山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

富士山=最終章 日本百名山№3

2012-02-05 | 03富士山(夏)
富士山頂
三角点の高さ=3775.63m
少し北に岩があり、
その高さは=3776.24m
どちらも四捨五入すると
3776m
日本最高地点に立ちましたから
後は下るしかありません。
それにしても
お鉢と言われる
休火山となっている火口は
噴火をした痕跡をとどめています。
白黒に赤が混ざった
独特の風景です。
 
 
 
写真では
すっきりとは見えませんが、
街並みの向こうは海です。
 
富士山銀座と言われる
神社と郵便局のあるところまで
下りてきました。
きのう
山小屋で書いたはがきを
富士山頂郵便局に投函し
奥宮でお守りを買いました。
 

さすがに銀座です。
行列もありました。
用事を済ませたので、
 あとは、下山するだけです。
山小屋に用はないので
富士宮口登山道をまっすぐ下ります。
きのうより
風が弱いので爽快です。


登ってくる人も多くすれ違いに
時間がかかりますが、
頭痛と吐き気がないところへ
早く下りたかったので、
ずいぶん大勢を追い越しました。
緑や花がうれしいお出迎えです。


ほとんど休まずに下り続け、
やっと車道が見えてきました。
 
所要時間を計ったら2:30でした。
富士山からは
何も採ってきてはならないのですが、
登山靴に挟まっていた
溶岩粒が二つ
富士山頂から出したはがきに
パウチしました。
 
<おまけ>
富士山に登った日の
山中湖から見た富士山
朝の写真だそうですので、
どこかに映っているかもしれません。
朝日で赤いのでしょうが、
実際の富士山も赤が印象的でした。
 
カレーハウスJIBさんのブログです。
よろしかったらどうぞ
 ∨
最後までお付き合いくださいまして
ありがとうございました。
深田久弥さんの
日本百名山より
富士山は万人の摂取に任せて、
しかも何者にも許さない何物かをそなえて、
永久に大きくそびえている。
End

富士山=第4章 日本百名山№3

2012-02-04 | 03富士山(夏)
赤岩八合館は
富士山の標高3300mにあります。
ここでも日本一高い範囲に入っています。
富士山頂と高さ476mしか違いませんから、
見える景色はほとんど同じです。
ましてや
御殿場口登山道ですから、
東側にさえぎるものはありません。
ふもとまで丸見えです。
と自分を慰めながら
山小屋の外で日の出を待ちました。
他にもここで日の出を見る方が、
10人以上いらっしゃいました。
<空が明るくなってきました>
三日月が浮かんでいます。
 
<4:41>
ついにお出ましです
現場では
もっと光輝いていたのですが
持参のカメラでは
人間の眼には、はるかに及びません。
 
<4:43>
半分になりました。
 
<4:45>
丸くなりました。
 
軽い頭痛と気持ちの悪さは残っていましたが、
何とか歩けそうなので、
行けるとこまでということで
登り始めました。
まだ日光が赤いのか、
山肌が燃えるようでした。
 
山小屋から僅かのところに廃屋のような小屋があり、
やがて急斜面の九十九折が始まります。
体調も歩き始めてから次第に回復し、
八合目からの高低差500mを
1時間半で御殿場口の山頂に着きました。
といっても
たくさん鳥居があって
どこを見てもありがたそうです。
 


この日は比較的風が治まっているので
山頂は穏やかな風景でした。
きっと
すごく恵まれていたのでしょう。
お鉢巡りはしないつもりでしたので、
問題ありませんが、
残雪が道を覆い、
アイゼンがないと危険なところもありました。
 
富士山頂を目指すだけなら、
危険はありません。
最後の剣が峰です。
 
溶岩粒が深いようで、
角度もあり
とても歩きにくい道でした。
 
急斜面の坂の上に現れたのは
行列でした。
 
別に有名なラーメン屋が
あるわけではありません。
その先には
皆さんの目的地がありました。
日本最高峰富士山の
標柱です。
 
並びましたので
ありがたみが違います。
*
その手前には
ひっそりと
三角点がありました。

最終章へ
つづく

富士山=第3章 日本百名山№3

2012-01-30 | 03富士山(夏)
富士山の
7合目から先は
岩場や大きな段差が多くなってきます。
 
緑も少ない
赤黒い世界です。
 
高度が増して空気が薄くなっているせいか、
休憩している人が多くなってきました。
団体さんはリーダーが時間を決めて
きちんと休んでいるようでしたが、
こちらは
登ることに体が慣れてきたので、
スピードは落としましたが、
ゆっくりと登り続けました。
 ∨
8合目の小屋が上に見えてきましたが、
 
すぐそこに見える場所まで
休み休み歩くので時間がかかります。
着いたときはホッとしました。
 
標高3250m
7合目から240m登るのに
1時間ほどかかりました。

八合目から、トイレの横に
御殿場口登山道へ通じている道があります、
これを示す標識はないので、
あらかじめよく調べておかないと
通り過ぎてしまいます。
広いブルドーザー道が続いています。
心もとなくこれを先に進むと
5分ほどで、
赤岩八合館の標識が立っているので、
それに従い、残雪を眺めながら、
 
