山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

唐松小屋の鐘・祖母谷温泉の水蒸気・トロッコ@昭和32年の旅

2021-02-27 | 昭和時代の記録
唐松岳の肩にある唐松小屋

現在は、唐松岳頂上山荘という。
建物も変わってしまいましたが、
入口の鐘は同じものような気がします。

花の写真が2点あり
ハクサンイチゲ

ミヤマキンポウゲ

白黒だと花よりも
葉の形に注意が向くようです。
山の形に特徴はあるが、
案内板が反対向きで
現在のところ、特定不能です。

水量が多く流れの速い沢

祖母谷温泉の水蒸気(?)

黒部渓谷のトロッコ電車の終着駅「欅平」から
40分の場所にある温泉。
江戸時代よりごく一部の人々が湯に浸かりにきていたほど
祖母谷温泉の歴史は古い。
現在の小屋が建てられたのは1967年のこと。
(PEAKS山小屋完全ガイドより)
1967年は昭和42年ですから
この旅の10年後ということになります。
このころはまだ、温泉のある山小屋
ということでしょうか?
今ではこのつり橋もないと思います。
黒部渓谷鉄道
1937年(昭和12年):発電所建設のため宇奈月-欅平間開通
1953年(昭和28年):黒部鉄道として営業運転を開始
(宇奈月駅2階に歴史コーナーあり)

車両は今と変わりなし。
*
昭和32年の旅をお楽しみいただけましたか?
また、どこかでお会いいたしましょう。
end

天狗の大下り・唐松岳@昭和32年の旅

2021-02-24 | 昭和時代の記録
白馬三山を南に向かうと
最初は穏やかな道


大勢の登山者が歩いています。

振り返ると白馬岳の頂上。

名残惜しく、何枚も写真に納めます。

やがて
天狗の大下りと呼ばれる
長い下り坂となり

下りきったところから見上げて

その後は
不帰の嶮(かえらずのけん)と呼ばれる
日本三大キレットとなる。

左から・Ⅰ峰・Ⅱ峰北峰・南峰・
Ⅲ峰は雲に隠れる
今と違い
シャッターを押せば写るカメラではないため
核心部の写真はありませんでした。
唐松岳より
不帰の嶮を振り返る

南には五竜岳

剣・立山が少し近づいて見えます。

つづく

白馬大雪渓・白馬岳の日の出@昭和32年の旅

2021-02-13 | 昭和時代の記録
私が白馬岳に登ったのは
4年前の秋のことでした。
蓮華温泉から日帰りで往復し
白馬大雪渓は上から眺めただけです。

写真は小蓮華山付近からのもので
左下に小さく白馬尻小屋が見えます。
昭和32年8月と記入のあるネガと
ベタ焼き(コンタクトプリント)があり、今回は
比較的楽な写真整理になりました。
当時の登山情報は今と比べれば
限られたものだったと思いますが
今でも、ごく一部の上級者のみが歩く
当時は整備も半端な危険ルートを
冒険する登山が多いことに驚かされます。
白馬大雪渓の入り口
手書きの白馬尻小屋という看板

昭和医大学研という旗
森永キャラメルの広告
北斗の拳のような漫画
雑多なアイテムから漂う昭和の香り
毎年作り直しているような
手づくり感いっぱいの橋

長袖を腕まくりした登山者たち

木綿の服が定番で
風が通らないから暑いのでしょう。
ランニング姿で休んでいる人もいます。
雪解け水の量も多い

雪渓の上は涼しいけれど
傾斜がきつくなれば
荷物が重く感じます。

この写真はA4くらいに拡大したものも
残っていました。
雪渓を登り終えてホッとして
休憩している登山者

杓子岳方向の稜線

不思議な模様の登山道が見えます。
古い写真を整理していて初めて見た
日の出の写真

朝日に照らされる登山者と
剣・立山

白馬岳山頂からの写真
4年前の同じアングルで

村営白馬岳頂上宿舎と
テント2張

現在はこの写真右下がテント場です。
白馬岳山頂からは陰になって見えません。

白馬鑓ヶ岳に向かう登山者たち


つづく