- ツアー参加のため
- 花の写真は、それなりです。
- 不明瞭な写真は小さくしています。
- 御了承ください。
- ∨
- 赤・紫
◇
- チョウカイアザミ(キク科の多年草)
- 鳥海山固有種・準絶滅危惧種
- 開花時期8~9月
- *
- ハクサンフウロ(フウロソウ科の多年草)
- 東北~中部地方に分布し、
- 高山の雪渓周辺の草地に生える
- 開花時期7~8月
- *
- ヨツバシオガマ(ハマウツボ科の多年草)
- 北海道~中部地方の高山に成育する
- 開花時期6~8月
- *
- クルマユリ(ユリ科の多年草)
- *
- ウラジロヨウラク(ツツジ科の落葉低木)
- ◇
- 青・緑
- ◇
- イワブクロ(ゴマノハグサ科の多年草)
- 北海道~東北地方の高山に生える
- 和名は花冠が袋状になっていることによる
- 開花時期は6~8月
- *
- イワギキョウ(キキョウ科の多年草)
- 北海道~中部地方の高山の砂礫地や草地に生える
- *
- ハクサンシャジン(キキョウ科の多年草)
- 北海道~中部地方の高山の砂礫地や草地に生える
- ツリガネニンジンの高山種
- ただし特徴的な区別はない
- ◇
- 黄色
- ◇
- ニッコウキスゲ(ユリ科の多年草)
- ゼンティカ(禅庭花)ともいう
- キスゲとは花が黄色で、
- 葉が笠菅(カサスゲ)に似ているから
- *
- (以下、写真なし)
- トウゲブキ(キク科の多年草)
- ミヤマキンバイ(バラ科の多年草)
- ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科の多年草)
- ◇
- 白色
- ◇
- チョウカイフスマ(ナデシコ科の多年草)
- 鳥海山と月山の砂礫地に生える
- メアカンフスマを基本種とする変種
- *
- コバイケイソウ(ユリ科の多年草)
- 若芽は他の山菜に似ており
- 有毒で、誤食することで
- 食中毒が毎年のように発生している
- *
- ダイモンジソウ(ユキノシタ科の多年草)
- *
- ミヤマホツツジ(ツツジ科の落葉小低木)
- *
- イワイチョウ(ミツガシワ科の多年草)
- *
- セリ科の多年草
- セリ科の識別は困難のため
- 名称は不明
- 鳥海山でも多種の植物が紹介されている
- ただ、群生が見事だったので掲載
- *
- ヤマアジサイ(アジサイイ科の落葉低木)
- エゾアジサイかもしれない
- ∨
- end
この日初めて見た青空は
すぐに消えて
新山からの下りはまた雲の中でした。
*
午後の12時45分から
大物忌神社で昼食になりましたが、
時間は1時までのわずか15分。
皆さん早く下りたいから
文句は言いません。
同行者からミニトマトをいただき
甘いですねと答えたら
もう一つどうぞと
∨
下山の準備をしていると
また歓声が上がり
外輪山が姿を現しました。
カメラを出して構えると
雲が邪魔をします。
何回かの格闘の末
1枚だけハッキリ写っていました。
大物忌神社の先に
新山の姿も現れました。
とてもいい場所で昼食していたようです。
∨
昼食後
大きな岩がゴロゴロとした
千蛇谷を下っていきます。
雲が舞っているので
時々、展望が開けます。
*
外輪山に巻き付いた
風で糸を引くような雲。
*
振り返れば
新山の方向に岩山も見え
あそこが山頂なのかと問う声。
ようやく夏山の雰囲気です。
*
千蛇谷雪渓が見えてくると
