山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

5月の花@弥彦山№345.346 シャスターデイジー

2019-06-02 | 弥彦山の足跡 5月
今年の山シーズンは
いくつかの日本百名山を目指して
弥彦山でのトレーニングを開始。
雪が少なかったので
冬も土手を歩いていましたが
山は1年ぶりくらいなので
暑さもあって
1合目から心拍数が上がり
汗が止まらない
情けないことになりました。
1週間後の涼しい日に
今年2回目の弥彦山へ。
心臓も昔を思い出したのか
すぐに大人しくなり
ちょうどいい間隔だったかなと
しばらく
トレーニングを続けることにします。
7合目の手前で
タニウツギが満開でした。

7合目の水場
前夜の雨のせいで水量が多い

白い蝶が
シシウドに止まっていました。

紋がないので
モンシロチョウではないと思います
雨でもないのに
濡れて透き通ったように見えます。
9合目の手前でシシウドと
弥彦市街・田植えの終わった田んぼ

山頂にて
イワカラクサ

シャスターデイジー
キク科の多年草

園芸種らしいが
土手や道端のいたるところで
野生化している
弥彦山では初めて見たので
弥彦山の花に登録します。
山頂から南側の
田植えの終わった越後平野

デワノタツナミソウ

つぼみは何だか
面白い形をしています。
他にもいくつかの花が咲いていましたが
以前の写真の方がきれいなので
省略します。
以前に使っていた
リコーのカメラのCXシリーズは
マクロでの花のピントが
最高のカメラでした。
今のオリンパスのTG-5は
ミスがないけれど
ジャスピンの驚くような写真が
少ないかな。
end

初めてのウラシマソウ@弥彦山№331

2017-05-13 | 弥彦山の足跡 5月
最近の弥彦山はトレーニング中心で
新しい花や珍しい花もあまり見当たらず
地元の山野草を楽しむことを
忘れかけていました。
久しぶりに追加する植物は
ウラシマソウ
サトイモ科の多年草

日本固有種で
本州・四国を中心に北海道や九州にも分布する
日陰地に生え、高さは40~50cm
葉は多数に裂けていて長い柄をもつ
雌雄異株
苞の中で伸びた付属体の先端が細く糸状に伸び
その姿を、浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てて
この名がある

以下は
弥彦山の花図鑑に既に掲載済みのもの
ツクバネウツギ
スイカズラ科の落葉低木

オオイワカガミ
イワウメ科の多年草

ガクウラジロヨウラク
ツツジ科の落葉低木

ヒロハテンナンショウ
サトイモ科の多年草

最後に
数年前から不明だった
実のようなものの正体がわかりました。
楢芽林檎五倍子(ナラメリンゴフシ)

ナラリンゴタマバチの虫えい(虫コブ)でした。
コナラなどの枝の先端にある
リンゴのような実の形をした虫こぶのこと

スッキリ

この日の弥彦山は
山頂部だけに雲がかかっていましたが
花の種類が多く大満足でした。
end

弥彦山 2014-5☆オオハナウド・ササバギンラン・キンラン

2014-05-29 | 弥彦山の足跡 5月
早春の賑わいはどこへやら。
弥彦山の裏参道は
静けさを取り戻しました。
タンポポの花は終わり
胞子がまん丸にまとまり
旅立ちの準備は整ったようです。

オオハナウド
セリ科の多年草
日本では本州の近畿以北と北海道に分布する
外側の花弁が大きく、2深裂する

春から初夏に花が咲くのはハナウド
秋に花が咲くのがシシウドだそうです。
関東地方以西に分布するハナウドとは
大きさや葉の形で区別するようですが、
高さが1m以上あり
花も20cm以上でしたので
オオハナウドといたします。
白い花に日が当たると輝きを増し
一面の緑の山で
虫たちのスターになります。
ササバギンラン
(再掲載)
ラン科の多年草

白い花より上まで葉が伸びていたので
ササバギンランといたします。
花冠はほとんど開きません。
道路脇の下刈りされる劣悪環境で
ぽつんと一輪咲いていました。
絶滅危惧種に指定されている県も
あるようです。
キンラン
ラン科の多年草
東北地方南部から九州までの山林に自生する
特に関東では雑木林に普通に見られる
人工栽培はむずかしく
近年は絶滅危惧種に指定する県もある
花はふっくらと半開し
全部は開かない。

緑濃き山で
黄金色の花は目立ちます。
ぽつんと2株咲いていました。
よく見ると
開かないままの花が
葉の上に落ちていたので
失礼して
花弁を少し広げてみました。

花弁は3枚に分かれ
ラン科の花にふさわしい
独特の形状と
花弁の1枚には赤褐色の模様が
ありました。
虫になって花の中を覗いた気分です。
end

弥彦山 2014-5☆ヒメハギ・ツリバナ・ガクウラジロヨウラク

2014-05-23 | 弥彦山の足跡 5月
珍しい花の情報があったので
季節は5月中旬
咲く場所もある程度理解できて
花を撮りに
また弥彦山へ出かけました。
山の散策にはよい気候となり
家族連れの子供の大きな声が響き
もうひとつの
にぎやかな季節がやって来ました。
越後平野は田植えも終わり
遠くに雲はありますが
粟ケ岳・守門岳
佐渡ケ島も
くっきり見えました。

