山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

獅子沼~三国岳☆疣岩山&三国岳

2016-10-26 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳

獅子沼でお昼の後

この日は

本当のピークハントではないので
どこまで進むか思案しながら
とりあえず疣岩山の山頂へ
獅子沼から
分岐点方向を振り返ればすぐ山頂です。

ほんの少し登っただけなのに
見下ろせば
獅子沼付近の紅葉と少し霞んだ大日岳が
飯豊の大きさを教えてくれました。

ピークには三角点があります。


三国岳まで行くか戻るか迷いながら
目の前に広がる紅葉を愛で
小さなアップダウンを繰り返し

疣岩山から50分
ついに
三国小屋まで来てしまいました。

予想通り
誰もいません。
川入の御沢キャンプ場から三国岳に至る
最後の難所
剣ヶ峰付近の両側が切れ落ちた稜線

紅葉を愛でた
疣岩山からの登山道

奥深い飯豊連峰の主峰である
飯豊本山へ至る尾根道は
赤や黄色に色付いていました。

帰り道は
登山口近くの急坂でヒザにきましたが
時間は3:10でした。
単独の登山者2人とすれ違い
1mの蛇が1匹登山道を横切りました。
この日の歩数
26,316
今年最長の山歩きで疲れました。
end

上ノ越~獅子沼☆疣岩山&三国岳

2016-10-14 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳
早く尾根にたどり着いたほうが
展望が開けることもあり
弥平四郎の上ノ越コースを選びました。
山に来たと感じるこのコースには
ベンチなどなくて
ここまでは朝からの雨で濡れているので
腰を下ろして休める場所はありません。

上ノ越で立ったまま小休止して
先に進みます。
朝の雨から青空の広がる尾根道に変わり
上ノ越から15分で左に林越しに、
奥深い山々の姿を見ることができます。

振り返ると
登山口からの最初の急登が終わったピーク
らしき頭がありました。(写真の左端)

風も弱まり、登山日和になりました。
上ノ越から巻岩山まで1時間ほど
厳しい斜度が続き、休める広場もなく
上り続けることになります。

登山口からの急登で
スピードを落としきれなかったので
巻岩山はかなり遠く感じました。

巻岩山からの展望は南東のみで
見下ろす世界は
深い緑の森が広がっています。
ピークを通過すると下りの道の先に
ようやく疣岩山が見えました。

少し樹木が低くなり、北に
飯豊本山が見渡せます。

巻岩山から30分ほどで分岐があり
通り過ぎようかと思いましたが
左の獅子沼は60mと記載がありましたので
ちょっと寄り道をしてみました。
これが獅子沼です。

誰が名付けたのでしょう。
ただ
展望は見事でした。
三国岳から飯豊本山に至る登山道を
横から見たパノラマです。


尾根だけが紅葉していました。

つづく

弥平四郎登山口~上ノ越☆疣岩山&三国岳

2016-10-08 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳
飯豊連峰の南の入口のひとつ
弥平四郎登山口から三国岳(1644m)へ。
三国岳は
三国の境にある山として名付けられ
飯豊連峰の通過点であって
目的地ではないのかもしれない
けれど
雨がちな今年の秋に
紅葉もいまひとつだろうが
雨のち晴れという天気予報で
下見のつもりで出かけてみました。
新潟方面から
津川インターまで高速道路で
その先は
まだ稲刈り作業の途中である田舎の
細い国道を1時間。
弥平四郎の集落を超えると
皇海山の林道を思い出させる
荒れた砂利道となり
4kmほどを時速10~20kmで
登山口に到着しました。

平成25年から2年間
川入の御沢キャンプ場までの林道が通行止めで
こちらの登山者が増え
道が痛んだものかもしれません。
駐車場は20台以上止められますが
この日の先客は3台でした。

祓川駐車場と名づけられた
駐車場に備え付けのポストに
登山者カードを入れて出発します。


一番楽そうな
上ノ越から巻岩山・疣岩山経由で
三国岳を目指します。
山の音以外は聞こえない
自然のままなので、この日は
熊除けの鈴をつけることにしました。
林を少し進むと始まる
果てしなく続くような急登と
1時間格闘すると

*

(帰りの最後にあるこの急坂は
階段状ではない自然のままの下りになるので
久しぶりの長距離歩きとともに膝にきました。)
ほっとする平坦な道から
行く先の巻岩山・疣岩山方向の
尾根道が見えました。

ふと
高妻山の登山道を思い出しました。
距離に差がありますが、この日のルートは
一不動から五地蔵までと
位置関係が類似しています。
少し下って鞍部があります。

風の通り道になっているようで
台風のときのような風音がしますが
林の中は
山登りの汗をひかせる丁度よい風量です。
道に沿ってかなり太い倒木があり
まだ朝早いため
湿り気を伴った小宇宙がありました。

登り返しは
最初の急登ほどではありません。

着実に登っていけば
登山口から1時間半かかって
上ノ越の分岐に到着します。

三国岳までの上りでは一人もすれ違わず
50cmほどの蛇に1匹出合っただけでした。
つづく