山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

朝霧の奥只見 燧ケ岳への道草

2012-10-29 | 22燧ケ岳(秋)

10月中旬

国道352号線が開通したので

燧ケ岳に日帰りしました。

久しぶりに

朝日とともにお出かけです。

早起きしたご褒美に

日の出


奥只見シルバーラインの

トンネルを抜けて

奥只見湖



車を止める場所があったので

湖面まで下りてみます。

遊覧船は

箱根の芦ノ湖に負けてませんね。


ボートが係留されています。

釣り船でしょうか。


尾瀬の早朝は

もっと幻想的なのかな?


ここは泊まらなくても見れたので

お得でした。

尾瀬につづく


目いっぱいの紅葉とブルーホール 日光白根山 日本百名山№21

2012-10-26 | 21日光白根山(秋)
10月上旬の今日は
天気予報通りの曇りです。
さすがは2500m級の山
日光白根山の山頂は
雲の中でした。
深田久弥さん
日本百名山より
山頂は一種異様である。蜂の巣のように凹凸が激しく
小火口の跡が散在しており、岩石の小丘が錯綜している。
それは、この山がかに激しい噴火を繰り返したかを物語っている。
また、五色沼は『日光山志』に魔ノ湖と名づけられている火口湖である。
日光白根山は
山頂までほんの少し岩場があり
ここはスリルがあります。
がんばって、小学生が登っていました。
山頂付近は狭いので
行列ができました。


まわりの景色は何も見えません。
1時間ほど粘っても
一向に晴れ間が出ませんでいたので
やむなく下りることにしました。

振り返って山頂方向は
まだ込み合っていました。

ほんの少し下りたら
青い湖が見えました。
ガスがなければ
山頂からも見えたと思われます。
ブルーホールのような
五色沼

なぜ五色沼という名前がついたのか
魔ノ湖と名づけられたのか
ずっと見ていると
その理由がわかるような気がします。
見る角度で水の色が変わります。

下りは白い道が
九十九折りに続きます。

気にならないくらいに歩く人も少なく
前方の錦の前白根山と外輪山
手前の黄色い紅葉が
すばらしいコントラストです。

歩みとともに
視界全体に色彩が広がります。
この道を下らなければ
秋に日光白根山を登る価値は
半減するでしょう。
少し遠回りですが
下り終えたら青空が
紅葉の道を進むと
五色沼です。
水は透明だし
水底も土色なんですが
なぜ上から見ると
神秘的な色になるのでしょう。

透明な水面と紅葉を
静かな空間とともに共有する
わずかばかりの訪問者
こちらが本来の表の日光白根山
(日光からの視点で)

至福のひとときでした。
後ろ髪を引かれながら進み
振り返ると
紅葉の向こうに
再び青くたたずむ五色沼


阿弥陀が池では
急な坂を落ちてきたようだと
登山客が
息を整えていました。

このルートは近道ですが
相当厳しそうです。
持参のガイド本の言うとおり
座禅山に寄り道を
しかし
火口に行くにはかなり下って
また登り返す必要があるようで
今回は時間と体力ががないので
あきらめました。
錦の紅葉がきれいでした。

その先もルートはいろいろ選択可能ですが
七色平経由で
来た道を戻ります。

血の池地獄と
六地蔵は
この次に巡りましょう。
今日は
19972
山頂から何も見えなかったけれど
紅葉に包まれた五色沼の静けさを堪能し
もう一度
来なければならない場所が
できてしまいました。
 end

気軽に登れる 日光白根山 日本百名山№21

2012-10-24 | 21日光白根山(秋)
長岡インターから
沼田インターまで
スムーズな高速走行の後
沼田インターからの一般道が
長く感じます。
目的地は山の奥です。
秋も深まり、
10月上旬の今日は
丸沼高原スキー場から
ロープウェーに乗れば
日光白根山
標高2578
関東北部から東北地方での
最高峰だそうです。
日光白根山ロープウェー山麓駅を
10:00出発

もうじき紅葉の景色を楽しみながら

10分くらいで
ロックガーデンの向こうに
目的地
堂々たるお姿です。

 
花の季節には遅いのですが
栽培されていると思われる
いくつかの花が咲いていました。
りんどう

ヒメシャジン

ヤマハハコ

思いがけない花の出迎えに
心が弾みます。

少し進むとゲートが
野生生物から花を守るためです。
その向こうには
鹿が住んでいるようです。

山道の始まりはオオシラビソの森
散策路になっていて
のんびり歩けます。

倒木に苔が生えて
その上に
小さな森ができていました。


上が紅葉になった大きな岩を
右に折れると、上りが始まり
階段も整備されています。

一番大回りですが
傾斜の楽なコースで登ります。
1時間が過ぎた頃
バタバタと羽音がして
黒い鳥が逃げていきました。
(写真の真ん中辺りに黒い鳥がいました)

