山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

オダマキ⇒雲取山山頂2⇒新緑⇒三峯神社☆雲取山@日本百名山№58

2022-07-30 | 58雲取山(夏)
雲取山荘の水場のすぐ脇に
フェンスに囲まれて繁茂している
こんなに背の高いオダマキは
初めて見ました。

山荘のご主人の愛着を受けて
長く保護されているのでしょう。

昨夜は、にわか雨が降って、翌日の
朝もやに包まれた雲取山荘を後に

もう一度、雲取山山頂に向かいました。
幸いにも、途中から太陽の光が差しこみ
展望に期待が増します。

昨日は見えなかった
富士山

大洞山の奥の南アルプス

うっすらとですが
カメラにも映りました。
雲取山避難小屋から南は
雲海に浮かぶ山々

中央は、手前が七ツ石山・奥が三頭山
その間の雲の下に、
奥多摩湖があるはずです。
左の濃い影の山は、鷹ノ巣山
右は、富士山です。
深田久弥さんの
日本百名山より
三多摩が東京都に編入されて以来、この大首都はその一隅に
二千米の高峰を持つ名誉を獲得した。あえて名誉という。
煤煙とコンクリートの壁とネオンサインのみがいたずらにふえて行く
東京都に、原生林に覆われた雲取山のあることは誇っていいだろう。
忘れてならないことは、東京都民の生活の根源をなる水道は、
この山の東面の大森林を水源地としていることである。
長い帰りの山道には
新緑のような明るい緑の中を
(以下、深田さん流の表現で)
足ざわりの柔らかな腐葉土を踏んで歩きながら
秩父の山の気分を満喫しました。

時折聞こえるセミの声は
瑞牆山で聞いた
360度サラウンドの
春ゼミの大合唱を思い出しました。
上り:三峯神社⇒霧藻ケ峰⇒白岩山⇒雲取山荘⇒山頂
1:30⇒2:20⇒1:20⇒0:30
下り:山頂⇒雲取山荘⇒白岩山⇒霧藻ヶ峰⇒三峯神社
0:20⇒1:10⇒1:40⇒1:10
合計:上り5:40・下り4:20
通算では、ほぼ標準タイムでした。
1日目の歩数:30,980歩
2日目の歩数:26,852歩
関東の山々の締めくくりとして
とても充実した山旅でした。
心残りは、
雲取山を遠景で眺めたかったのですが
三峯神社の駐車場から見えるのだそうです。
Wikipediaより

登山者用駐車場からは見えません。
見逃してしまい、残念でした。
無事に関東の山旅を終えられたので
暑いのにマスクをして
三峯神社にお参りしました。
山門

手水鉢

本殿

神社の駐車場近くの土産屋に
ソフトクリームが
売っていたのだけれど
暑いし、着替えていないしで通過し
帰路の道の駅、両神温泉薬師の湯にて
滑らかで、後味が爽やかな
ソフトクリームをいただきました。

end

白岩山⇒雲取山山頂☆雲取山@日本百名山№58

2022-07-29 | 58雲取山(夏)
現地のコース案内図では白岩山は
武甲山・富士山・雲取山の展望良好
シカがよくあらわれるとありましたが
今のところ、その雰囲気はありません。

白岩山から、15分ほど下ると
芋の木ドッケ分岐です。

芋の木とはウコギ科の落葉高木
コシアブラのことで
ドッケは突起がなまった言葉です。
丁度単独登山者が休んでいて
声をかけると
芋の木ドッケは道が悪く、展望もないので
巻道を行ったほうがよいと
アドバイスをいただき
それに従い、楽な道を選択しました。

階段が設置されるほど下る場所もあり

分岐から20分で、
芋の木ドッケからの道と合流しました。

この辺りから、前方に
雲取山の山頂らしきピークが
木の枝の間から見えます。

保護されて樹木も育ち
展望良好ではなくなったのでしょう。
すると、道の向こうから
大きな鹿が現れました。

人に慣れているのか、逃げもせず
鹿が私に登山道を譲り、すれ違いました。

この後に見た小鹿は
遠くだったのに
あわてて逃げていきました。
関東では
丹沢山で初めて、鹿と出会い
その後、所々で遭遇しましたが
雲取山ほど、たくさんの鹿を
見たことはありませんでした。
白岩山から下り続けて
55分で、大ダワに到着です。

