山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

6月の花アヤメ・イチヤクソウ@弥彦山№342

2018-07-01 | 弥彦山の足跡 6月
脚力回復のため
久しぶりに弥彦山に登りました。
花は少なかったのですが
目立つところに
アヤメが咲いていました。
342回目にして初めての
アヤメ
アヤメ科の多年草

アヤメは
水辺ではなく地面に咲くので
こんな尾根道でも大丈夫なんでしょうか?
1株だけのようなので
誰かに連れてきてもらったのかも
知れません。
以前に花が落ちた後に見た
イチヤクソウ

今回はツボミです。
回数を重ねても
花が綺麗なタイミングに
出会えないなんて
弥彦山では稀少種なんです。
あまり日が当らないところだったため
葉の裏は赤い色をしていました。
1週間後にもう一度
様子を見に行ったら
咲いていてくれました。
イチヤクソウ
ツツジ科の多年草

たった1株で
下向きの白い花は
上品で控え目な印象でした。

他にも咲いていた花で
カメラが換わったので
以前よりもきれいに撮れたかなと
思えるものを
いくつか掲載します。
タムラソウ
キク科の多年草

サイハイラン
ラン科の多年草

シモツケ
バラ科の落葉低木

シロバナヘビイチゴの実

毒はないし
甘酸っぱくていい香りだが
おいしくないらしい。
山頂近くで大量に
売れ残っていた。
end

弥彦山 2014-6☆ノイバラ・シロツメクサ

2014-06-19 | 弥彦山の足跡 6月
新潟も
スカッと晴れない梅雨らしい日が多く
花に日が射すとうれしくて
カメラを向けてしまいます。
ノイバラ
別名:ノバラ
バラ科の落葉低木
日本各地の山野に普通に生える
茎は高さ約2m、枝は伸びて先は垂れ
鋭いとげがある

1本の木にたくさん花をつけ
花は終わりかけて色が変わっても
しがみついています。
似た花が多く
花の名前を探すのに手間取りました。
シロツメクサ
マメ科の多年草
ヨーロッパ原産で別名オランダゲンゲ
通常はクローバーの名で呼ばれている

どこにでも咲いているから
あえて載せなかったのですが
よく見ると
複雑な形で微妙な色加減でした。
雪国植物園にあった
ムラサキツメクサ
マメ科の多年草
ヨーロッパ原産

シロツメクサと色が違うだけでなく
大きさも一回り大きく
頭ひとつ抜け出して
目立っていました。
モミジイチゴ?の実

オレンジ色の実が
逆光に光っていたので撮りました。
同じような実が多く
葉の形を撮り忘れたので
違う種類かも知れません。
もう一度出かけることになりそうです。
ツルアリドオシ
アカネ科の多年草
(再掲載)

産毛まではっきり撮れたので
植物図鑑の写真を入れ替えます。
ヤマブキショウマ
バラ科の多年草
(再掲載)

これも珍しい花ではありませんが
遠くでスポットライトを浴びて
葉の色も趣があります。
アザミ
キク科の多年草
(再掲載)

春のアザミは
ほとんどノアザミだそうです。
咲き始めで初々しく
くっきりした写真が撮れたので。
トレーニングのつもりで
登っていますが
平凡な花も
ドキッとするほど
きれいに見えるときがあります。
あなどれません。
end

弥彦山 2014-6☆ミヤマヨメナ・エビネ・ケキツネノボタン・クロバナエンジュ・オオキンケイギク

2014-06-12 | 弥彦山の足跡 6月
新潟は梅雨入りしてから
天気予報は曇りや雨なのに
けっこう晴れ間もあって
割と快適な気候です。
畑のサヤエンドウの白い花が終わり
きゅうりの花が咲き始め
ほうれん草は食べられるほど
大きくなりました。
弥彦山の水辺に
1年前の今頃にも咲いていた
ミヤマヨメナ
キク科の多年草
日本固有種であり
本州から九州に分布し
山地の林の中に生える
ミヤコワスレの原種とされる