後ろは
大声でずっとしゃべり続けている
若者グループ
元気なのはいいんだけど
もう少し静かに
話せないものですかね。
熊以外の自然との出会いも
逃げていきます。
森の中の山道は
1時間半で終わり
森林限界に達すると
急に視界が開けて
荒々しい砂や岩の世界が現れます。

少し登ってから振り返ると
所々に
ハクサンシャクナゲやガンコウランの
緑と対照的な
赤く染まった草紅葉が
散りばめられています。

しかしながら
前を見れば
この先は雲の中になりそうです。

標柱があったので
見渡してみると
うっすらと陰のようにみえるのが
山頂でしょうか

 ∨
以前登った谷川岳も
雲で何も見えず
霙が降ってきました。
何だかいやな感じです。
ここまで
ちょうど2時間かかりました。
つづく

9月末の花百選と宇宙 四阿山 日本百名山№20

2012-10-13 | 20四阿山(秋)
菅平牧場で
ソフトクリームと一緒に買った
花百選
四阿山に咲く花の中から
100種類を選んで
写真で紹介しています。

花の名前を調べるのは時間がかかるので
こういうものがあると
うれしいですね。
値段も100円でリーズナブル。
マツムシソウ
マツムシソウ科の日本独特の越年草
日本各地の日当たりのよいところに生える
マツムシが鳴く頃花が咲く

エゾオヤマリンドウ
リンドウ科の多年草
北海道から本州中部に分布する

シラタマノキ
ツツジ科の常緑小低木
本州中部から北海道にかけて
高山の乾燥地に分布する
アカモノに対してシロモノとも呼ばれる  

ミネウスユキソウ
キク科ウスユキソウ属
本州中部の高山に分布している  

ハクサンフウロ
フウロ科の多年草
本州中部・北部の高山の
日当たりのよい草地に
しばしば群落をつくって生える  

ハコネトリカブト
キンポウゲ科トリカブト属
ヤマトリカブトより小さく
花が密集して咲く

9月末でも
6種が観察できました。
花の季節はどんなにたくさんの
花が咲き乱れるのでしょう。
母校の関連施設が
菅平高原にあるのは
知っていました。
四阿山に行くときは
必ず寄ろうと決めていました。
空に向かうアンテナ  

宇宙からの電波を
受信している?
宇宙・暗黒☆浮遊感
子供の頃の記憶がよみがえります。
菅平高原の思い出に
田んぼ(空き地?)から
四阿山と根子岳の遠景

遠くから見ても名山ですね
end

東屋の屋根に登ったような 四阿山 日本百名山№20

2012-10-10 | 20四阿山(秋)
ほとんど山頂の大休止で
おにぎりをほおばって
落ち着いたので、荷物を置いて
山頂を探検してきました。
四阿山の山頂は
40人の団体さんで
身動きができない状態でした。

それが
山頂でもない小さな広場に
人が休んでいた理由でした。

山頂からの展望
根子岳(北西)

根子岳越しの
妙高山と火打山のシルエット (北西)

横手山・草津白根山・万座スキーリゾート(北)

浅間山(南)

大パノラマを満喫して
下ります。
根子岳分岐を右折すると
登ってきた団体さんが大休止しています。
そうとう疲れているようです。
すぐに理由がわかりました。
林の中を下る急斜面  

ここを登ってきたのですから
アゴが出る訳です。
何人かを追い越して
鞍部についたのが20分後

幸い脚はまだ動くようです。
ここから見る根子岳は
穏やかな表情です。
 
なっちゃんカンバだったと思う
表札のついた
この草原唯一のダケカンバ

しかし
ここからの登りは心臓にきました。
メールが来たので
途中の岩場で中休止します。

四阿山

何人かの若者に追い越されて
あと少しの登りに
20分もかかってしまいました。
根子岳の山頂
手前の崖  


山頂で
休んでいたご夫婦が
前来たときはどうだとかいう
話題が気になり
何回も登っている人かと声をかけると
まだ2回目で
1回目は2週間前だとのこと。
前回は峰の原高原から登り
根子岳で雷のため
四阿山をあきらめたので
再チャレンジだそうです。
2週間前はリンドウが満開で
登山道は真っ青だったと
情報をいただき、下山開始。
花が咲いていれば
ゆっくり下りるのですが
ほとんど枯れ尾花状態だったので
フルスピードで下山。
菅平牧場まで1時間でした。
お約束のソフトクリーム
さっぱりしてgood  