山と山の間の鞍部をタルミあるいはダワという。
奥秩父には他に三条ダルミなどの地名がある。
ベンチで休んでいた二人に
挨拶をして
女坂を選択して登ります。
男坂は傾斜がきつく
道が荒れているようです。
ベンチに休んでいた二人には
雲取山山頂でも一緒になり
2人で写る写真を撮ってあげました。
たぶん、お父さんと娘さんだと思います。
女坂を15分ほど進むと
上の方に建物があったので
上りの脇道少し行くと
廃屋となった雲取ヒュッテがありました。

その少し先の
空き地から振り返ると
2つのコブのようなピークがあり

向こうの峰がここより高いので
白岩山と前白岩山ではないでしょうか?
大ダワから25分で
雲取山荘に到着です。
丁度、お昼の時間帯なので
大休止にしました。

 チェックインは2時からだそうで
荷物を小屋に置かせてもらい
雲取山の山頂まで往復します。
山頂に近づくと
深い緑が濃くなりました。
鹿よけのフェンスが緑を守っています。
木漏れ日が照らす地面は緑

岩の上にも緑

小さな岩を乗り越えて

樹木の間が明るくなると

雲取山荘から30分で
雲取山山頂です。

三角点が3つもあり
びっくりです。

東の方は雲で展望なし。
西は秩父の山が折り重なって
連なっていました。

写真の真ん中にある山は

大洞山です。その奥の雲の中に
南アルプスがあります。
富士山も見えません。
雲取山避難小屋から小雲取山方向へ
様子見をしてみると
どんどん下っていくので
諦めて、雲取山荘に戻りました。
以前、北アルプスで
畳1畳に2人が寝るというのが
当たり前のような山小屋に泊まり
その後、
山小屋泊は敬遠していましたが
この日は広々と静かで
ぐっすり眠ることができました。
つづく

霧藻ヶ峰⇒白岩山☆雲取山@日本百名山№58

2022-07-22 | 58雲取山(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
登山者によって奥秩父と称せられている、小川山から東に向って
雲取山まで続く連嶺は、その延長と高度から言って、わが国で
日本アルプスと八ヶ岳連峰を除けば、他に例を見ない大山脈である。殊に
その中の甲信国境をなす金峰山から甲武信岳までは二千五百米の高度を保ち、
甲武信以東も二千米を失わず、破風山、大洞山などの甲武国境を走って、
その最後の雄を誇っているのが雲取山である。
2年前の甲武信ヶ岳山頂からの展望は、
西南の国師ヶ岳・金峰山から小川山が
良く見えますが、東側は高い木の枝に遮られ
雲取山を見ることはできませんでした。
残念に思い、少し移動してみましたが、
願いはかないませんでした。
霧藻ヶ峰は、通称燕岩と呼ばれていた所を
秩父宮様が昭和8年に登山されたときに命名されたもので
霧の中に揺れるサルオガセから得た発想だそうです。
深田久弥さんの日本百名山にも
サルオガセに関する記述がみられます。

帰りに通りかかると、
ちょうど霧が出ていました。
方位盤があり、わずかに展望のある
北方向を眺めていると
小屋の中から、ご主人が現れました。
不定期に小屋番をされているようです。

雲がなければ、両神山や
遠くの白馬岳までみえるそうです。
小屋の手前にある
秩父宮ご夫妻のレリーフは
皇族がご夫妻で並ばれている
日本で唯一のものだそうです。

今の天皇陛下も雲取山に3回も登られたと
思い出すように話されていたのが印象的でした。
10分ほどの休憩です。
次の目標は、三峯のひとつ
標高1921mの白岩山です。
霧藻ヶ峰からまた400m上り
コース中で一番の上りになります。
霧藻ヶ峰から15分ほど下ると
お清平という鞍部になります。

悲恋に泣いた炭焼きの娘お清の物語と
修験者が小石に経文を書いて埋めた厳粛な場所
という2つの言い伝えがあるそうです。

ゆるゆると登り始めると次第に
今まで以上の傾斜が続き
コース中唯一の鎖があり

木製階段を上ると

一息付ける丸太のベンチがあります。

その後、再び、上りとなり、

高さ2~3mくらいの岩を超えると

前白岩の肩に到着です。

お清平から45分かかりました。
コース案内板には
妙法ヶ峰、霧藻ヶ峰、和名倉山の
展望良好とありますが
樹木が育ち、何も見えません。
それまでの上りと比べれば
平坦な道を15分で

