山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

弥彦山 2013-8③ ハギ・タムラソウ・アケボノシュスラン・ヘクソカズラ・エビラフジ

2013-08-29 | 弥彦山の足跡 7・8月
弥彦山も過ごしやすくなったのか
場所によっては
蚊が
多く寄ってくるようになりました。
虫除けがあると安心です。
花は
新しいものが少ないですが
秋に分類されるものが多くなって
秋の七草から
ハギ
(再掲載)

小さくて形や色が揃わないので
写真向きではない花ですが
この写真は色のコントラストと
花と葉の形が気に入りました。
タムラソウ
キク科の多年草
日本各地と朝鮮半島南部に分布する

花はアザミに似るが
葉にトゲがないのでわかり易いです
名前の由来は不明
アケボノシュスラン
ラン科の常緑多年草
関東以西の山地の木陰に生える
花の色が薄い桃色なので
アケボノと形容される

ヘクソカズラ
アカネ科のつる性植物
葉や茎、花に触ると悪臭がする
灸花(ヤイトバナ)・早乙女花という名もある

エビラフジ
マメ科の多年草

クサフジとの判別はむずかしく
薄暗い林の中に生えており
小葉が3対6枚くらいで先が尖っていたので
エビラフジといたしました。
以下
以前の画像が鮮明ではないもの
について再掲載します。
キバナアキギリ
シソ科の多年草

クサボタン
キンポウゲ科の多年草

ツルリンドウ
リンドウ科の多年草

前回はつぼみだったので
花が咲いているものを載せます
ツリガネニンジン
キキョウ科の多年草

弥彦山にも咲いていました
キツネノカミソリ
ヒガンバナ科の多年草
角田山が有名ですが
こちらは弥彦山で見たもの

少し色あせてしまいました
海と山・夏と秋の間に咲き競います
季節の変わり目には
弥彦山の表参道と裏参道で
タイムスリップしているように
花の時間にズレを大きく感じます。
実りの秋色
田んぼの色が緑→黄色

end

弥彦山 2013-8② カワラナデシコ・クズ・オクモミジハグマ・モミジガサ

2013-08-24 | 弥彦山の足跡 7・8月
新潟でもどしゃぶりの雨のため
田んぼでは
生育がよかったのがアダとなり
早くも倒れてしまった稲もあります。
雨で気温は少し下がって
山に登らなくても
過ごしやすくなってきました。
弥彦山には
秋の七草が2つ見られました。
カワラナデシコ
(再掲載)
通常の視線からかなり上の岩に
まとまって咲いていました。
おかげで
めしべがらせん状に巻いているのが
目立つ写真が撮れました。

*

視線をさらに上げると
つるから大きな花が咲いていました。
クズ(葛)
マメ科のつる性植物
アジアの暖・温帯に分布する
山野に普通に生えて大群落をつくる
根にデンプンをたくわえていて
くず粉は本来これを取り出したもの

以上が秋の七草でした。
その他に
オクモミジハグマ
キク科の多年草
モミジハグマとの違いは
葉の切れ込みの深さである

ほとんどがまだつぼみでしたが
1輪だけ花が開いていました。
モミジガサ
キク科の多年草
日本各地の山地の木陰に生える
若葉がモミジの形をしたかさのようなので
この名がある

イヌトウバナ
(再掲載)
シソ科の多年草
花穂の形が塔のようだから塔花の名がついた

いっぺんに花が咲かないので
写真に向かない花です。
ヤブタバコ
(再掲載)
キク科の越年草
根から生える葉がタバコに似ている

前の写真は
枯れかかった花だったので
撮り直しましたが
あまり変わらないかもしれません。
少し黄色が明るいかも。
夏休みも終わりに近づき
塾の生徒たちは
この1ヶ月でどこまで実力がついたか
収穫の秋が目前です。
end

天馬の背中の先に見えるもの@会津駒ケ岳 日本百名山№26

2013-08-16 | 26会津駒ケ岳(夏)
中門岳にて

にぎやかに談笑中の登山者に
軽い挨拶をし
風景写真を撮っていると
雲のあいだが少しだけ青いので
珍しいものでも撮るように
シャッターを押していました。

足元には
モウセンゴケに
花芽のようなものが見えます。

何か言いたそうな男の方と
目が合って
騒がしくてすみませんと
おっしゃるので
楽しそうでうらやましいですと答え
時間には余裕があるので
途中の風景も堪能しながら
戻ることにしました。

