山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

鮮やかな花・初々しい葉@弥彦山2014-3

2014-03-29 | 弥彦山の足跡 3月
今年は
彼岸まで雪が降ったのですが
小雪だったため
駆け足で春がやってきました。
弥彦山にも
表参道や裏参道
それぞれの花が咲いています。
登山道の雪は
ほとんど消えてしまいました。
この冬は
アイススパイクという
滑り止めを2ヶ月ほど使用しました。
使用6回で
ゴムが少し伸びてきましたが
外れて困ったという状況には
なりませんでした。
1年後にまだ使えるのかを
確認するため
涼しいところに
お蔵入りにします。
カメラで記憶する山のようすも
3年目となり
今回は
新しい緑色の葉が写るように
明るいレンズで
少し引いた写真を撮ってみました。
まずは
マンサク

花の形が紙で作った人形のよう
花が咲くときに
葉はまだ出ません。
次に
キクザキイチゲ

1本に1つの花と
菊に似た葉が
それを支えるように開いてます。
ミチノクエンゴサク

紫色の変わった形の小さな花と
小さいのに整った形の葉
この葉を見ると
花札の萩を思い出します。
今では
花札で遊ぶこともなくなりました。
春の女王
カタクリ

花だけに日が当たって
透き通った淡い色になりました。
弥彦山5合目の群落は
見ごろを迎えました。
エンレイソウ

りっぱな3枚の葉と
濃い紫色のガクヘンを伴った
小さな花。
春早いのに
スーッと延びた茎。
いつの間に伸びるのか
成長の早さは
春の魔法のせいでしょうか。
コシノコバイモ
(つぼみ)

初々しい形の葉が
春らしいと思い
何枚も写真を撮りました。
オニシバリ
別名:ナツボウズ

大株だったから
黄色と緑のコントラストが
まだ茶色い山肌に映えます。
この色の組み合わせは
ブラジルの国旗を連想します。
緑は森林を
黄色は鉱物を
象徴しているらしい。
今年のサッカーは
ワールドカップも楽しみです。
最後に
雪割草

新潟ではオオミスミソウを
雪割草と呼びます。
山では白や紫が多いのですが、
赤いおしべが珍しいので
今年の弥彦山代表とします。
弥彦山スカイラインの
寺泊側の出入り口が
4月1日の開通に向けて
急ピッチで
道幅の拡幅工事中でした。

今までは
大型バス1台がやっとの
狭い道でしたから
今年から少し便利になります。

end

弥彦山の春 2014-03

2014-03-13 | 弥彦山の足跡 3月
新潟の3月は寒い日が続き
朝のうちは雪景色も見られます。
天気を気にしながら
久しぶりに弥彦山へ出かけました。
早い春は海側へ
駐車場に雪はなく
少し登ると
雪割草が咲き始めていました。
暖かい斜面には
まとまって咲いていました。
その他の花
キクザキイチゲ

オウレン

コシノカンアオイ

どの花も咲き始めたばかりで
みずみずしい姿でした。
登山道は
途中から雪が残り

9合目から山頂を見ると
斜面は雪で白いのですが
樹木は芽吹き始めて赤く色づき

マンサクの花は1本だけ
黄色が見え始めていました。

受験生の皆さんの春が来ますように
祈ってきました。
今日は
新潟県高校入試の
合格発表の日です。
end

弥彦山@300回記念 2014-2 冬景色

2014-03-01 | 弥彦山の足跡 1・2月+200回
中学校の古文で必修の
清少納言の枕草子は
春はあけぼの(明け方)で始まり
・・・
冬はつとめて(早朝)
雪の降りたるは言ふべきにもあらず
と続きます。
1000年以上昔のことですから
言葉も人の心も
移り変わるのは自然のことだと
思います。
遠い昔の生活をしのぶことができる
タイムマシンみたいなものでしょうか。
寒い朝に
1日の準備のために
まず火をおこす
森や樹木と共存した時代から
今は遠ざかってしまい
ボタンを押せば暖かくなる
便利な時代になり
カタカナ語が多くなりました。
雪のある山に行くと
そんな昔の生活がしのばれる
人間も自然の一部であることを
思い出させてくれます。
回数を重ね
300回も登った弥彦山は
今年
小雪で登りやすく
しかも
雪が絶えない
白い冬を満喫できる
とても気持ちの良い場所になりました。
表参道
時々見かける
目の細い雪だるま

よいお顔をしています。
8-9合目の
たっぷり雪のついた道に
スパイク長靴の足跡

弥彦山山頂から
ロープウェー山頂駅のある鞍部の先に
もうひとつのピーク
多宝山を見る

裏参道
信濃川の大河津分水の河口から
別荘群越しに見る
青空に白い弥彦山

別荘からは
夕日がきれいに見えるのでしょう。
初めて見た
雪で入りにくい真っ白な駐車場

見つけたふきのとうも
雪の下
能見平のすぐ下にある
いつもはきつい
段差のある階段も

雪で歩きやすく
歩数カウンターも
いつもより少なくなります。
白いハイウェイ

裏参道9合目の
まったりとした雪の道

時間は止まってくれません。
春の芽吹きは始まっています。
雪の山で遊べるのも
あと少しです。
今の新潟は
インフラも整備され
四季が楽しめるという意味で
住みよい場所になりました。
end