前白岩山1776mに到着です。

途中、富士山の展望があるそうですが
気が付きませんでした。
前白岩山からは、北に
少しだけ近くの山が見えたので
休んで、軽食をとることにしました。

前白岩山から20分下ると
旧白岩小屋の赤い屋根が見えました。

建物は壁が壊れて
廃墟のようになっています。

10分ほどのところに水場がありますが
まだ水は十分残っているので寄らずに
ダケカンバ林の急坂を
上りに取り掛かります。
20分ほど登ると
白岩山に到着です。


山頂は登山道から少し逸れていて
見逃してしまうかもしれません。
展望はありませんが
雲取山荘とほぼ同じ高度に達した満足感で
小休止にしました。
霧藻ヶ峰から2:20はオーバータイムです。
不定期に繰り返す上りや下りと
少しずつ変化のある林の様子
柔らかな腐植土と所々にある小さな岩場
何気ない山歩きを
時間をかけて楽しみました。
つづく

三峯神社⇒霧藻ヶ峰☆雲取山@日本百名山№58

2022-07-20 | 58雲取山(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
雲取山は東京から一番近く、一番深山らしい気分のある二千米峰だけあって、
高尾山や箱根などのハイキング的な登山では物足らなくなった人が、
次に目指す格好の山になっている。山頂に通じる道は、氷川から、日原から、
鴨沢から、幾筋も開かれているが、一番やさしい普通のコースは、
三峯神社までケーブルカーであがって、それから尾根伝いに、
白岩山を経て達するものであろう。どのコースを取るにしても、
相当距離が長いので、途中で一泊を予定しなければならない。
関東で最後まで残った日本百名山が
雲取山でした。
早朝に登り始めれば、ギリギリ
日帰りできるかもしれませんが、
無理をして、身体を壊してもいけないので
あまり混まないように
日曜日の雲取山荘に予約を取り
余裕をもって出発します。
三峯神社までカーナビまかせで行きましたが
花園インターを降りてからは
うっすらと覚えているところもありました。
両神山に行ったときの道です。
残念ながら、そのときの
両神山の山頂からの雲取山は
雲に隠れていました。
三峯神社の駐車場は
一番奥に、登山者用駐車場があり
この日の先客は近畿からの1台のみでした。

霧藻ヶ峰の管理人さんによれば
皆さん知らないので
神社の駐車場に止めているとのこと。
ほんの数mですが、一般の駐車場より
高いところにあります。
三峯神社方向に少し戻ると
妙法ヶ岳の奥宮への参道でもある
登山口になります。

舗装され平坦な檜並木を
10分歩き(杉かもしれません)
葉を見ないと区別できません。

一の鳥居をくぐります。

(カメラには暗すぎたのでボケています)
肉眼では意識するほど暗くはなく
オリンパスのTG-5で唯一の不満です。
不注意で申し訳ありません。
途中で、500mおきに
距離を表示する標柱に気づきました。

およそ10.5kmの行程ですので
22番まであるのでしょう。
帰りは1番が目的地なので
残りの距離がわかり易いけれど
なかなか番号が減らないので辛く
1㎞毎の方がちょうどよい気がしました。
一の鳥居から10分で
妙法ヶ岳分岐です。奥宮の入り口で

ここにも鳥居があります。
難所があると注意書きがあり、もともと
立ち寄るつもりはありませんでしたが
予定通り、通過しました。
後でネットで調べたら
展望があるそうなので少し後悔してます。

途中、自然林のところもありますが
再び、植林された林となり

二股檜という案内のある広場となり
ここから斜面を九十九折に登ります。
直登すると傾斜が急なところは
曲り道によって角度を緩める工夫があり
それは、このコース全体に配慮されています。

妙法ヶ峰からの道が合わさるとすぐ
炭焼き平です。

妙法ヶ峰分岐から30分、登山口から55分は
ほぼ標準タイムです。
山小屋に泊まるので
いつもよりのんびりと
炭焼きの歴史が書かれた案内板も
じっくり読みました。
時間をかけてゆっくり登っていく登山道は
1時間で300mを登りました。

霧がかかって来て
ますます何も見えませんが
鳥やセミの声に耳を澄まします。
鳥のさえずりの案内板があり
ホオジロ・ホトトギス・センダイムシクイの
聞きなし(さえずりを人間の言葉に置き換えたもの)を
捜しましたが、同じものは聞こえず
鳥のさえずりも十人十色
ということでしょうか。

さりげなく、所々に階段が整備され
急な上りになるのかと思いましたが
予想は外れ、30分で150m上り
地蔵峠に到着です。

馬酔木(アセビ)の案内板があり
この辺りでも自生しているようです。
10年前の5月の天城山では
ちょうど花が満開のころで、山全体に
アセビの花の香りがしていました。
今は7月、花も香りもありません。