コバイケイソウは当たり年でした。

空は次第に青さを増し
駒ケ岳の山頂が姿を現しました。
左端に遠く見える山です。

この後戻る途中
ずっと駒ケ岳山頂を見ながら
歩くことができたのは
中門岳まで来た
ご褒美をいただいたようです。



だんだん近づく
会津駒ケ岳
堪能していただけましたか?
駒ケ岳山頂をバイパスする道から
振り返ると
中門岳に至る尾根の西の斜面が見えました。
穏やかな尾根に似合わぬ
急な斜面です。
駒ケ岳山頂を反時計廻りに進めば
モミジカラマツの真っ白な花
 
駒の小屋が見えてきました。

ちょうど90分の時間限定の旅が終わり、
駒の小屋からも
駒ケ岳山頂や長い稜線が
くっきり見えています。

午後からの方がよいという
天気予報の言うとおりでした。
密度濃い90分でした。
少し休んで
帰りは来た道を戻ります。

下りは1時間50分
春夏秋冬
それぞれに魅力がありそうな
また来たいと思う名山でした。

最後に
会津駒ケ岳の夏の象徴は
やはり
ハクサンコザクラ
でしょう

今日の歩数
25,450歩
end

中門岳のわずかばかりの青空@会津駒ケ岳 日本百名山№26

2013-08-15 | 26会津駒ケ岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
前面に眼のさめるような景色が現れた。会津駒ケ岳の全容である。
どこが最高点か察しかねるような長大な山が伸びていて
それがおびただしい残雪で輝いている。
会津駒を天馬の疾駆するさまに見たのはその時である。
写真を二枚つなぎ合わせてもその全容を収めかねた。
会津駒ケ岳の
駒の小屋から会津駒ケ岳山頂に
向かいます。
駒の小屋の標柱には
駒ケ岳山頂0.7km中門岳2.9km
中門岳往復6kmは平地で約90分の距離です。
チングルマの群落を見て

山頂を右に見ながら時計廻りに進むと

木陰にはアキノキリンソウが咲き
T字路を右に曲がると

駒の小屋から15分ほどで
会津駒ケ岳山頂です。

とても急いだので
普通に歩くと20分くらいかかるでしょう。
さほど広くはない砂利の空き地は
西吾妻山の2倍くらいでしょうか。
立派な3本組の木柱が立っていますが
人影はありません。

木製のパノラマガイドもありますが
西には尾瀬の・北には越後の山並みが
見えるはずの展望は
この日はありません。

駒の小屋周辺の風景がよかったのと
ガスで見えないと予想していたので
そんなにガッカリしませんでした。
登山道ですれ違った人たちの話では
ガスで何も見えず
中門岳にも行かなかったということでした。
駒ケ岳山頂から
中門岳方向の道を下ると
次第にガスが消えて
緑の長い稜線が見え始めました。

5分後
まだ雪が残っています。

遅い春にお花畑
コバイケイソウの群落

ハクサンコザクラの群落

道があまりにも長いので
チラホラにしか見えませんが
密度は濃いです。
池塘を眺めながら
終わりの見えない木道が続きます。
10分後

数は少ないけれど
イワカガミやワタスゲも見られます。
15分後

木道の終わりが見通せないので
あとどのくらいか
だんだん不安になります。
23分後

ツボスミレ・ワタスゲが
木道の近くで見られます。
27分後

シャクナゲの咲く小さな丘の先に
登山客の声がして
斜めの木柱が写真で見た最終目的地
中門岳です。
山頂と言うよりも
大きな池のあるくぼ地のようです。
真ん中が凹んだ山もありますから
問題はありませんが。
わずかばかりの青い空が
入りませんでした
つづく