淡い紫色の花が水辺によく合います。
花が全開していると
もっと早く
ヨメナの仲間と判ったでしょう。
1年間のお蔵入りでした。

エビネ
ラン科の多年草
各地の山林などにごく普通に生じる

環境がよかったのか
すくすく育って
30cm以上の大株でした。
花は複雑な形をしていますが
終わりかけで
うまく花のアップが撮れませんでした。
ケキツネノボタン
キンポウゲ科の多年草
路傍や溝の脇などの湿地に生える
痩果は金平糖の形になる
野原に生えて
葉がボタンににていることから
この名がある

茎に毛が見られたので
ケキツネノボタンにしました。
クロバナエンジュ
別名:イタチハギ
北米原産のマメ科の落葉低木
日本へは大正時代に渡来し
砂防用に植栽された

スカイラインのすぐ脇に
たくさん咲いていました。
電波塔のメンテナンスの時
作業用の車が止まるところです。
色が濃いので目立ちます。
オオキンケイギク
北米原産のキク科の多年草
繁殖力が旺盛で
在来種に悪影響を与えるため
特定外来生物に指定され
除去活動を実施した自治体もある

弥彦山へは
クロバナエンジュと一緒に
侵略してきたようです。
ガマズミ
スイカズラ科の落葉低木
材は堅いが小さいので
つまようじなどをつくる

以前の写真より
きれいに撮れたので
インデックスの写真を差し替えます。
弥彦山の花インデックスが
とうとう
200種を超えました。
end

弥彦山 2013-6 下旬 白い花

2013-06-29 | 弥彦山の足跡 6月
前回入りきらなかった弥彦山
6月中旬の白い花を含め
その後の花をまとめてみました。
行く度に
見たことのない花や
もっときれいに撮って欲しいという花などが
出迎えてくれます。
ギンリョウソウ(銀竜草)
イチヤクソウ科の多年草
腐生植物
東アジアの温帯に広く分布する
山地の暗い林下に数本ずつ生える
根の他は全草が白色であるが
乾燥すると黒くなる
葉のつき方が竜の鱗のようで
体全体が白いためこの名がついた
別名ユウレイタケ

<腐生植物>
葉緑素を持たないため
死んだ生物や排泄物から
必要な有機物を受けている植物のこと
弥彦山のユウレイタケは
奥ゆかしいのか
1本立ちしていました。
ヤマボウシ
ミズキ科の落葉高木
日本各地で普通に見られる
花序全体を4枚の大きな白色の包葉が包み
これが花弁のようにみえる

ギボウシ
ユリ科の多年草
東アジア特産であるが
150年くらい前から
ヨーロッパでも栽培されている
若い花序の形が欄干のギボシに似ることから
この名がついた

ツルアリドオシ
アカネ科の常緑多年草
東アジアに分布し
日本では各地の山地の木陰に生える
花は2個ずつ並んで咲く

ドクダミ
ドクダミ科の多年草
アジアに広く分布し
日本でも本州・四国・九州で普通に見られる
花びらに見えるのは総苞である

ホオズキ
ナス科の多年草
アジア東部に広く分布し
日本でも山地にまれに生えるが
通常は観賞用として人家に栽培される

誰かが遊んだ名残でしょうか?
シモツケ
バラ科の落葉低木
アジア東部に分布する
日本では各地の山地に自生する
栃木県で最初に見つけられたため
下野の名がついた

<虫>
大量発生のため
注意報発令中
end

弥彦山 2013-6 中旬

2013-06-22 | 弥彦山の足跡 6月
毎年のことですが
梅雨入りしてから
数少ない休みの日がいつも雨で
遠出する気になれません。
晴れていれば
雪が融けて花も咲く
いい季節だと思うのですが
この雨がないと
夏に水不足になるから
しかたありません。
6月の弥彦山から
今年一番の佐渡が
クッキリと見えました。

何故か
気の早い葉が紅く染まっていました。

ノギラン(つぼみ)
ユリ科の多年草
日本各地の日当たりのよい草地に生える
花は穂状の総状花で
淡黄赤色という
なんとも表現しづらい色らしい

以前見たときより
つぼみが膨らんできましたが
まだ花は咲きません
ナワシロイチゴ
バラ科の落葉低木
アジア東部に分布し
日本では原野や路傍に普通に見られる
花が平らに開くことはない
果実は赤熟し食べられる

