズキ(黄)
ゴマノハグサ科の多年草
本州中部以北の日本海側・北海道・南千島・サハリンに分布し
細長い地下茎を伸ばして
山間の湿地に群落をつくる

黄色の花が少なかったのですが
この花はたくさん咲いていました。
タカネスミレ(黄)
スミレ科の多年草
タカネキスミレとも呼ばれる
本州中部以北・北海道・サハリンなど
東アジアの寒帯に分布する
高山の日当たりのよい砂礫地に生える
キバナノコマノツメに似るが
全体が強壮で赤みを帯び
葉はずっと大きく厚みがあって光沢がある


スミレは種類が多いのでわかりにくいですね。
ズダヤクシュ(白)
ユキノシタ科の多年草
日本各地をはじめ中国やヒマラヤにかけて
温帯の針葉樹林中に広く分布する
喘息のことをズダという地方があり
この植物が喘息にきくのでこの名がついた

キヌガサソウ(白)
ユリ科の多年草
本州中部の深山に自生する
輪生した葉の形を
昔、貴婦人が用いた衣笠に見立てたことから
この名がある

花の色は黄白色か薄紅色だが
ここではほとんどが白でした
この縁の色を薄紅色というのでしょうか。
調査中の花の内
名前が一番知りたいもの

花の形が変わっているけど
オオバギボウシ
でしょうか?
初めての北アルプスなので
名前を間違えているものも
あるかもしれません。
もし間違えていましたら
遠慮なくご指摘ください。
ありがたく訂正いたします。
花編part2につづく

後立山連峰の展望台☆小蓮華山☆新潟百名山№16

2014-07-18 | 〇新潟100名山(上越)
白馬大池山荘から雷鳥坂を登ります。

残念ながら
雷鳥には会えませんでしたが
右には
小蓮華山・鉢ケ岳・雪倉岳・朝日岳が
雪渓を抱いて連なっていました。

高度があがると
左側に白馬大雪渓が見えはじめ

白馬大池山荘から50分で
船越の頭に着きました。

360度の大展望ですが
やはり気になるのは
この先の尾根道です。

すべて見渡せるので
小蓮華山が遠く感じられました。
登山口で出会った二人に道を譲り
お花畑の写真を撮り始めたら
あっという間に
小さくなってしまいました。

朝から荷を降ろさずに進んだので
歩くスピードも上がりません。
白馬大池山荘から1時間半で
小蓮華山の山頂にたどり着きました。
 
やっとという感じでした。
正面は白馬岳です。
先客は男性1名でしたので
気軽に声をかけると
やはり常連さんのようで、
蓮華温泉からは初めてとのこと。
台風の後なので
もっとすごい風景に会えるかと期待して来たが
そんなにたいしたことはなかったということでしたが
私は初めてなので
そうですか。これだけの山が見えれば満足です。
と答えて、昼食と初めての大休止です。
周りの山にも詳しくて
後から来た登山者に
丁寧に山の名前を説明してくれました。
もちろん私も聞いています。
白馬岳まで1時間半で行けるらしく
体力も時間の余裕もないのに欲張って
行けるところまで行くことにしました。

三国境までは下りで30分
富山県・長野県・新潟県の境界です。
後1時間で白馬岳ですが
残りは200m登らなければなりません。
 
この写真の人がいる辺りで
太ももにギブアップの兆候がでて
取り合えずザックを降ろして休むと
歩数計が18000歩を表示しています。
冷静に考えると
白馬岳山頂まで行くと
下山は日暮れになりそうなので
今回はあきらめて
下山することにしました。
三国境まで行ってよかったことは
ウルップソウが見れたこと

小蓮華山を
白馬大池の裏側から見れたこと

などと自己満足していると
後から
トレラン女子が追いかけてきました。
白馬岳山頂から26分で下りてきたそうで
仲間のもう一人の位置を確認をして
走り去って行きました。
 
この写真の中央に見えますか
黄色い服だったので黄レンジャーと名づけ
もう一人は青レンジャーとしました。
頭の上に音符が見えるほどいいリズムで
踊るように走っています。
小蓮華山で
青レンジャーを待つ黄レンジャーに
追いついたので
山の話をしたら
やっぱり常連さんらしく
この日は今までで最高の天気だそうで
槍ヶ岳も見えるでしょうと
なるほど。
よく見ると
立山や剣岳らしき山の姿もありました。
(この写真の時は曇って見えてません。)
 
蓮華温泉の日帰り入浴の受付が
3時半までだそうで
なんとしても入ると
颯爽と駆け下りて行きました。
私も後は下るだけです。
撮り忘れた花を写真に残し
登る人にあいさつをし
のんびり下ります。
途中ですれ違った写真家さんが
今日はいい天気だから
いい仕事ができそうだと喜んでいました。
やっぱり
今日はいい天気だったんですね。
出発点の蓮華温泉です。