*

秋に赤い実を紹介した
ツリバナ
ニシキギ科の落葉低木
日本原産

赤い実の大きさと比べると
随分小さな花ですが
白い花がたくさん咲いて
目立ちます。

ガクウラジロヨウラク
ツツジ科の落葉低木

ウラジロヨウラクのガクが
長くなった変種で
本州中部以北の日本海側に分布する
ユキザサ
ユリ科の多年草

白い小さな花にピントが合わせにくく
以前の写真より
はっきり撮れたので
再掲載します。
最後に今回の目的の花
ヒメハギ
ヒメハギ科の常緑多年草
アジアの温帯から熱帯に広く分布する
山野の日当たりの良い草地に普通に見られる

昨年岩原スキー場で見たヒメハギは
高さ20cm以上で
花も大きかったのですが
弥彦山では
高さ10cm以下の小さい個体しかなくて
花も小さく
ミニチュアの花畑のようでした。
咲いてる場所が判りやすくて
予測していたので発見できました。
花は
飛んでいる鳥のように
力強い形です。

end

弥彦山 2014-5☆ウリハダカエデ・ニシキゴロモ・芝桜

2014-05-03 | 弥彦山の足跡 5月
久しぶりに
弥彦山の登山ルートを外れ
双耳峰の多宝山に寄り道しました。
ヒメハギ見たかったけど
少し早かったようで
まだ咲いていませんでした。
弥彦山スカイラインと
9合目の展望台が
吹き付ける雲の間から
ちょっとだけ見えました。

大型バスも止まり
にぎやかです。
この先
展望はなく
花探しの旅になります。
といっても10分くらいですが
紫色の花がありました。

ヤマハッカのような葉っぱですが
季節は春
ちゃんと咲くころ
もう一度
来ることになりそうです。
ウリハダカエデ
カエデ科の落葉小高木
日本固有種で
北海道以外に自生する

カエデと言えば秋の紅葉ですが
花は雄と雌があり
これは雄花序です。

樹木の垂れ下がる花の中では
美しいものになるでしょう。
雨で濡れていれば
もっと雰囲気があると思います。
山頂には誰が植えたのか
芝桜が花を添えています。
 
多宝山は展望がほとんどなく
あまり人気のある山ではありません。
トレランの練習をしているような
ウェアを着た人に
3人ほどすれ違いました。
帰り道に
ニシキゴロモの大株が
いくつもありました。

弥彦山のおまけで登るには
もう少し
ご褒美が欲しいと思うのは
贅沢でしょうか。
ヒメハギの咲くころには
登りなおす予定です。
end

弥彦山 2013-5 下旬

2013-05-28 | 弥彦山の足跡 5月
弥彦山の
草木の写真を撮り始めてから
種類が通算で100を超えました。
名前のわからないものや、
きれいに写真が撮れなかったものも
ありますから
弥彦山が
たくさんの命を育んでいるのを
改めて実感しました。
ムシカリ(オオカメノキ)
スイカズラ科の落葉小高木
日本各地およびサハリン、千島などに分布し
やや高い山地に生える

コバノガマズミ
スイカズラ科の落葉低木
福島県以南の日本各地・朝鮮半島・中国などに分布し、
普通、日当たりのよい丘陵や山地に生える

オダマキ
キンポウゲ科の多年草
鉢植えや切花に栽培される
本州中部以北に生えるミヤマオダマキが
原種とも考えられる
 

放送局の管理地に咲いていましたから

純粋な野生のものではない
かもしれませんが
栽培されている形跡はありません
タニウツギ
スイカズラ科の落葉低木
北海道と本州の日本海側斜面の山地に生える
庭園でもしばしば観賞用に栽培される

シオデ
ユリ科のつる性多年草
アジア東部の温帯に広く分布し
日本各地の山地や林縁に自生する

焦点が合わせにくい花です。
アケビ
アケビ科のつる性の落葉低木
山地に普通に生える
雌雄異花
果肉は甘くて食用になる
若芽も食用とし
つるで籠などのあけび細工をつくる

近寄れないところにありましたが
たぶん、アケビでしょう
既に掲載済みですが
花がきれいに撮れたもの
ユキザサ


里見の松の近くに
たくさん咲いていました
ラショウモンカズラ

ツクバネソウ

クルマバソウ

小さい花ですが
9合目に群生して咲いていました。
ユキグニミツバツツジ

不思議な生き物がいました
大きさは2~3mm
蟹のような
真っ赤な色をした生き物です
足が8本以上あるので
蜘蛛やダニではないでしょう
何でしょうか?

end

弥彦山 2013-5 中旬

2013-05-20 | 弥彦山の足跡 5月
弥彦山で
ずーっと気になっている植物があって
ここのところ
日本海側の裏参道を登っています。
それが何なのか判ったら
ご報告いたします。
そのせいか
今まで気がつかなかった植物の
写真がたくさん撮れました。
ニシキゴロモ
シソ科の多年草
日本各地の山地に生える
葉の裏側からほんのり紅みがさして
美しいことから錦衣の名がついた

