山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

帰路に、見晴山と沼尻にて@2度目の赤城山

2017-05-31 | 07赤城山(春・春)
気温が上がってから、もう一度
地蔵岳の展望を堪能しようと思っていましたが
今年、買った靴がまだ不調で
ヒザに違和感が出たため
あきらめて帰路に。

<後記:インソールを交換し使い続けています。>
途中で、山の名前に惹かれて
地図にあった
見晴山(1455m)に登ってみました。
登山口から10分ほどで山頂に着きます。

途中
牧場方向に富士山が見えると案内板がありましたが
この日は霞んで見えません。
山頂からの見晴らしは、林にさえぎられ
期待したほどのことはありません。

*

山頂の周りを散策することも放棄して
下山しました。
沼尻は大沼の北西にある地区で、
冬の氷が張った時の方が賑やかな様子です。
この日は静かで
カンバスを抱えた女性が1
写生の場所を探して道を歩いていました。

大沼越しの黒檜山と駒ケ岳

深田久弥さんの日本百名山より
上野から高崎までの車窓で、一番私たちを楽しませてくれるのは赤城山である。
見事なのは、のびのびと裾野へ引いた稜線であって、
おそらくこれほど大きな根張りは、他に例が少なかろう。
しかも、少しのわだかまりも渋滞もなく、
ゆったりと優美な線で伸びているさまは、胸がすくようである。
これは、東京からの帰り道に
いつも私が感じていたことを
深田さんが文章にしてくれていました。
end

小地蔵山→長七郎山→小沼でシンクロ@2度目の赤城山

2017-05-28 | 07赤城山(春・春)
深田久弥さんの日本百名山より
小沼(この)は山に取りかこまれた、ひっそりと静かな沼で、水面は明るい。
あまりに明るく、あまりに静かなので、
却って底気味の悪い気のしたことを覚えている。
以前はこの沼のまわりは大木が繁っていて、昼さえ薄暗かったそうである。
美女が大蛇に変じて沼の底に棲んでいるという伝説があった。
小沼の駐車場は広く、トイレもあります。
小沼を左回りで一周するルートで
長七郎山に向います。
すぐに左の展望が開けて
スラリとした黒檜山と
ゴツゴツした駒ケ岳が寄り添っていました。
手前の溝には雪が残っています。
長七郎山へ向う道を途中で
左に大きく曲がり
小地蔵山に立ち寄りました。
駐車場から10分ほどです。
冬枯れた林のすき間から
周りの様子はわかりますが
展望はありません。
戻って長七郎山に向います。
なだらかな林の中を歩いていたら
伊豆の天城山を思い出しました。
それは、
人を圧倒する岩場ではなく
広大な草原でもありません。
うっそうと繁る森ではなく
木漏れ日のある林でした。
小地蔵山への分岐に戻り、
そのまま進むと
10分ほどで長七郎山です。
まだ朝早いので誰もいません。
広場を独り占めして、朝食にしました。
北~西側のパノラマ

左が荒山・中央は地蔵岳・右が黒檜山
東~南も開けていますが
この日はまだ
霞んでいるので写真になりませんが
裾野を広げた大きな山だということが
よくわかる場所です。
来た道を戻らず、小沼に下ります。
この下りの道も緩やかです。
小沼の向いにある地蔵岳が
よい目印になりました。
下りきると
長七郎山から10分で
小沼が一望できる水門の所に出ます。

駐車場のちょうど反対側で
湖畔をどちらに進んでもほぼ同じ距離なので
地蔵岳が見える右の道を選択しました。
地蔵岳を背景に
水の色が一番きれいだった所
かたまって咲いている
ヒメイチゲ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
悠々と近づいてくる鯉が
シンクロしました。
駐車場の手前で振り返り
小沼の全景

つづく

赤城山の展望台=地蔵岳@2度目の赤城山

2017-05-25 | 07赤城山(春・春)
前回の赤城山は一般的な
大沼湖畔から
黒檜山から駒ケ岳を周遊するルートでした。
思い切って
今回はその2つの山を外しました。