木造のトイレが見えると
間もなく、霧藻ヶ峰に到着です。

扉が開いていて、
飲み物が並べられていました。
炭焼き平から40分、地蔵峠から10分。
ここで初めて下りる人とすれ違い、その後、
たくさんの人が下りてきました。
予想通り、雲取山荘は
土曜日で混んでいたようです。
つづく

オスプレー⇒グレゴリー@山小屋泊用ザック

2022-07-17 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
7年前に北アルプスの薬師岳に登る前
山小屋泊用に購入したザックが
オスプレーでした。

1300gと軽く、
背面がメッシュになっていて
背中が熱くならないのが決め手でした。
ただ、背中に空間を作るために
重心が後ろになるせいで
写真のカニのフンドシに似た部分に力がかかり
とても疲れ、それ以来お蔵入り状態でした。
日本百名山の未登頂の山が少なくなり
これからは、宿泊を伴うお出かけが増えると思い
宿泊用ザックを新調することにしました。
希望条件は前回と同じで
軽くて、背中が熱くならないものです。
グレゴリーの現在販売中のズールが
ほぼオスプレーと同じ条件
(1300gで背面メッシュ)なので
販売店で、今回は失敗しないように
5㎏のウェイトを入れてもらい
試着してみました。

オスプレーほどではないものの
やはり重心が後ろになって
疲れそうです。
ズールの隣に
グレゴリーのスタウトが展示されていたので

店員さんにお願いして
スタウトにも5㎏のウェイトを入れてもらい
試着してみると、ザックの重心を
腰ベルト全体で受け止めているのがわかり
こちらを購入することにしました。
*
写真だけ見ても
あまり違いがわかりませんね。
先日、山小屋泊で使ってみた感想です。
水場の関係で、水を多く持ちました。
また、久しぶりの宿泊でしたので
余分なものも入れてしまい
荷物を含んだ総重量が9.5㎏になりました。
背中に熱がこもり汗をかく心配は
上りの途中までは的中し
背中に大汗をかいてしまいましたが
背負い慣れてくると、微調整により
背中とザックの間に
適度の空間を作れるようになり
問題はなくなりました。
痩せた方は
腰ベルトのポケットが大きいので
腰ベルトの長さ調整量が少なく
合わない人もいるようです。
私は問題ありませんでした。
肩ベルトは背面長の調整ができ
さらに、サイズの大小で、
自分に合ったものが選べます。また
肩ベルトは太すぎず、長すぎず
背負うときに、腕がスムーズに入ります。
軽量化のため、2気室ではありません。
パッキングに工夫が必要ですが
それを上回る疲労感の減少が得られました。
ザックの購入は、面倒でも
ウェイトを入れもらい
自分の身体で確認すれば
息の長い相棒になってくれるでしょう。
山旅の報告は
写真の整理ができてからと
させていただきます。
end

馬籠宿の展望台☆恵那山@日本百名山№57

2022-07-04 | 57恵那山(春)
神坂峠から中津川インターへの帰り路に
案内板があったので、寄ってみました。
旧中山道の馬籠宿に

深田久弥さんの
日本百名山より
島崎藤村の「夜明け前」を読んだ人は、
美濃の十曲峠を登って木曾路にかかる入口の馬籠を忘れないだろう。
その馬籠から南に当って、大きく恵那山がそびえる。
幼少時代の藤村があけくれ眺めた山である。
カーナビで馬籠宿を調べると
たくさんの候補があり、物産館のある
馬籠宿下入口を選択しました。
片側1車線の広い道を
神坂峠パーキングエリアの脇を通り
中津川インターへの帰り道を分岐してから
5分で物産館に着きました。
神坂峠パーキングのスマートインター化は
工事期間が延長されて
まだ完成していませんが
完成すれば、馬籠宿も恵那山も
もっと便利になると思います。
何年も前から期待していたのに
残念です。
カーナビの目的地が下入口となっているのは
馬籠宿が坂道にあるからです。
いきなり、石畳の坂道を登ります。

時刻は午後3:30、観光タイムは過ぎたようで
人影はまばらです。

上の方から
編み笠を被ったカップルが下りてきたので
後ろ姿を撮らせていただきました。

新婚旅行の記念でしょうか?
道の両側に並んだお店も
書き入れ時が終わり、のどかです。

栗の入ったアイスクリームが名物らしく
店員さんがひとり、声を出して
客引きをしていました。
もう少しで、立ち寄るところでしたが
最近は健康のため、甘いものは控え気味で
登山の後の甘味も我慢です。