シャク(杓)
セリ科の多年草
旧大陸の冷温帯に広く分布する
日本では各地の山中の湿った谷間などに生える
古代から山菜として親しまれる
白く小さな花びらは1つだけ
少し大きい

センボンヤリ(千本槍)
キク科の多年草
東アジアの暖帯および温帯に広く分布する
日本全域の日当たりのよい山地や丘陵地に生える
春と秋に異なる特徴の花をつける

ツクバネウツギ
スイカズラ科の落葉低木
本州・四国・九州北部の山地に多い
5個の大きなガク片が花後も残存して
羽根つきの羽に似ている
また
木の形がウツギに似ていることから
名前がついた

オドリコソウ(踊子草)
シソ科の多年草
路傍や藪陰に多い
花の形が笠をつけて踊る人に似ている

クサイチゴ(草苺)
バラ科の小低木
山野の疎林中に見られる
花びらはしおれているように見える
果実は球形の複合果で
赤く熟して美味である

ルイヨウボタン(類葉牡丹)
メギ科の多年草
ボタンソウともいう
葉の形が牡丹に似ている
温帯山地の深い森林中に生える

シャガ(射干)
アヤメ科の常緑多年草
湿った山林の斜面などに群生する
アジア東部温帯に分布し
日本に自生するのは
中国原産の帰化植物である

ツボスミレ
スミレ科の多年草
アジア東部に広い分布をもち
日本各地の山野や人家付近の
やや湿ったところに普通に生える
柱頭の形が僧侶のもつ如意に似ているところから
ニョイスミレともいう

スミレ
花が大きいのですが
オオタチツボスミレとは色が違いますし・・・
(調査中)

フジ(藤)
マメ科のつる性落葉低木
北海道を除く日本各地の山野に広く分布する
一つ一つの花が見えるように
撮ってみました

クロモジ
クスノキ科の落葉低木
日本の暖地や中国に分布する
山野に普通に生える
雌雄異株
果実は球形で熟すると黒くなる
樹皮に生ずる黒い斑点を
文字に見立てて黒文字と呼ばれる

小さくて白い花が多い季節でした。
葉の緑も濃くなり
もうじき次の季節がやってきます。
end

弥彦山 2013-5 上旬

2013-05-13 | 弥彦山の足跡 5月
新潟は5月に入って
天候も落ち着き
ゴールデンウィークには
たくさんの人出がありました。
弥彦山に登って
気に入った写真が撮れたり
今まで気づかなかった
いくつかの植物の写真が撮れましたので
たまった写真が整理できなくなる前に
記事にいたします。
雲間から日光が射し
日本海の海の色が
印象派の絵画のようでした。

日本海に浮かぶ薄い雲が
若干
雲海のように見えました。

駐車場で遊ぶ
ミヤマカラスアゲハ
春バージョン
オス



駐車場の水溜りが
温まって気持ちいいのか
ゆっくり休んでいてくれました。
2m以上近づけませんでしたが。
フデリンドウ
緑の草の葉が増え
目立たなくなってきたせいか
最近は落ち着いています。

ニリンソウの中に
ひと際大きな白い花が咲いていました
イチリンソウ

新緑の初々しさが美しい
ミツバツツジの葉

ほとんどが
薄暗い場所に生えて
本当の色がわかりにくいのですが
やっと見つけた
日光に当たる
ウスバサイシン

鳥形山で発見され
半鐘の形をした花が咲く
つる性植物
トリガタハンショウヅル

今回はこのくらいで
またの報告をお楽しみに
end

春の花in弥彦山2012-5

2012-05-09 | 弥彦山の足跡 5月
5月に入ると
新緑が山を覆います。
登山道の両脇にあったお花畑も
見慣れた緑に覆われ、
ほとんどの緑の中にときどき
華やかさのある花という
普段の姿に戻ります。
先日は
シャガのあでやかさが
目立っていました。
それでは弥彦山の春の花
続きをご覧ください。
イチリンソウ
キンポウゲ科の多年草
ニリンソウより大きく、数が少ないようです。

チゴユリ
ユリ科の小型の多年草
東アジアの温帯に分布する。
今たくさん咲いています。

ナルコユリ
ユリ科の多年草
チゴユリより大きいのですが、
まだ花には早いようです。

ホウチャクソウ
ユリ科の多年草
花はほとんど開かない。

アマドコロ
ユリ科の多年草
葉脈につく花の数が多いのが
ホウチャクソウとの違い。

エチゴキジムシロ
バラ科の多年草
花や葉からイチゴを連想させる。
6合目付近にたくさん咲いていました。

クルマバソウ
アカネ科の多年草
夏に茎頂に花序を生じ
白色漏斗状花冠の径3mmほどの小花をつける。

*

ヒロハテンナンショウ
サトイモ科
花は
葉柄の上部から抜き出すようにしてつき
特徴のある仏炎包と
それに包まれた肉穂花序がある。

ユリ科の花が多くなりました。
まだ撮った写真はあるのですが、
それはまた後日にいたしましょう。
end