富士山の
7合目から先は
岩場や大きな段差が多くなってきます。
緑も少ない
赤黒い世界です。
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高度が増して空気が薄くなっているせいか、
休憩している人が多くなってきました。
団体さんはリーダーが時間を決めて
きちんと休んでいるようでしたが、
こちらは
登ることに体が慣れてきたので、
スピードは落としましたが、
ゆっくりと登り続けました。
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8合目の小屋が上に見えてきましたが、
すぐそこに見える場所まで
休み休み歩くので時間がかかります。
着いたときはホッとしました。
標高3250m
7合目から240m登るのに
1時間ほどかかりました。
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八合目から、トイレの横に
御殿場口登山道へ通じている道があります、
これを示す標識はないので、
あらかじめよく調べておかないと
通り過ぎてしまいます。
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広いブルドーザー道が続いています。
心もとなくこれを先に進むと
5分ほどで、
赤岩八合館の標識が立っているので、
それに従い、残雪を眺めながら、
御殿場口登山道に進みます。
しばらくアップダウンの無い平坦な道を歩くと
御殿場口登山道に出ました。
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この辺では
写真を撮る余裕ができました。
<写真左に山中湖>
宝永山
御殿場口登山道は人が少ないので
寂しいくらいです。
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ここから、赤岩八合館までわずかの登りですが、
空気の薄さを感じながら、
5分間隔くらいで心臓の鼓動が早くなり
立ち止まることが多くなりました。
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赤岩八合館
赤岩八合館
標高3300m
山小屋にやっとたどり着いたので
安心して時間を見ませんでしたが、
80m登るのに
30分はかかったと思います。
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受付を済ませて、
自分の寝る場所に案内してもらいました。
まだ時間が早いせいか、
先客は数えるほどでした。
隣は小学生の男の子とそのお父さんでした。
お父さんは毎年登っているようですが、
男の子は初めてだそうです。
おとなでもしんどいのに
よくがんばって登ってきたと感心しました。
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その後泊り客は増え始めましたが、
夕食のときでも席に余裕がありました。
食事のカレーライスはお代わり自由なので
空腹が満たされ、
食事後は自分の寝る布団の上で横になりました。
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窓から見える下界の景色を眺めていたら
そのうちウトウトするようになり、
いつしか寝込んだようです。
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夜遅くなってから団体客が入ってきて
しばらくガヤガヤしていたので、
起こされてしまいました。
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それが落ち着くと、
夜中に頭痛と吐き気で目が覚めました。
その後は熟睡できず
再び窓から見える
下界の夜景を眺めて時間が過ぎました。
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朝暗いうちに皆さんが
ご来光を頂上で見るために準備を始めましたが、
起きることができません。
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隣の小学生とお父さんは
元気に出かけていきましたが、
あきらめて
山小屋から見ることにしました。
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第4章に
つづく