山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

雨のち晴れのつもりが・・・☆那須岳@日本百名山№31

2014-07-02 | 31那須岳(春)
梅雨も明けない季節に
1ヶ月ぶりの日本百名山に選んだのは
那須岳です。
標高1917m(三本槍岳)
那須ロープウェーを使うと
3つのピークを巡っても
高低差が860m位で楽だと思ったんですが・・・
深田久弥さんの
日本百名山より
那須の歴史や伝説を書き出したら、この短い文章には入りきらぬ
だろう。それほど古くから知られた地名である。
もちろんそれは那須野の方だが、その広々とした量を除外して
那須岳は考えられない。那須岳はその裾野によって生きている。
(中略)
那須五岳と称えられるのは、南から、黒尾谷岳・南月山・茶臼山・
朝日岳・三本槍岳を指すが(異説もある)その中枢部の
茶臼・朝日・三本槍をいわゆる那須岳と見なしていいだろう。
茶臼は名の通り臼型のコニーデであり、朝日が峨々とした岩の
盛り上がりであるのは、かつての噴火の火口壁の名残りだという。
中枢部の3つの山を登る予定で
自宅をまだ暗いうちに出発しました。
雨は降っていましたが
朝早く道路が空いていたので
カーナビの予定時刻より少し早く到着しました。

小雨の上に、山はガスって
朝日岳がうっすらと見える程度です。

昨年の至仏山を連想させる悪い予感がします。
那須ロープウェーの始発8:30には
たっぷり時間があったので
峠の茶屋の駐車場から
登ることにしました。
登山コース案内によれば
高低差は300m弱くらいですが
峰ノ茶屋避跡難小屋まで50分になっていました。
登山口には鳥居があり
それをくぐることにより
気持ちが切り換わります。 

適度な傾斜で上っていくと
階段もありますが
石がゴロゴロした
足元を気にしながら歩く道が続きます。

*

所々に案内表示があり
読みながら進むと視界が悪くても
退屈せずに済みます。


途中で
早々と下山する団体さんにすれ違い
登山口から35分で
峰ノ茶屋跡避難小屋に到着しました。


強風で有名な場所のようですが
この日は雨がシトシト降って穏やかです。
ジェット機のような音が
たまに聞こえてきます。

茶臼岳はガスって展望はなさそうなので
天気が回復するように期待して
先に三本槍岳に向かいます。振り返ると
茶臼山はシルエットになってしまいました。

剣ケ峰をまいて朝日岳に行く道は
岩場が多く高度感もあって
山に来たことを実感します。


ステンレスのチェーンが整備されているので
さほどヒヤヒヤする場所はありません。

避難小屋から40分で朝日岳の肩に到着。

朝日岳山頂までは200m・10分のことですが
ここもガスっていたので
帰りに期待してスルーです。
つづく