山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

ホワイトアウトもどき 蔵王山 日本百名山№14

2013-01-12 | 14蔵王山(春)
2011年5月
毎年訪問している
喜多方の知人宅へ
地震の御見舞いを兼ねて行ってきました。
ちょうど知人宅のボタンの大木が満開でした。
 
会津地方は
揺れはひどかったが
大きな被害はなかったそうです。
会津若松近郊の温泉街の駐車場は
いわき方面からの避難者で満車でした。
都合で
2012年はお伺いできませんでしたが
その後、被災された方々は
無事お帰りになれたのでしょうか。
まだ記憶になるには時間がかかりそうです。
喜多方から脚を延ばして
蔵王山まで出かけてみました。
深田久弥さんの
日本百名山より
同じ東北の山でも蔵王には鳥海や岩手のような
独立孤高の姿勢がない。群雄並立といった感じで
その群雄を圧してそびえ立つ盟主がいない
この長大な尾根は東北人特有の牛のような鈍重さを
もってドッシリと根を張っている
(中略)
お釜と称する山上湖は蔵王の至宝とも言うべき存在で
一名 五色沼の称がある。お釜の水は妖しく濃い緑色で
噴火口特有の一種凄惨な趣がある。
国道121号線から13号線と
東北の背骨を北上し
上山市から東へ向かい
刈田岳(標高1758m)の
直下のレストハウスまで
車で登ることができます。
蔵王山の最高峰は熊野岳
標高1841m
標高差83m
コース片道40分の高原散策です。
刈田岳に上がると
正面に丘のような熊野岳
右下にお釜を見ることができます。
 
まだ爆発から日を重ねていないので
冬の樹氷で有名な樹木は
このあたりでは見られません。
火山帯の風景に
初夏の頃には
コマクサが咲き乱れるところにも
今は
ハイマツや草のような低木しか
見ることができません。
 

ガンコウランが赤い
花の時期だったらしい 
右手には刈田嶺神社が
少し高くなったところにあり
あそこが
刈田岳の山頂なのでしょう。
寒くて時間も少ないので
最高峰の熊野岳を目指します。
お釜を右手に見ながら
だだっ広い溶岩の道を
まっすぐ進むと
しだいに雲がかかって来ました。
あまりにもおおらかな広さで
霧で見通しがない中
なんとか熊野岳に到着しました。
 
*

祠があり
中には剣が奉納されていました。

寒くて眺望もないので
早々に引き上げます。
途中
雪の中を進むのですが
一段と霧が濃くなって
真っ白になってしまいました。
 
さほどの距離でないのは
判っていたので
慎重に足跡をたどりました。
刈田岳まで戻り
そのまま新潟に帰ります。
お釜がきれいに見えたので
よしとしましょう。
駐車場から宮城県側の景色です。
 
帰りは
長いドライブになりました。
本日の歩数:9327歩
end