黄レンジャーと青レンジャーの姿は
ありませんでした。
この日は空いていたから
きっとお風呂に入れてもらえたんでしょう。

この日の歩数は電池切れで
計測できたのは
29272歩
しかし上りで18000弱でしたから
往復35000歩には
なっていたでしょう。
筋肉痛が2日も続きました。
花編に続く

赤いふとんと青い空☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-17 | 〇新潟100名山(上越)
新潟県最高峰・小蓮華山の
蓮華温泉から天狗の庭までは
樹木に囲まれているので
写真を撮るために立ち止まると
虫がたくさん寄ってきました。
刺されることはなかったけれど
敏感な方は要注意です。
天狗の庭からは
虫の数が減ってきます。
天狗の庭は
栂海新道の展望台です。
 
栂海新道とは
北アルプス後立山連峰の朝日岳より
親不知に至る
延長27kmに及ぶ縦走登山道です。
1971年に開設され
槍穂高連峰の3000mから0mにいたる
アルプスの完全縦走が可能になりました。
栂海新道の自然の特徴は
地質が古生代・中生代・新生代と変わり
植生は高山植物・亜高山・低山・暖温帯海岸植物と
垂直分布を見ることが出来ることです。
天狗の庭から
九十九折の登山道を10分ほど登ると
唯一の雪渓の斜面を渡ることになりますが
既に雪は少なく
足跡をたどることで
アイゼンなしで渡ることができます。

その後も
石がゴロゴロの道や
小さな階段がありますが
鎖場のような危険箇所はありません。

*


青い空が大きく広がり始めると
天狗の庭から1時間で
白馬大池山荘に到着しました。

火打山の高谷池ヒュッテの雰囲気と
似ています。

ハクサンコザクラが
群れて咲いていました。
 

愛想のよいご主人らしき人と
若いアルバイトさんが干した布団を
片付け始めるようなので
あわてて写真を撮りました。

台風の後の青い空が広がり
暑くもなく寒くもなく
とてもよい天気です。

*

池のまわりを散策して
何枚か写真を残しましたが
小蓮華山山頂ですれ違った黒ずくめの山女子は
1週間前と雪の量がまったく違うと
言ってました。
常連さんが多いようです。
ザックを降ろさずに
先に進みます。
少し登って振り返ると
白馬大池の向こうに
雨飾山・焼山・火打山・妙高山が
はっきりと見えました。

(写真の右奥の方です)
左には薄っすらと
日本海の水平線が見えます。
つづく

妖精が登る雪倉岳☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-15 | 〇新潟100名山(上越)
今までに登った3000m超えは
富士山と木曽駒ケ岳の2座のみです。
*
2007年の山頂崩落で3m縮んだようですが
小蓮華山2766mは
登った山の高さで3番目になります。
登山口の蓮華温泉の標高は
1475mですから
単純計算で標高差1291m。
白馬岳は更に166m高く
単純標高差1457mですから
一般には日帰りの山ではありません。
国道からの20kmの林道もあと少し
ちらっと
蓮華温泉の赤い屋根が見えました。
* 
山の中の1軒宿です。
駐車場で車を止め
ナンバーを確認すると
バラエィー豊かなお客さんでした。
一番遠くは四国の香川
その次は神戸か青森でしょうか。
その先に蓮華温泉はあります。

前を歩く二人はこの後
船越の頭まで
休んで抜いたり抜かれたり
ほぼ同じペースで歩くことになりました。
白馬山荘に宿泊されるそうです。
蓮華温泉の裏手に登山口はあります。

