山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

360度の絶景 パノラマ展望台 シシゴヤノ頭

2011-10-22 | 06谷川岳(秋)+シシゴヤの頭
紅葉に はしゃいでお出かけが多かったので、
少しお疲れ気味です。
今週は長岡市から100kmほど、群馬県との県境
紅葉の山と県境の稜線で癒されたいと
新潟県南魚沼郡の唯一の町=湯沢町に行ってきました。
朝早く起きてしまったため、
自宅を5:30に出発。
朝早いためか、霧がかかっています。
こんな日は山の天気はどうなんでしょうか。
などと、恐る恐る車を進めます。

大源太山は有名な百名山の類に入っていないためか、
駐車場は10台ほど、がんばって15台。
紅葉の時期なので、ほぼ、満車でした。
登山口から少し行くと川を渡ります。
水が多く、流れが速く、
岩がぬれているので緊張します。

川を渡ると、まもなく分岐点です。

まっすぐは大源太山の山頂、右に曲がると
謙信ゆかりの道です。
(上杉謙信が三国山脈越えに使った隠れ道といわれる)
今回は東洋のマッターホルンといわれる大源太山を見るので、
右に入ります。
すると、ムラサキシキブが出迎えてくれました。
ジグザグの道が落葉広葉樹の中を登って行きます。
沢に近いので、樹木の種類が多いのですが、
光が少ししか入らないので、紅葉は望めません。
ときどき、樹木の間から、大源太山や巻機山が見えました。

このアングルからの大源太山の形は
マッターホルンに似ていると思いませんか。
”東洋の”というより、”上越の”が適切か?

登山口から2時間ほどでシシゴヤノ頭に着きました。
シシゴヤというのが何かよくわかりませんが、
七つ小屋山のシチゴヤがなまったものかと
勝手に考えています。

今日は360度全方向に遠くまで見渡せます。
それでは、蓬峠から360度時計回りに転回すると、  
 蓬峠への稜線から武能岳

武能岳・一の倉岳・茂倉岳・谷川岳・万太郎山
 
仙の倉山・平標山・奥が苗場山

越後湯沢市街地(越後湯沢駅のコインロッカーの写真と似ている)

巻機山

上越のマッターホルン大源太山

* 
左端が七つ小屋山 奥は朝日岳と笠ヶ岳

蓬峠まで歩きたい気持ちを抑えて、下山しました。
下山は1時間半ほど。

川を渡るところ以外は子供でも初心者でも大丈夫です。
お気に入りのスポットになりました。
あまり眺めがよかったので
紅葉は省略しました。
今日の歩数14,368歩
帰りに来年の調査をかねて、
お隣の南魚沼市の三国街道塩沢宿に立ち寄りました。
牧之通り写真コンテストが開催されています。
end

我が家の庭の花 2011秋

2011-10-21 | 庭の花+花のまとめ

長岡市の我が家に咲く秋の花です。

花の説明はブリタニカ国際大百科事典によります。


 コスモス

キク科の一年草でメキシコ原産。
日本には明治初期に伝えられた。
いまでは代表的な秋の草花である。
朝の光で色や陰影が一輪ごとに違います。
浜菊

キク科の多年草で、関東以北の太平洋の海岸に生える。
花が美しいので観賞用に栽培されることも多い。
この種を片親とし園芸種のシャスターデイジーがつくられた。 
葉の形が楕円形=ギザギザが小さいです。
弥彦神社の菊祭りの11月が近づきました。
秋も深まります。
りんどう

リンドウ科の多年草。
日が当ると花冠が開く。
本州・四国・九州の山野に普通に見られ、
観賞用に栽培もする。
根や茎は噛むと苦い。
漢方薬で竜胆といい、健胃薬に用いる。
イモカタバミ

カタバミ科カタバミ属。南アメリカ原産であるが、
江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、
日本に広く帰化している。
地下に鱗茎があり種子はつけない。
ムラサキカタバミとよく似ている。
咲いててきれいだったので撮ったが、 
雑草のような・・・
・・・雑草でした
松葉ボタン

スベリヒユ科の小さな1年草。ハナマツナの別名もある。
南アメリカ原産で、日本には江戸時代後期に伝えられる。
花は昼に開き夜は閉じ、曇って薄暗い日には開かない。
ツワブキも咲き始めました
 
石蕗と書く。キク科の常緑多年草。
日本特産で暖地の海岸近くに自生するが、
庭にもよく植える。
葉柄はフキと同様に食用にされる。
さざんか

山茶花:ツバキ科の常緑小高木。
四国・九州から南西諸島の山中に自生する。
庭木としても普通に裁植される。
ツバキとともに日本で改良された花木の一つである。
材質はじょうぶで農工具の柄やいろいろな細工物に使われる。
end