特別な場所・不思議な季節@会津駒ケ岳 日本百名山№26

2013-08-14 | 26会津駒ケ岳(夏)
会津駒ケ岳の
森の中の登山道に咲いている花は
地味なものが多く
エゾスズラン

ツルリンドウ

その他には
ソバナ
アクシバ
ツルアリドオシ
ギンリョウソウ
マイヅルソウ
アカモノ
など
少し前に新潟の山で見た花が
並びます。
駒の小屋を見上げる休憩スペースには
森の中とは違う花が咲いていました。
初めて見た
ツルコケモモ

尾瀬で見た
キンコウカ

ネバリノギラン

秋の月山で見たのは実だった
イワショウブ

<月山にて>

西吾妻山に少しだけ咲いていた
ミヤマリンドウ

この山にはたくさん咲いていました。
花の百名山に
タテヤマリンドウと書いてあるので
勘違いして
タテヤマリンドウと思っている
人が多いようです。
一般的ではありますが
この山のシンボルのように
たくさん咲いていた
イワイチョウ

チングルマ

足元に今咲いている花だけで
お腹いっぱいになりました。
元気を出してあと少し
駒の小屋を目指します。
小さい丘の先に見えました
駒の小屋

その先には
帰り道の登山者が
大勢写真を撮っていました。

先に進むと
木道の脇だけにコバイケイソウが咲き
周りは一面のみどり。

山小屋が見える風景は
どこかで見たようではあるが
何かのようだと形容しづらい
ここに来ないとわからない
特別な場所・不思議な季節
でありました。
たった1株だけの紫
ハクサンチドリ

ツボスミレ

が出迎えてくれるとすぐ
駒の小屋に到着です。

駒の大池
会津駒ケ岳山頂は
ガスって見えません。

登山口から2時間40分。
同行者はもう動けないと
泣きが入りました。
仕方ないので
最小限の荷物を持ち
90分で戻ると言い残し
会津駒ケ岳山頂・中門岳に
向かいます。
つづく

分け入っても分け入っても青い山@会津駒ケ岳 日本百名山№26

2013-08-13 | 26会津駒ケ岳(夏)
春の花を求めて
会津駒ケ岳へ出かけました。
深田久弥さんの
日本百名山より
私が初めてこの山を親しく望んだのは尾瀬の燧ケ岳の頂上から
であった。北にあたって長い山稜を持った山が見える。
一頭地を抜いた峻抜な山の形には見えないが、その尾根の長い
おだやかな山容が私を魅了した。
昨年秋の紅葉の会津駒ケ岳です。

尾瀬の燧ケ岳から撮りました。
8月に入り、
春の山は限られてきて
もっと早く出かける予定が
集中豪雨で国道252号線が
通行止めとなり
開通を待って出かけました。
最短ルートの滝沢登山口から登ります。
林道の通行止め地点からすぐ
取付点の階段があります。

いきなり手すり付の階段から
登る山は初めてです。
西吾妻山と違い
登山道が土で覆われて
歩きやすいのですが
最初から
傾斜がきつい印象です。

種田山頭火の俳句
分け入っても分け入っても青い山
を思い出してしまいました。
やはり
土と木の根の登山道は
山に包まれたような安心感があります。
最初のきつい直登の後は
ほぼ一定の傾斜になり
九十九折に進んでいきます。
地味ですがところどころ
花が群れています。
オトコエシ

ヌスビトハギ

日当たりのよいところは
下刈りがされて
歩きやすい道が続きます。
 
500mごとに木の標柱があり
確実に進んでいることがわかり
安心です。

1時間20分で水場に到着です。

駒の小屋までの
中間地点といってよいでしょう。
2~3人掛けのベンチが3脚あり
二人が休んで
二人が水場へ向かうところでした。
水場まで少し下りますが
片道2分くらいだそうです。
くだりで会った方に聞くと
とても冷たくておいしい水だそうです。
ここまで広場のようになった
休憩場所はありませんでしたので
ほっとする場所です。
この少し先で
林が針葉樹に一変します。

と同時に
登山道が階段工事中になりました。
木枠が並べられています。

下りでは、ヘリで石を落とし
それを均している作業を
目にすることになりました。
工事期間が9月下旬になっていましたから
紅葉までに完成させるのでしょう。

木の間から
なだらかな稜線が見えるとすぐに
木枠でつくった休憩スペースに
ベンチがあります。
青い山の頂きが
ときどき雲のあいだから姿を現し
ここから見る会津駒ケ岳の稜線は
ニセ巻機から見る巻機山のように
おだやかなものでした。
これまでの深い森と対照的な
起伏のない草原の風景が広がります。