一旦下りが終わり
雪渓を渡ります。
疲れていても振り返り
カメラを構えたくなる場所。
雲がリングを作っていました。
この山で最も印象に残った雪渓が
植物の緑と空の青に引き立てられ
立派な主役になりました。
*
帰りには特にきつい急登を上りきると
七五三掛
「しめかけ」と読みます。
しめ縄をかけた聖地・立ち入り禁止の土地
という意味があるそうです。
最後に振り返り
長い雪渓の先にある新山は
まだ雲に隠れていました。
∨
その先は広々とした鞍部
石畳の道
ニッコウキスゲが
まとまって咲いていましたが
無言で、先を急ぎます。
∨
御浜小屋に到着し、やっと
荷を下ろして休憩になりました。
ガスで鳥海湖は見えません。
また一つ宿題です。
∨
賽の河原という
広々とした草原と石畳が続き
尾根渡りという
ゆったりした上りが終わると
象潟の風景が見え
気温がだんだん上がってきました。
目的地・鉾立登山口は
あまりの疲労と帰りの時間が気になり
写真を撮り忘れましたが
朝の5時に出発し、午後5時の到着です。
*
この日の歩数:27381歩
*
日帰り温泉施設には
ソフトクリームがなくて
アイスクリームで我慢しました。
甘味で疲労回復。
∨
鳥海山は大きくて
変化に富んだ山でした。
目にすることのできなかった宿題は
いつか再挑戦したいと思います。
∨
深田久弥さんの
日本百名山より
*
鳥海山は登ってみて、ヴォリュームのある深い山という感には乏しいが、
年経た火山だけあって、地形の複雑な点に興味があり、
すぐれた風景が至るところに展開されている。
頂上火口の険しい岸壁、太古の静寂を保った旧噴火口の湖水、
すぐ眼下に日本海を見おろす広々とした高原上の草地―
これだけの規模の山で、これほど変化に富んでいる山も稀であろう。
∨
最終回
8月の花へつづく
外輪山の縦走ですが
何も見えないのと
強風で帽子を押さえるのと
修行のように
ただ先に進むだけです。
*
その中で、足元には健気に
チョウカイフスマが
たくさん咲いていました。
*
行者岳2159m
ハシゴがあります。
この日はガスで周りが見えないため
恐怖感半減。
*
スピードを上げて七高山を目指します。
すれ違う登山者が出始めました。
縦走路は
さほど狭くはなくて
すれ違いも
譲り合うほどではありません。
*
外輪山の北の果てに
本来なら絶景がある
七高山2229mも
雲の中でした。
晴れた早朝には、日本海の方に
影鳥海が見れるそうです。
∨
小休止後、まだ見えぬ
鳥海山山頂の新山を目指し
大物忌神社へ
雲の中を急降下します。
下りきった辺りに雪の壁。
*
御室小屋が見えて
時刻は12時少し前でしたので
昼飯にするのかと思ったら
荷物をデポして新山に向うとのこと。
そのときは気付きませんでしたが
大物忌神社にあった地図によれば
神社左手から上るとあるが
間違えて
右手から上り、その道を帰ってきました。
遅れ気味なので、
ツアーガイドもあわてています。
∨
30分間大きな岩と格闘しながら
下りの矢印を目印に
右回りに上っていきます。
(逆廻りになりましたから)
両手を使うので
写真を撮る余裕はありません。
かろうじて
オレンジ色のツボミを撮りましたが
何の花かは調査中。
イワウメのつぼみか?
*
やっと頂上らしき山影が
雲の中に
うっすらとそびえています。
体内くぐりと呼ばれる
岩のトンネルをくぐって
(本来は下りにのみ使う!)