そして
テレビによく登場する
露天風呂・黄金湯を横目に見て
豊かな緑に囲まれた道を
花の写真を撮りながら
先に進みます。

樹木の間から蓮華温泉の赤い屋根。
帰りにはこれを見て
ほっとしました。

登山道は
緑に囲まれた緩やかに登る
石がゴロゴロの道です。

群れて咲くのは
シロバナニガナ

ユキザサ

時々現れる
栂海新道の山々と次第に肩を並べて
天狗の庭まで
1:30
白馬大池山荘のwebのタイムにほぼ一致します。


ここまでで
一番印象深いのが
大きくてゆったりした山容の雪倉岳です。
 
その山頂に向かって
5体の妖精たちが並んで
登って行きます。
 
雪形にはポジとネガがあるようですが
ここではネガでお願いします。
花は最後にまとめて報告します。
変化の大きい登山道で
ブログの進みも遅いんです。
つづく

新潟県最高峰☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-13 | 〇新潟100名山(上越)
泊まらなくても
山頂じゃなくても
日帰りでいいじゃないか。
行けるとこまで行ってみよう!
三国境を超えているのに
何故か越後百山に入っている
白馬岳。
日帰りなんて無理とあきらめて
代わりに
テレビが大騒ぎした台風が去った後に
白馬岳のおとなり山
新潟県最高峰なのに白馬岳の通過点
標高2766m
小蓮華山へ
蓮華温泉から登ります。
(今日はとっても疲れたので前ふりだけ)
この日は
ガイドブックに載った花畑じゃなくても
宝石箱のようにたくさんの花が
可憐に咲いているのに
皆さん通り過ぎて行きました。
日本百名山だから山頂を目指す
というのが普通ですよね。
でも
それだけじゃない
自分だけの山の楽しみ方もあるのかなと。
実は
日本アルプスの山は敬遠していました。
おたくな人ばっかりかと思っていました。
ところが
この山の登山道には色んな人がいました。
前回の那須岳の後
カメラの掃除をしたんですが
NEXのセンサーに汚れが残ってしまい
中央やや下に影が写っています。
目立たないものだけ載せますので
ご了解ください。
蓮華温泉までの林道の展望台にて


登山道から
栂池新道のパノラマ

つづく

6月の花・こけももゼリー☆那須岳@日本百名山№31

2014-07-06 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
那須岳の花
雨だったので当たり前ですが
どの花も濡れていました。
梅雨に咲く花は
雨の日の登山の象徴のように
どこに行っても濡れています。
登山口周辺にて
ベニウツギ(タニウツギ)
タニウツギの変種
鮮紅色の筒状漏斗形の花を開く
 
他の場所にはピンク色の
タニウツギがほとんどでした。
その足元にはムラサキツメクサが
多く咲いていました。
林に入ると
マルバシモツケ
バラ科の落葉低木
本州中北部から北海道に分布する
葉が丸く厚みがあり
細かな葉脈があるのが特徴

他の山でもよく見かける
マイヅルソウ
ウラジロヨウラク

花より水滴の方がいい雰囲気です。
(調査中)

花の雰囲気は
ヒメイチゲかミヤマカタバミですが
葉の形が違います。
樹木が途切れると
ウラジロタデ
タデ科の多年草
本州中部以北の高山の砂礫地に生える
雌雄同種で両性花が開く
葉の裏面に白色の軟毛が密生する

他の山でもよく見かける
アカモノ
ネバリノギラン
峰の茶屋跡避難小屋を過ぎ
稜線と清水平まで
イワカガミ
イワウメ科の多年草
イワカガミとコイワガミの違いは
大きさだけでそれも連続しているので
区別できない
白花で鋸葉の少ないヒメイワカガミもある

これは白花ですがヒメイワカガミかどうか
確認できませんでした。
登山道脇に
赤・白・ピンクと咲き競っていました。
ハイマツの雄花
マツ科の常緑低木
本州中部~北海道の高山帯、東アジアの寒帯に
広く分布する
雄花は新枝の側面に、雌花は枝先につく

松の葉の緑の中にあるので
独特の色が目に付きます。
ミツバオウレン
キンポウゲ科の常緑多年草
本州中部以北・北海道・東アジアの北部の亜寒帯
北アメリカに広く分布する

この花を見ると
いつも濡れている気がします。
梅雨時に見る花だからでしょう。
コケモモ
ツツジ科の常緑小低木
北半球の寒帯に広く
日本では北海道から九州までの高山帯に
分布する

この花は水滴に包まれ
コケモモゼリーのようです。
他の山でもよく見かける
ベニサラサドウダン
ツマトリソウ
ナナカマド
(調査中)

花はきっと
白いひげのようなものだと思います。
あっと息を飲むような花は
ありませんでしたが
1年ぶりに見る高山の花に癒されました。
色が留まるツツジ最後の一輪

背景のガスの白に映えて
美しく咲き残っていました。
水滴の花が多くなりました。
リコーの花用カメラにも
水が入り、修理に出すことに
なってしまいました。大失敗。
紅葉の頃の方が人気があるので
姥ケ平からの茶臼岳も見てみたいけど
混んでますかね?
もう一度来ないといけないかなと
思っています。
end

雲も風景の一部である☆那須岳@日本百名山№31

2014-07-05 | 31那須岳(春)
この梅雨の日に
那須の朝日岳の肩から
先に進む登山者は少ないようで
途中で休んでいたのは
熊見曽根で3-4人だけ、

すれ違ったのは
ほとんどが単独登山者で
男女合わせて5-6人くらい。
熊見曽根と1900m峰までは
小さなアップダウンが続き
その後
清水平に向かって下り始めます。

天気が良ければ
見晴らしがよさそうなんですが
あいにくの雨。
静かだったから
鳥の声がたくさん聞こえました。
緑が増えた道中の道端に
小さい花が出迎えてくれました。
花は最終回にまとめて報告します。