もうすぐ駒の小屋です
つづく

弥彦山 2013-8① ナツエビネ・ミヤマウズラ・ミズタマソウ・マツヨイグサ・ツルリンドウ・ヤブコウジ・センニンソウ・ユウガギク・ホツツジ

2013-08-12 | 弥彦山の足跡 7・8月
新潟は涼しかった7月から
8月になったら急に暑くなり
夏休みで子供たちが
海や山に多くなりました。
夏ですから
花はあまり期待しないで
トレーニングのつもりで出かけるのですが
弥彦山にはまだ知らない花が
たくさん咲いていました。
今回一押しの
ナツエビネ
ラン科の多年草
日本各地・朝鮮半島・中国に分布する
日本のエビネの中で唯一
夏に花が咲く

弥彦山で見た花の中で
形の面白さ・色の美しさで
ファーストクラスの花です
ミヤマウズラ
ラン科の多年草
日本各地で
林下のやや乾いたところに生える
ヒメミヤマウズラという種もあり
判別はむずかしい

クリオネが泳いでいるようです。
ミズタマソウ
アカバナ科の多年草
日本各地の山野の林下に自生する
卵形で白い毛が生えている実を
水玉に見たててこの名がある

待宵草(月見草)
アカバナ科の多年草
チリ原産で江戸時代末に日本に渡来した
川原や土手などに生える
花は夕方に開き翌朝にしぼむ

ツルリンドウ(つぼみ)
リンドウ科の多年草
アジア東部・日本各地に広く分布し
山地の木陰などに生える
<画像消失> 
弥彦山ではまだつぼみです
ヤブコウジ
ヤブコウジ科の常緑小低木
アジア東部の暖帯に分布し
日本各地の低山や丘陵地の
やや乾燥した林下にふつうに見られる

センニンソウ
キンポウゲ科のつる性植物

ネムノキにからまって
負けないくらい大きくなっていました
ユウガギク
キク科の多年草
本州の近畿以北に分布し
山地に生える
ユズのようなよい匂いがある

ホツツジ
ツツジ科の落葉小低木
日本各地の日当たりのよい山地に
ふつうに生える

(再掲載)
ミズヒキ

ヌスビトハギ

ソバナ

アキカラマツ

カメラは
リコーCX6と
ソニーNEX5
花はほとんどがリコーで撮っています。
いいカメラに出会えました。
end

小さな花と抱負@西吾妻山 日本百名山№25

2013-08-08 | 25吾妻山(夏・秋)+一切経山
乗ってきた車が待っていますから
裏磐梯の
グランデコスキーリゾートに戻ります。
西吾妻山2035m山頂から
西大巓(にしだいてん)1982mまでの
道中に咲いていた小さな花
モウセンゴケ
モウセンゴケ科の食虫植物

ミヤマリンドウ
リンドウ科の多年草
リンドウ

タカネアオヤギソウ
ユリ科の多年草

ウメバチソウ
ユキノシタ科の多年草

ミヤマコゴメグサ
ゴマノハグサ科の一年草

そして
コバイケイソウの大群落

予想通り
石の登山道の下りは疲れましたが
花の写真に時間がかからないので
西吾妻小屋からゴンドラ山頂駅まで
1時間10分でした。
トレーニングを兼ねて登る弥彦山に
感謝いたします。
木のトンネルの向こうが
ゴンドラの山頂駅です。

展望が何もなかったので
スキー場の案内板で我慢します。

グランデコスキー場のある山が西大巓
その奥が西吾妻山です。
もう一つの登山口
天元台スキー場からの
イラスト地図

西吾妻山の魅力は
まだ半分も堪能していないようです。
ゴンドラの山麓駅には温度計があり
気温19℃
湿度78%
不快指数65(快適)
雨が降ったり止んだりで
やはり湿度は高めでした。
今回は吾妻山の西端でしたが
どちらかというと表で
東端の一切経山1948.8mも
登ってみようと思っています。
見所がいっぱいあるみたいなので
今度は
花は少なくても晴れた日が
いいですね。
本日の歩数
18,153歩
おまけに
スキー場の入り口に咲いていた
ネジバナ
ラン科の多年草