ようやく山頂へ
*
狭い
*
カメラを持って上がったけれど
周りの風景だけを撮って
山頂そのものの写真を撮るのを
忘れてしまいました。
*
程なく、歓声が上がり
この日初めて、
感激の青空が広がる。
何て劇的な表れ方なんでしょう。
いつも見ているのに
この日は特別なショウのよう。
隣のピークに
久しぶりに見る
黄色のウィンドブレーカーの
黄レンジャーがいます。
*
あきらめていた
下界の緑もほんの少しだけ
見えました。
(超・・・拡大)
∨
物語はまだつづく
7合目・河原宿小屋からしばらく
雪渓の雪解け水が溜まり
お花畑が点在する草原を歩くと
小氷河といわれる心字雪渓です。
一番期待していた風景なのに
ガスは一層濃くなり
初めて登るとすれば
行く先の道を目で辿ることさえ
困難な状況です。
まだ朝早いため
すれ違う登山者も少なく
ツアーでなければ
ここで帰ったかもしれません。
*
軽アイゼンを装着し、登り始めます。
雪渓は固く凍っているので
アイゼンなしでは疲労が大きいと思います。
雪渓は綺麗なイメージですが
空気にも色んな汚れが含まれているからか
服やザックが黒く汚れます。
ガスで遠景はもちろん、花も遠く
視界には雪と緑の草原だけが残ります。
*
雪解けの進み具合から
時々、雪渓の横の岩と草の道に廻ります。
アイゼンをつけたまま岩を踏むと
アイゼンが痛むなぁと思いながら
ここは
着脱が簡単な4本爪のアイゼンが最適です。
*
最後の小雪渓はトラバースするので
ロープが張ってあり、
結局、アイゼンの着脱を2回で
すべての雪渓を超えました。
∨
再び、緑の灌木の道を進むと
上りの角度が急になり
薊坂
という標識がありました。
ふり仮名がなかったので
読めませんでしたが
あざみざかと読むのだそうです。
アザミの漢字を初めて知りました。
もちろん
鳥海山でアザミといえば
チョウカイアザミのこと。
たくさん咲いていました。
花の百名山によれば
花に手を触れると特有の粘り気がある
とのこと、試すのを忘れました。
∨
随分長い急登でした。
傾斜が緩むと外輪山の稜線に出ます。
出迎えは、伏拝岳(2130m)です。
晴れていれば
鳥海山山頂である新山が拝めるはずですが
ガスで眺望はありません。
薊坂は
道が狭くて休む場所がなく
ようやく一息ついて小休止です。
カメラの温度計は17.1℃
風が強くなり寒いので
ウィンドブレーカーを重ね着しました。
∨
つづく
深田久弥さんの
日本百名山より
*
名山と呼ばれるにはいろいろな見地があるが、
山容秀麗という資格では、鳥海山は他に落ちない。
眼路限りなく拡がった庄内平野の北の果てに、
毅然とそびえ立ったこの山を眺めると、
昔から東北第一の名峰とあがめられてきたことも納得出来る。
∨
∨
盛夏の8月に涼を求め北に向います。
自宅からの車の移動距離は250km
3.5時間で行けるので
自力での登山も可能ですが
ツアーコースが
湯ノ台口から象潟口への縦走だったので
今回もバスツアーを選択しました。
残念ながら
立ち止まって写真を撮ることは
あきらめましたので
風景や花の写真は不本意ですが
御了承ください。
*
夜行日帰りでは厳しいコースですが
不慣れな方が参加されたので
10時間の予定が12時間かかり
健脚の方もかなり疲労して
帰りのバスは静かでした。
コースタイムは参考になりませんので
省略させて頂きます。
∨
さて
滝ノ口登山口の駐車場の脇に
純白のヤマアジサイが咲いていました。
(エゾアジサイかも?)
アジサイは土壌が酸性かアルカリ性によって
花の色が青や赤に変化するのですが
純白の花が複数株あったので
驚きです。
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湯ノ台口コースは
山形県側の代表的なルートです。
駐車場から滝ノ小屋までは
石畳や小川を渡る橋などが整備された
森の中の道です。
ウォーミングアップに丁度よい角度で
滝ノ小屋に着きましたが
ガスがかかり始めました。
小屋の脇に
トウゲブキが乱れ咲き状態です。
∨
滝ノ小屋を過ぎると
雪渓からの雪解け水が太目の小川となり、
何回か渡渉します。
深くはないのですが、水の流れが速いので
少し緊張します。
不慣れな方はあっと声が上がり
流れに足をとられていました。
*
次第に上りがきつくなって
八丁坂となり
お花畑を楽しんだり
時には雪渓を横に見て
河原宿小屋に着きました。
*
天気予報は悪くなかったのですが
相変わらずのガスで展望はありません。
もう1度この山に来ることになる
かもしれないと思いながら
黙々と登っていきます。
ハードな山は寡黙になります。
∨
つづく