ウツボグサ
シソ科の多年草
北半球の温帯に広く分布し
日当たりのよい山野や草地に
普通に見られる
名前は
花穂が弓矢を入れるうつぼに似ているから

エゾアジサイかヤマアジサイ
ユキノシタ科の落葉低木

ウリノキ
ウリノキ科の落葉小低木
日本各地の山地で普通に見られる
花弁は細く開花すると反転する

細長い花は白いはずだが
まだ若いからか色づいていない
キツリフネ
ツリフネソウ科の一年草
触れると種をはじき飛ばすらしい
ラテン名は『私にふれるな』

end

弥彦山 2013-6 上旬

2013-06-14 | 弥彦山の足跡 6月
新潟も梅雨の前で
夏のように暑い日が続きます。
弥彦山の山頂は日陰がなく
真夏のようですが。
林の中で風が吹くと
避暑地に来たような気がします。
八枚沢登山口の小さな滝

木陰にあり
とても涼しいのですが、
妻戸尾根と雨乞尾根の登山道は
傾斜がきつく汗だくになります。
登山道は藪に近くなってきましたが
どなたかが
必要最小限の草を刈ってくれているようです。
いつもお気に入りの国上山方面
この日は
ヤマツツジが良いアクセントです。

6月も
たくさんの花が咲いています。
赤系統の花からご覧ください。
ヤマオダマキ
キンポウゲ科の多年草
日本各地の日当たりのよい山地に生える
おだまきとは
麻の糸を中が空洞になるように巻いたもの

ウラジロヨウラク
ツツジ科の落葉低木
北海道から本州中部以北の山地に生える
日本海側に多く分布する
ガクウラジロヨウラクはガクが長いが
たまたまこれはガクが短いようです。

青・紫系統
イワカラクサ
ゴマノハグサ科の多年草
ヨーロッパアルプス・ピレネー原産

デワノタツナミソウ
シソ科の多年草
下唇に紫斑がない
水辺などの湿り気のあるところを好む

クルマバナ
シソ科の多年草
原野に広く分布する
車状に花が咲く
花はカキドオシに似ているが小さい。

白系統
ササバギンラン
ラン科の多年草
本州・四国・九州・朝鮮半島に分布する
山地の木陰に生える
ギンランに似ているが
背丈が高く50cm前後になる
白い花は全開しない

ヤマブキショウマ
バラ科の多年草
北半球の温帯から亜寒帯に広く分布し
日本では各地の山地に普通に見られる
葉がヤマブキに似ているので
この名がついた

エゴノキ
エゴノキ科の落葉小高木
アジア東部の温帯に広く分布し
日本各地の山地に普通に生える
花が美しいので
庭木にされることもある

ハルジオン
キク科の越年草
北アメリカ原産
昭和に入って東京付近を中心に帰化した

カラマツソウ
キンポウゲ科の多年草
山地に生える
花のようすがカラマツに似ている
以前紹介したアキカラマツは同属の種

ヤマムグラ
アカネ科の多年草
あまりに小さい花なので
ピントが合いにくい
カメラ泣かせの花です

ヒメタガソデソウ
ナデシコ科
山の草地に生える
別名:オオヤマフスマ
フスマとはふとんのこと
これも小さい花です

ホタルブクロ(再掲載)
キキョウ科の多年草
花の中は紫色の斑点模様がある

黄系統
ウマノアシガタ
キンポウゲ科の多年草
日当たりのよい山野に普通に生える

コウゾリナ
キク科の越年草
日本各地の山野に普通に見られる
茎や葉にトゲがあり
触れるとひっかかるので
カミソリナともいう

コナスビ
サクラソウ科の多年草
アジア東南部に広く分布する
日本全域の山地や原野に普通に自生している
若いナスに似た実をつける

キリンソウ
ベンケイ科の多年草
山地の岩の上などに自生する
観賞用にも栽培される

ノギラン(つぼみ)
ユリ科の多年草
日本各地の日当たりのよい草地に生える
花は穂状の総状花で
淡黄赤色という

なんとも表現しづらい色らしい
(写真は後日) 
ノギランは咲いた花が
撮れるといいのですが
また後日といたします。
end