山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

8合目より雨の中・団体さんは行く@岩木山☆日本百名山№46

2019-10-11 | 46岩木山(秋)
深田久弥さんの
日本百名山より
弘前から眺めた岩木山は津軽富士と呼ばれるだけあって、
まことにみごとである。平地に孤立した山であるから、
千六百米の山と思えないくらい堂々として、
思う存分その裾を伸ばしている。
山に委しい人ならば、その頂上部分に、
いわゆる三峰三所大権現のその三峰(鳥海、岩木、巌鬼)を
判然と認めよう。
(中略)
翌朝は、ときどき雨まじりの曇天であったが、
ここまで来て引返すのも残念なので、単身山へ向った。
嶽の湯の裏手から登山道がついていた。
肩まで登ると、巨岩のみごとな爆裂口があって鳥ノ海と呼ばれている。
そこで表口からの道と一緒になる。
そこから頂上までは岩のガラガラした道である。
雨が本降りとなって眺望は全く得られなかった。
岩木山8合目ターミナルに、
車はほとんどありません。

買ってから1度も雨の日に使ったことのない
レインウェアを最初から着用します。
(今まで使われないでくれてありがとう)
今回は
修理から帰って来た雨用のカメラ
TG5が大活躍でした。
濡れては困るので
α6000は車内でお休みです。
13:50
霧雨の中を出発。
ナナカマドの紅葉は終わり

青森の中で、
岩木山はいつも少し早いらしい
ダケカンバは
横に伸びた白い幹のみ

リフトの降り場の分岐まで30分

何も見えないからこそ、乗りたかった
強風となり
レンズ水滴が目立つ

大倉岩を巻いて少し下る

鳳鳴ヒュッテが見え
ほんの少し赤い葉に和む

秋田県大館鳳鳴高校の遭難事故の後
建てられた無人の避難小屋
振り返ると大倉岩

ここからは
二のおみ坂・三のおみ坂と言われる
岩場の急登で
強風のため、カメラは休み
岩がゴロゴロしてくると

岩木山の山頂です。

8合目から1時間10分。
ガスって何も見えません。
岩木山神社奥宮

止まっていると寒いので
少しずつ体を動かしていました。
下りは来た道を戻ります。

ガスが少し退いて、うっすらと
火口らしきものが見えました。

風雨の中、往復で2時間半歩き
8合目に戻ったのは
16:15
この日の歩数
10090歩
深田久弥さんと御一緒したように
何も見えなかったに近いので
何かのついでに
もう一度来ないといけません。
end

9時間の長~い移動@岩木山☆日本百名山№46

2019-10-09 | 46岩木山(秋)
新潟を、まだ暗い時間に
青森に向け出発したのは
その日に、青森の岩木山に登るためです。
日本海側の高速道路は
まだ、半分ほどしか開通していません。
新潟より東京のほうが青森に
時間的に近いということです。
お山では、すれ違う登山者に
新潟から来たというと
驚かれてしまいました。
山形県の道の駅
あつみ

波は大荒れではありません。

7年前に月山に登った帰りに立ち寄り
夕日がきれいなところでした。

秋田県の道の駅
大館能代空港

全日空が羽田へ
ボーイング737とエアバスA320で
2往復の定期便を運行しているようです。
空港の駐車場はけっこう埋まっていましたが
道の駅の駐車場は空港から離れた場所で
ガラガラでした。

お昼のお弁当
わっぱ舞茸ご飯

炊き込みご飯の味付けが丁度よくて
美味しかった。
秋田はもっと濃い味だと思っていました。

途中晴れ間があったりもしましたが
ハードなスケジュールのため
8合目バスターミナルから乗る予定だった
登山リフトが、強風で
運行を終日停止するという
悪い知らせが届きました。
ということは、お山は荒れている?
今回は、覚悟して、本を持ってきましたが、
結局、長岡から岩木山8合目登山口まで
9時間かかりました。
高速道路はまだ新しい区間が多く
揺れが少なくて、読書が進みました。

りんご畑の向こうに
岩木山が見えました。

山頂部は雲がかかっています。
強風の至仏山を思い出します。
ホソバヒナウスユキソウ

このとき、強風のため
ポケットからカメラを出すことを
躊躇しました。
いやな予感しか
ありません。
車窓を彩る
ヤマウルシの紅葉。

つづく