御殿場口登山道に進みます。
しばらくアップダウンの無い平坦な道を歩くと
御殿場口登山道に出ました。
この辺では
写真を撮る余裕ができました。
<写真左に山中湖>
 
宝永山
 
御殿場口登山道は人が少ないので
寂しいくらいです。
 
ここから、赤岩八合館までわずかの登りですが、
空気の薄さを感じながら、
5分間隔くらいで心臓の鼓動が早くなり
立ち止まることが多くなりました。

赤岩八合館
標高3300m
山小屋にやっとたどり着いたので
安心して時間を見ませんでしたが、
80m登るのに
30分はかかったと思います。
受付を済ませて、
自分の寝る場所に案内してもらいました。
まだ時間が早いせいか、
先客は数えるほどでした。
隣は小学生の男の子とそのお父さんでした。
お父さんは毎年登っているようですが、
男の子は初めてだそうです。
おとなでもしんどいのに
よくがんばって登ってきたと感心しました。
その後泊り客は増え始めましたが、
夕食のときでも席に余裕がありました。
食事のカレーライスはお代わり自由なので
空腹が満たされ、
食事後は自分の寝る布団の上で横になりました。
窓から見える下界の景色を眺めていたら
そのうちウトウトするようになり、
いつしか寝込んだようです。
夜遅くなってから団体客が入ってきて
しばらくガヤガヤしていたので、
起こされてしまいました。
それが落ち着くと、
夜中に頭痛と吐き気で目が覚めました。
その後は熟睡できず
再び窓から見える
下界の夜景を眺めて時間が過ぎました。
朝暗いうちに皆さんが
ご来光を頂上で見るために準備を始めましたが、
起きることができません。
隣の小学生とお父さんは
元気に出かけていきましたが、
あきらめて
山小屋から見ることにしました。
∨ 
第4章に
つづく

富士山=第2章 日本百名山№3

2012-01-28 | 03富士山(夏)
富士山登山のため
水ケ塚駐車場からの
シャトルバスに乗りました。

 ∨
30分ほどで到着。
富士山表口五合目の看板です。
 
皆さんが
記念に写真を撮ってから
登っていきます。
期待と不安を抱きながら
まだ元気があります。
最初から
富士山独特の溶岩の粒の道ですが、
溶岩粒がそれほど深くないようで、
道も比較的緩やかな登りですので、
歩きにくいことはありません。
 
 ∨
歩き始めて最初の山小屋が新6合目です。
 
 新5合目からは
わずか20分弱で着きました。
なんだか拍子抜けの感じです。
まっすぐ行くと宝永山ですが、
皆さんが
左に折れて、富士山頂に向かいます。
この後
山小屋が次々現れることになります。
40分くらい歩くと
新7合目の小屋着きました。
小屋の前のベンチは
ほとんど人でほぼ埋まっています。
小屋の先で一息入れました。
<お菓子の袋がパンパンです>
 
 <気温は12℃>

 この後は疲れて温度計の写真を撮る
余裕はありませんでした。

新7合目から30分ほどで、
元祖7合目の小屋に着きました。
 
標識で、標高3000mを超えていることが
確認できました。
小屋の前は大勢の人が休んでいます。
 
 振り返ると
 
 縮小したのでわかりにくいかもしれませんが
女の子の髪の毛が
強い風にあおられて
後ろになびいています。
この日は(も?)
登れば登るほど
強風でした。
仰ぎ見れば
 
 宝永山が下に見えます
 
 <この看板はなぜ上に向いているのでしょう>
 
 少し息が上がるのが早くなってきたようですが、
それでも
木曽駒ケ岳で
3000mを経験したことがあるので
まだ大丈夫と思っていました。
第3章に
つづく


富士山=第1章 日本百名山№3

2012-01-26 | 03富士山(夏)
磐梯山と同じ月に
日本百名山
高さナンバー1
富士山に挑戦です。
富士山の登山口はいくつかありますが、
一番空いていそうな御殿場口の
八合目
赤岩八合館に泊まることにしました。
 ∨
登山ルートは
そのときネットで調べた情報で
 
こんな感じです。
富士宮口登山道の八合目から
東に向かい
御殿場口登山道に入ります。

富士山の夏山シーズンは短く
7月~8月の2ヶ月間です。
それも雪が多いときの7月上旬は
冬山の装備が必要になります。
それでも
早いほうが空いていると思い
海の日の連休に決めました。
オンシーズンは
富士山スカイラインは交通規制のため
水ケ塚駐車場に自家用車を置き
バスで新五合目まで上ります。
それにしても
新潟県長岡市の自宅から
静岡県御殿場市まで遠いんです。
都内は混むので長野県松本経由で
400kmで5時間
高速料金10000円以上のところ
土日祝日は1000円
夜中、暗いうちに自宅を出発し、
こまめに休みながら走り続けて、
なんとか9時頃には
御殿場市に到着しました。
出迎えてくれた富士山の頂上は
雲に隠れています。

田んぼの稲が鮮やかな緑で
元気が出ました。
移動時間が読めなかったので
午前中は予定を入れず、
おかげで
少し仮眠がとれました。
第2章に
つづく