花の百名山・根子岳
花の時期に再チャレンジ
したいものです。
本日の歩数:20001歩
高低差はないが
歩行距離は満点です。
end
花だけをまとめて
後日
おまけを書く予定です。
see you again

ロックガーデンが続く尾根 四阿山 日本百名山№20

2012-10-08 | 20四阿山(秋)
登山口から1時間の
小四阿からは視界が開けた
尾根道になります。
これから進む道や

左手には
双子のように寄り添う
根子岳が大きく見えます。

針葉樹が少ないため
牧場のように見えます。
足元は
ロックガーデンのように
岩場に花が咲いていました。
季節がよければ
もっと華やかだったのでしょう。

*

*

*

振り返ると
小四阿が小さくなりました。
雲の上は日本アルプスです。

前方に
岩の塊がコブ状になっています。

中四阿です。
迂回することもできますが
道がはっきりしないため
前の人に習ってまっすぐ進んだので
岩の上に出てしまいました。
ここまで小四阿から40分です。
(振り返って)

深田久弥さんは
日本百名山に
四阿山に冬登ったと書いてあります。
スキーの裏に何か貼って登ったようですが、
ここまで
スキーで進めないような急な坂はなかったし、
逆に
平らなところもないので、
山スキーに向いていると納得しました。
中四阿の先も
なだらかな上り坂です。
40分ほどで
やっと山頂らしきものが見えました。
円すいか角すいかはわかりませんが、
東屋らしい左右均等の形状です。
根子岳に別れる三叉路で
山ガールとはいえない
体育会系の女子の集団が
根子岳に向かって
横切って行きました。


あと少しですが
2時間半
ほとんど休まないで登ったので
足は思うように進みません。
小屋が見え、人が大勢いたので、
大休止としました。
小屋の奥から浅間山を望む。

たぶん
もう山頂みたいなものです。
展望に大満足。

つづく

遅れてきた花の山 四阿山 日本百名山№20

2012-10-05 | 20四阿山(秋)
真夏の暑い日に訪れたい山が
花の百名山
日本百名山と違い
花の百名山はいくつかの版
があるようです。
日本には山がたくさんありますから
どれだけの山の中から
どういう基準で選ぶか
選んだものが
みんなに支持されるのか
花を基準にすれば
百花繚乱になってしまう?
今回は
日本百名山 四阿山
花の百名山 根子岳
が目的地です。
10月に近い晴れた日
季節は秋ですから
少ない花を探します。
菅平高原は
スイスの気候や風景を思わせることから
日本のダボスといわれ、
スイスのダボスと姉妹提携している
ダボス入口
という看板がありました。


菅平牧場内の登山口から登ります。
駐車場には
既にたくさんの車がありました。
ここの登山者は
年齢層が低いようで
若い女性のグループもいました。

向かいのスキー場の奥に 
遠くに日本アルプスが
屋根のように
まっすぐ伸びていました。

アイスクリームののぼりを
右に曲がり

四阿山を目指します。
牧場を迂回して林に入ります。

林といっても
木漏れ日の入る明るい林です。
足元は土なので歩きやすい。
小さな川を渡り  
林にはシラカバが目立ちます。
こまめに設置されていた
標柱

足元には
まだ咲いていたマツムシソウが

少し道が険しくなって
ぱっと開けた小四阿

思った以上の青い空
 *
千枚田のように見える牧場
黒い点てんが牛です。

大型の鳥類が
翼を広げているかのような
地表の営みを見渡せる
程よい高さでした。
ここまで
ちょうど1時間
つづく

庭の花 2012-10 彼岸花が咲いた

2012-10-01 | 庭の花+花のまとめ
毎年
お彼岸の頃に咲く
彼岸花ですが
今年は
9月の猛暑のためか
1週間ほど遅れて
咲き始めました。
ヒガンハナ科の多年草
マンジュシャゲともいう
日本および中国の温帯から暖帯に分布し
堤防・墓地・田のあぜなどに生える
皇居の内堀に面した群落は
有名である 



庭一番の大群落は
まだつぼみです。
昨日の台風の強風にも
細い茎で何とか耐えていました。
秋の味覚
(庭に落ちていたもの)

りんご
(とき)という品種

山からの帰りに
おみやげに買ったもの
帰りの車の中が
青りんごの香りで満たされました。
end