北温泉分岐を左に曲がれば
上りが待っているのかと思ったら
細い道が下って行きます。

誰もすれ違わないし
道を間違えたかと思いました。
標識にあった
三本槍岳まで35分の半分も過ぎた頃
道がようやく上りとなり
うっすらと
ガイドブックで見た山の形が現れました。
 
朝日岳の肩から三本槍岳山頂まで
1時間40分は
ガイドブックの時間より長くなりました。
花の写真を撮るのに
時間がかかってしまったようです。

先客は男性1名。
ガスって展望はありません。
三本の槍もありません。
案内板に名前のいわれが
書いてありました。

雨が強くなってきたので
休まずに引き返します。
帰りは
花の写真をほとんど撮らないので
曇った風景を堪能します。
清水平はこんなでした。


朝日岳の肩に戻ると
雨は小降りになりましたが
強い風が吹いています。
ちょうど若い男性が二人が
朝日岳方向から戻ってきたので
何か見えましたか?と聞いたら
何も。と言って微笑んだので
じゃあまた今度にしますか。と独り言をいい
清水平からここまで
誰にもすれ違いませんでしたから
強風で何かあったら心配なので
朝日岳をスルーして
若い二人の後を追いかけることにしました。
見える範囲に
誰かがいると安心します。
強風の岩場を慎重に進み
剣ケ峰をまいた道になると
ついたて代わりになって風が弱まり
前方の茶臼岳の雲が
一瞬薄くなりました。

振り返ると朝日岳には
風が雲を一生懸命運んでいます。
峰の茶屋跡避難小屋は
強風の真っ只中でしたが
小屋のベンチに座り
しばらく雲が切れるのを待ちました。

火山ガスが噴出すのが見えますが
30分待っても
風は収まらず雲も途切れないので
茶臼岳もあきらめて
下山することにしました。
途中
朝日岳の崖が正面に見えるところで
雲が少なくなったところを
1枚写真に残しました。

梅雨時は
花に癒されましょう。
雲もまたよし。
風はいらない。

下界の天気は悪くなさそうです。
この日の歩数
19422歩
高低差が少ないので
歩数ほどの疲労感はありません。
花編につづく

雨のち晴れのつもりが・・・☆那須岳@日本百名山№31

2014-07-02 | 31那須岳(春)
梅雨も明けない季節に
1ヶ月ぶりの日本百名山に選んだのは
那須岳です。
標高1917m(三本槍岳)
那須ロープウェーを使うと
3つのピークを巡っても
高低差が860m位で楽だと思ったんですが・・・
深田久弥さんの
日本百名山より
那須の歴史や伝説を書き出したら、この短い文章には入りきらぬ
だろう。それほど古くから知られた地名である。
もちろんそれは那須野の方だが、その広々とした量を除外して
那須岳は考えられない。那須岳はその裾野によって生きている。
(中略)
那須五岳と称えられるのは、南から、黒尾谷岳・南月山・茶臼山・
朝日岳・三本槍岳を指すが(異説もある)その中枢部の
茶臼・朝日・三本槍をいわゆる那須岳と見なしていいだろう。
茶臼は名の通り臼型のコニーデであり、朝日が峨々とした岩の
盛り上がりであるのは、かつての噴火の火口壁の名残りだという。
中枢部の3つの山を登る予定で
自宅をまだ暗いうちに出発しました。
雨は降っていましたが
朝早く道路が空いていたので
カーナビの予定時刻より少し早く到着しました。

小雨の上に、山はガスって
朝日岳がうっすらと見える程度です。

昨年の至仏山を連想させる悪い予感がします。
那須ロープウェーの始発8:30には
たっぷり時間があったので
峠の茶屋の駐車場から
登ることにしました。
登山コース案内によれば
高低差は300m弱くらいですが
峰ノ茶屋避跡難小屋まで50分になっていました。
登山口には鳥居があり
それをくぐることにより
気持ちが切り換わります。 

適度な傾斜で上っていくと
階段もありますが
石がゴロゴロした
足元を気にしながら歩く道が続きます。

*

所々に案内表示があり
読みながら進むと視界が悪くても
退屈せずに済みます。


途中で
早々と下山する団体さんにすれ違い
登山口から35分で
峰ノ茶屋跡避難小屋に到着しました。


強風で有名な場所のようですが
この日は雨がシトシト降って穏やかです。
ジェット機のような音が
たまに聞こえてきます。

茶臼岳はガスって展望はなさそうなので
天気が回復するように期待して
先に三本槍岳に向かいます。振り返ると
茶臼山はシルエットになってしまいました。

剣ケ峰をまいて朝日岳に行く道は
岩場が多く高度感もあって
山に来たことを実感します。


ステンレスのチェーンが整備されているので
さほどヒヤヒヤする場所はありません。

避難小屋から40分で朝日岳の肩に到着。

朝日岳山頂までは200m・10分のことですが
ここもガスっていたので
帰りに期待してスルーです。
つづく