甘いもの屋にお煎餅の他
伝統工芸の店も並んでいました。
下入口から15分弱で
展望台に着きました。

立派な石垣です。
展望台の正面に
恵那山がどっしりと構えています。

写真の左端の辺りが神坂峠だと思います。
見下ろせば、右下が馬籠宿
左上が恵那山です。

恵那山を頂点とした大きな山のうねりが
中津川に向かって下っていました。
古の中仙道の旅人も見たであろう
鍋をひっくり返したような大きな山は
人の心に深く刻み込まれ
旅の苦労とともに、いつまでも
話のタネになったことでしょう。
馬籠宿の下りで
恵那山が見えると看板のあったところから

恵那山は
見上げる姿が印象深い山でした。
名残惜しいけれど
帰り道が遠いので
駆け足の観光でした。
end

テングの頭⇒恵那山山頂☆恵那山@日本百名山№57

2022-07-02 | 57恵那山(春)
テングの頭付近にて、バイカオウレンが
咲き競っていました。
もっと下でも見かけましたが、これが
この日一番の咲きっぷりでした。

バイカオウレン
キンポウゲ科の多年草
葉の形がウコギに似て
ゴカヨウオウレン(五加葉黄連)ともいう
日本原産で、本州・四国に分布する
山地から亜高山帯にかけて林の下に生える
上りでは
意識しなかったので見落としましたが
帰り道にテングの頭付近にて
テングナギがのぞける場所がありました。

高低差はあるものの、広さがないので
驚きも今一つでしょうか。
恵那山を見上げ

緩やかな笹原の道を進むと

次第に傾斜がきつくなり
登山道のすぐ脇の残雪を見て

シラビソの若木の林の中の道を
ゆっくり登れば

前宮ルートとの分岐に着きました。
テングの頭から約1時間です。

この先は
長い山頂部につけられた平坦な道を
枯れ木が林立するところや

二乃宮社から
祠を順番にたどり

途中、
恵那山最高点の標高2191mに
立ち寄り、

恵那山山頂2190mを
1mほど見下ろし

前宮ルート分岐から20分で
避難小屋が立つ山頂手前の広場です。

ここで休むと
しばらく動けなさそうなので、そのまま
立派なトイレ脇から木道を歩き


恵那山奥宮本社が見えるとすぐ
恵那山山頂です。

前宮ルート分岐から30分でした。
先客は4名ほどで
展望台に上がっても、展望はありません。

混んではいないけれど狭いので
避難小屋まで戻り、昼食休憩にしました。

建物に奥の岩場からの展望がよいと
書いてあったので、上がってみましたが、
遠くの山々は雲に隠れ
残念ながら何も見えませんでした。

天候次第ですが
ほとんど展望がなかったことで
コース全体に地味な印象です。
この日、最後の最後の下りの
富士見台パノラマコースの最高点にて

やはり
遠くの山々は雲に隠れていました。
富士見台に足を延ばすのは取りやめです。
深田久弥さんの
日本百名山より
その山頂を辞して、高低のある長い頂稜を辿り、神坂峠へ続く尾根を下った。
その夜は峠の近くの小屋に泊り、翌朝そこからすぐ近くの富士見台を散歩した。
広々とした高原で、夏は牧場になる。その原から幾度も私は恵那山を眺め返した。
雪を点綴した頂の長い恵那山は、まるで長城のように悠然とそびえ立っていた。
車を止めさせてもらったお礼に
山小屋で、ノンアルコール飲料と
ピンバッチを購入しました。
恵那山のバッチは売り切れで
富士見台のバッチは人気がないのか
たくさん残っていたので、

購入したら
ご主人に大変喜ばれました。
上り:神坂峠⇒鳥越峠⇒大判山⇒テングの頭⇒分岐⇒山頂
  0:40⇒ 0:40⇒ 1:00⇒ 1:00 ⇒0:30
下り:山頂⇒分岐⇒大判山⇒鳥越峠⇒神坂峠
  0:30⇒1:30⇒0:40⇒0:40
上り合計:3:50 下り合計:3:20
萬岳荘のご主人には
早いねえと褒められました。
この日の歩数:38,826歩
高低差は少ないし、歩き易い道だったので
あまり疲れはなかったけれど
距離が長かったため
歩数を見て驚きました。
この後の寄り道は
山頂を極めたことよりも
感動!あり
つづく