end

屋根のない丸い部屋@西吾妻山 日本百名山№25

2013-08-07 | 25吾妻山(夏・秋)+一切経山
裏磐梯の
グランデコスキーリゾートのある
西大巓(にしだいてん)1982mから
西吾妻山2035mまで
標高差53mなんですが
ひたすら下ります。
帰りが大変だなと思いながら。
下る登山道は赤茶色で
富士山の登山道に似た色でした。
小さな花を撮りながら
20分くらい下りたところで
水が集まる鞍の一番低いところに
モウセンゴケ

下ったらそれ以上に上ります。
石ころの道や

階段

木道になると湿原が現れます。

残念ながら
花はほとんど咲いていません。
西大巓から40分で
西吾妻小屋のある
変形の十字路につきました。

まっすぐは天狗の岩
左が西吾妻小屋
右が西吾妻山山頂です。
山頂方面に向かうため
右に曲がると
また見慣れた林に入ります。

道は細く
すれ違いは譲り合う必要があります。
変形の十字路から10分ほどで
西吾妻山の山頂に到着しました。
小雨も降りましたが
何とか
レインウェアを着ないで済みました。
西吾妻山の山頂は
直径10メートルもない円形の空き地で

周りは低いオオシラビソで囲まれ
展望はありません。

屋根のない丸い部屋のようです。
GPSの若者チームと
西大巓に戻ってきた単独登山者
母親と小学生の男の子の親子で
なんとなく
円陣を作るように立ち
登頂の余韻に浸りました。
展望はないですね
ただ一番高いところなだけですね
おかあさん
ここってサンチョウメ?
違います
サンチョウです。
みんなで大笑い

少しずつ人が集まってくるので
皆さんにお別れとお礼を言い
変形十字路まで戻り
箱庭を見ながらお昼にしました。
深田久弥さんの
日本百名山より
その最高峰へ登ったのは4月上旬であった。
<中略>
西吾妻山の頂上もつかみどころのない広い原で
丈の低いオオシラビソが雪面にぞくぞくと頭を出している
風景は友の形容を借りれば「大海の波のあいだにイルカの群が
跳ね廻っている」ようなおもむきであった。
最終回
小さな花に
つづく

厚い雲で右往左往の西大巓@西吾妻山 日本百名山№25

2013-08-06 | 25吾妻山(夏・秋)+一切経山
裏磐梯
デコ平のスキー場ゲレンデから
林に入り
初めは木の根の這った
緩い上りの登山道です。

次第に林が深くなると
登山道は斜度を増し
濡れた大小の石が覆い
足元に気を使うことになります。
階段と違い
1歩が大きくなったり
小さくなったりで
体力を奪っていきます。
下りは更に慎重に
足場を選ばなければなりませんでした。
時折、木が低くなり
前が明るくなりますが
ガスで何も見えません。

それでも
登山道には
この時期に登るから見られる花が
力づけてくれました。
クロヅル
ニシキギ科の落葉つる性低木

アカミノイヌツゲ
モチノキ科の常緑低木

アキノキリンソウ
キク科の一年草

コバイケイソウ
ユリ科の多年草

イワイチョウ
ミツガシワ科の多年草

イワオトギリ
オトギリソウ科の多年草

ナンブタカネアザミ
キク科の多年草

ネバリノギラン(つぼみ)
ユリ科の多年草

そのほか
ギンリョウソウ

終わりかけていましたが
シャクナゲ
ゴゼンタチバナ
マイヅルソウ
などを見ることができました。
登山口から西大巓(にしだいてん)まで
2時間と表示がありましたが、
約1時間半で到着です。

ガイドブックの花の百名山には
展望よし
の文字が踊っていますが
あいにくの雲
展望が利かないせいで
この先
西吾妻小屋に行く道が
判りにくくて困りました。
デコ平から来た道から
ヘの字(くの字)に右に進むのですが
方向指示が不明確なので
どんどん下りる道に不安になり
戻ってくる人もいました。
GPSを持った若者チームが
自信たっぷりに進んでいくので
ついて行くことになりました。

つづく