東山魁夷の日本画<静かな森>武尊山 日本百名山 №17

2011-10-15 | 17武尊山(秋)
長岡市から高速道路で2時間。
群馬県の武尊山には
四方から登山コースがありますが、
今回は新潟から一番近い
武尊神社の登山口から登ります。
水上インターで高速道路を降り、
藤原湖や水上宝台樹スキー場方面に向かいます。
藤原湖の近くで、
短いトンネルを抜けて大きく右折すると、
裏見滝と武尊神社の駐車場近くに
登山口があります。
* 
 少し時間がさかのぼりますが、
もう少し尾瀬に向かえば、
紅葉スポットの照葉峡があります。
車を運転中に見た、
逆光の中に落ちるカラマツの黄葉が、
金色のベールに包まれたようで幻想的で、
その日から紅葉は赤だけではないと
思うようになりました。 
* 
 さて、きょうの駐車場は先客15台ほど。
関東方面からが多く、
一番遠方は尾張小牧ナンバーでした。
3時間くらいの登りを予定しており、
準備も簡単に、
後から来た登山客にあいさつをして、
8:15出発。
* 
 林道を40分くらい歩くと分岐点に、
山頂への最短コースの
手小屋沢避難小屋方面へ左折。
しばらく樹林帯を登ります。
 
広葉樹・針葉樹が交互に続く登りの道は、
人の手が最小限に加えられて、
山に来たという感じがします。

広葉樹のテリトリーは
日が差して黄色に輝きます。

登り続けて1時間半ほどで
尾根道の分岐に出ました。
 
 ここからしばらくは
オオシラビソやコメツガに覆われた
平坦な道が疲れを癒します。
今日の核心部に向けて力を蓄えます。
やがて道が険しくなり、核心部へ。
下の岩場は角度があるので余裕がありますが、

最後の長い鎖場は10mほど、
角度もきびしいものでしたが、
手がかり・足がかりがあるので、
なんとかクリアできました。

両サイドが切れ落ちていないので、
岩に包まれているようで安心感があります。
 
 
岩場をクリアすると
1枚岩の展望台から、
尾瀬の至仏山や燧岳の雄姿が一望できます。
 
 頂上まではあと少し。この辺から、
上州の名物、風が出てきました。
右手の尾根道の先には、
剣ケ峰山(沖武尊)が見えます。
 
山頂まで最後の上り

頂上では、
神奈川県伊勢原市から一人で来られた先輩と
百名山の話でくつろぎました。

先輩は剣岳・槍ヶ岳を含め
50座くらい登られたそうです。
新潟の山は経験がないらしく、
夏の妙高山・火打山をおすすめしておきました。
 下山は、剣ケ峰山経由です。
疲れた体にこたえる小ピークを、
時々振り返りながら進みます。
こちらから見た
おおらかな武尊山が本来の姿なのでしょう。

前には剣ケ峰山が円すい状に見えます。
 
 剣ヶ峰山からの武尊山は
錦をちりばめた屏風のようでした。
 
 ここからの下りは、
急坂な上に、湿った木の根がむき出しで、
脚が悲鳴をあげました。
 今年の紅葉はいまひとつな気がしますが、
新潟はもうじき里の秋が色づく頃です。
もう少し、
安近短の紅葉スポットを散策してみたいと思います。
今日の歩行時間:約6時間半。
歩数:25082歩
 *
 最後に、何気なく撮った写真を1枚、

地味で男性的な印象のこの山の
評価が変わりました。
end 

秋の火打山から天狗の庭越しの妙高山 日本百名山№16

2011-10-09 | 16火打山(秋)
長岡市の自宅を
明るくなった6時前に出発しました。
夏に山頂を踏めなかった火打山が目的地です。
笹ヶ峰牧場の駐車場に7:30到着、
驚いたことにあの広い駐車場が満車です。
しかたなく、路肩の空きスペースに止め
登山準備をしながら、
隣の長岡ナンバーのご夫婦と、
車の多さを嘆きながら8時に出発。
 登山口からしばらくブナ林が続きます。
∨ 
夏と違うのは、
せみ、かえるなどの動物の発する音がないことと、
木の葉についた黒っぽい茶色の斑点模様でした。
今年は葉が紅葉する前に霜が降り、
このような状態になってしまったそうです。
地元の方らしきご夫婦のご主人からの情報です。
 十二曲がりからモミジが増えてきますが、
紅葉にはまだ少し早いようで、
緑や黄色、ところどころ赤
というところでしょうか。
十二曲がりから上は
オオシラビソ(別名アオモリトドマツ)の樹林帯で、
日が入らない少し暗い道になります。
山道がぬかるんできたので、
スパッツをつけました。
* 
この山は進むに連れて
森の様子がはっきり変わるので、
見ていてあきません。
大きな石の歩きにくい登山道をしばらく行くと、
木がオオシラビソからダケカンバに代わり、
少し遠くまで見渡せます。