まずは
わが地元の弥彦山に似た
電波塔が林立する地蔵岳へ。
山頂からの展望が楽しみです。
4つのルートから
最短の八丁峠ルートを選択し
登山口の八丁峠駐車場まで車で移動。

見上げれば、電波塔が大きく見えました。

登山道は
まだ木の葉をまとわぬ樹木により
長い階段と笹の葉の緑が印象的です。

15分ほど階段を登ると
笹原の登山道に変わりました。

右に
先ほどまでいた覚満淵が小さく見えます。

調べた所要時間どおりに
30分で山頂に到着し

お地蔵さんと電波塔が
迎えてくれました。

赤城山は
大きく裾野を広げた山のため
朝の7時の風景はまだ霞んでいます。

大沼の向こうに
最高峰の黒檜山と駒ケ岳。

黒檜山の山腹には日光が届いていません。
写真左にある
ゴルフのグリーンのような広場が気になります。
後で調べたら
大沼からの登山道の途中に
あるようです。
ガスが消えるまで時間がかかりそうなので
いったん下りることにしました。
小沼を囲んで
小地蔵山と長七郎山が
だんだん近づいてきました。

下りも30分で駐車場へ。
つづく

篭山のアカヤシオ@2度目の赤城山

2017-05-15 | 07赤城山(春・春)
前回は数年前の4月に登り
山一面の霧氷が輝いて
平地で咲く桜よりも
綺麗に感じた赤城山でした。
今回は
アカヤシオツツジの咲く風景を訪ねて
2度目の山旅です。
夜中に出発し
高速道路で見上げる
おぼろ月夜
(歌では夕方の三日月のようですが)
<画像消失>
ちょうど日の出の時刻に
大沼の向こうの地蔵岳が
朝日の色に変わり始めました。

鳥居峠駐車場に着いたのは5:2
車は4台ほどで
大きな三脚のついたカメラを担いだ人が2
日の出の風景を楽しんでいました。
峠の下を見下ろすと遠くに
アカヤシオの林が見えました。

日の出時刻を過ぎたので
反射光が多く、上手く撮れませんでした。

駐車場から見る篭山
 
覚満淵から見る篭山

篭山から見る駒ケ岳


篭山から見る覚満淵と大沼

アカヤシオ
ツツジ科の落葉低木
別名:アカギツツジ・ヒトツバナ
つづく

初めてのウラシマソウ@弥彦山№331

2017-05-13 | 弥彦山の足跡 5月
最近の弥彦山はトレーニング中心で
新しい花や珍しい花もあまり見当たらず
地元の山野草を楽しむことを
忘れかけていました。
久しぶりに追加する植物は
ウラシマソウ
サトイモ科の多年草

日本固有種で
本州・四国を中心に北海道や九州にも分布する
日陰地に生え、高さは40~50cm
葉は多数に裂けていて長い柄をもつ
雌雄異株
苞の中で伸びた付属体の先端が細く糸状に伸び
その姿を、浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てて
この名がある

以下は
弥彦山の花図鑑に既に掲載済みのもの
ツクバネウツギ
スイカズラ科の落葉低木

オオイワカガミ
イワウメ科の多年草

ガクウラジロヨウラク
ツツジ科の落葉低木

ヒロハテンナンショウ
サトイモ科の多年草

最後に
数年前から不明だった
実のようなものの正体がわかりました。
楢芽林檎五倍子(ナラメリンゴフシ)

ナラリンゴタマバチの虫えい(虫コブ)でした。
コナラなどの枝の先端にある
リンゴのような実の形をした虫こぶのこと

スッキリ

この日の弥彦山は
山頂部だけに雲がかかっていましたが
花の種類が多く大満足でした。
end

残雪の守門岳と水を張った田んぼ@新潟百名山№7+

2017-05-05 | 〇新潟100名山(中越)

新潟の5月の連休は

いつものように田植えが始まりました。

残雪をいただく守門岳が

涼しげな夏日の長岡より

☆☆☆

今年は遠出がたくさん

できるといいんですが

どうなりますか?

靴が古びて、下山時に滑るので

軽量(片足430g)の登山靴を買って

弥彦山で慣らしています。

どのくらい耐久性があるかが

問題かもしれませんが

今のところ、快調です。

end