この日初めて見た青空は
すぐに消えて
新山からの下りはまた雲の中でした。
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午後の12時45分から
大物忌神社で昼食になりましたが、
時間は1時までのわずか15分。
皆さん早く下りたいから
文句は言いません。
同行者からミニトマトをいただき
甘いですねと答えたら
もう一つどうぞと
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下山の準備をしていると
また歓声が上がり
外輪山が姿を現しました。
カメラを出して構えると
雲が邪魔をします。
何回かの格闘の末
1枚だけハッキリ写っていました。
大物忌神社の先に
新山の姿も現れました。
とてもいい場所で昼食していたようです。
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昼食後
大きな岩がゴロゴロとした
千蛇谷を下っていきます。
雲が舞っているので
時々、展望が開けます。
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外輪山に巻き付いた
風で糸を引くような雲。
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振り返れば
新山の方向に岩山も見え
あそこが山頂なのかと問う声。
ようやく夏山の雰囲気です。
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千蛇谷雪渓が見えてくると
一旦下りが終わり
雪渓を渡ります。
疲れていても振り返り
カメラを構えたくなる場所。
雲がリングを作っていました。
この山で最も印象に残った雪渓が
植物の緑と空の青に引き立てられ
立派な主役になりました。
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帰りには特にきつい急登を上りきると
七五三掛
「しめかけ」と読みます。
しめ縄をかけた聖地・立ち入り禁止の土地
という意味があるそうです。
最後に振り返り
長い雪渓の先にある新山は
まだ雲に隠れていました。
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その先は広々とした鞍部
石畳の道
ニッコウキスゲが
まとまって咲いていましたが
無言で、先を急ぎます。
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御浜小屋に到着し、やっと
荷を下ろして休憩になりました。
ガスで鳥海湖は見えません。
また一つ宿題です。
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賽の河原という
広々とした草原と石畳が続き
尾根渡りという
ゆったりした上りが終わると
象潟の風景が見え
気温がだんだん上がってきました。
目的地・鉾立登山口は
あまりの疲労と帰りの時間が気になり
写真を撮り忘れましたが
朝の5時に出発し、午後5時の到着です。
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この日の歩数:27381歩
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日帰り温泉施設には
ソフトクリームがなくて
アイスクリームで我慢しました。
甘味で疲労回復。
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鳥海山は大きくて
変化に富んだ山でした。
目にすることのできなかった宿題は
いつか再挑戦したいと思います。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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鳥海山は登ってみて、ヴォリュームのある深い山という感には乏しいが、
年経た火山だけあって、地形の複雑な点に興味があり、
すぐれた風景が至るところに展開されている。
頂上火口の険しい岸壁、太古の静寂を保った旧噴火口の湖水、
すぐ眼下に日本海を見おろす広々とした高原上の草地―
これだけの規模の山で、これほど変化に富んでいる山も稀であろう。
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最終回
8月の花へつづく