ダケカンバは白樺と間違える人の多い、幹が白い木です。
 分岐点を左へ、ここまで来ると山小屋まではあと少しです。
日が射さない斜面は凍っています。
凍った葉がきれいだったので写真を1枚。

今日の北アルプスはガスと雲ではっきり見えませんが、
大勢の登山客がいるのでしょう。

∨ 
 山小屋のテン場はテントの花が咲き、

奥に見えるのは焼山で、
白い噴煙があがっています。

草紅葉の高谷池は見ていて飽きません。

ウラジロナナカマドは
ほとんど葉が落ちていました。

 さあ、天狗の庭と火打山です。
夏の爽やかな雰囲気から憂いを感じる秋へ。
小天狗の
立ち枯れてドライフラワーのような草が、
もうすぐ来る冬を予感させます。
 
 
夏と同じ場所から写真を撮ってみると、
青空がもっと青く感じます。 
 
 ここから先は初めての道。
残雪が踏み固められて
凍っている場所があり、
見ている前で2名が転倒しました。
足元には細心の注意が必要です。
 
天狗の庭から見たとおりの距離と高低差で、
すでに十分な疲労感があるため、
荷物が重く感じます。


念願の山頂はわりと広く、
登山客は多いが、
腰をおろす場所には困りません。
携帯電話もなんとか通じました。
 
どうしても見たかった
天狗の庭越しの妙高山は、
外輪山の奥で雲に囲まれています。

高谷池

時々、雲に隠れましたが、幸運にも、
影火打とゴツゴツとした焼山越しに
遠く雨飾山が見えます。

 午後からは雲が出て
写真を撮るにはもう一つの天気になりました。
疲れた脚に鞭を打って下山。
すれ違いで登りの団体客が2組、
行楽日和のため
さすがに人数が多いようです。
最後尾は
笑顔がすがすがしいイケメンの山男でした。
今日の山小屋は満員御礼でしょう。
本日の歩行時間:約7:30
歩数33,373歩。
火打山の山頂まで行くと、
日帰りには少しきつい山でした。
2011.10.8
おまけに紅葉を1枚

登山道に鎖場はありません。
行ってみたいなと思ってもらえば
幸せです。
end

世界の植物園 我が家の庭 2011秋

2011-10-02 | 庭の花+花のまとめ

長岡市にある我が家の庭には

両親が育てたたくさんの種類の花や木があります。

冬以外はいつも何かの花が咲いている気がします。

雑草を取ったり、けやきの落ち葉を片付けたりと、
大変だと思うのですが、
花や木が好きだから続けられたのでしょう。
記録に残そうと、秋の庭から始めます。
重くならないように、画像は小さくしています。
花の説明は、ブリタニカ国際大百科事典によります。

  彼岸花

小紫と小白式部の実 大きくなってぶら下がったざくろの実
コムラサキ:クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木。
樹高は1~2m。花は藤色で、果実は鮮やかな紫紅色。
白実の変種も流通する。
一般にムラサキシキブの名で流通するが、ムラサキシキブは近縁の別種。 
玉すだれ 朝顔

タマスダレ:ヒガンバナ科の多年草。
アルゼンチンのラプラタ地方の原産で、明治初期に日本に伝えられる。
夏から秋に、葉の間から高さ30cmはどの花茎を数本出し、
頂部に1個ずつ白色の花をつける。
秋海どう  ムクゲ

シュウカイドウ:シュウカイドウ科の多年草。中国南部の原産。
日陰の湿ったところでよく生育する。
観賞用に栽培され、野生化しているものもある。
ムクゲ:アオイ科の落葉低木。
中国・インド原産であるが、日本には古くから伝わる。
花は朝開いて夕方には落ちる、いわゆる1日花であるが、
次々に開花するので木全体としての花期は長い。
花は紅紫色が多いが、白色のものや八重咲きの品種もある。
藪蘭
ヤブラン:ユリ科の多年草。東南アジア東部の暖帯に分布し、樹林下に生える。
根茎は咳止め・解熱などの薬用にされる。
ランの名は葉がランに似ていることからつけられた。
松葉牡丹 イモカタバミ

マツバボタン:スベリヒユ科の小さな1年草。ハナマツナの別名もある。
南アメリカ原産で、日本には江戸時代後期に伝えられる。
花は昼に開き夜は閉じ、曇って薄暗い日には開かない。
萩 イヌタデ

ハギ:マメ科の落葉低木で、ヤマハギともいう。
各地の山野に普通に生えている。
古くから日本人に親しまれ、秋の七草の一つである。
萩という字は秋に花を咲かせる代表としてつけられている。 
すずらんの実(朝露とともに)

スズラン:北海道・本州の高原の草原にはえるユリ科の多年草。
キミカゲソウ(君影草)ともいう。
近縁のドイツスズランは花が大きく、葉の幅が広く、栽培しやすくて
切花、鉢植えにする。 
調べてみれば、我が家の庭は世界の植物園ですね。
end