揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>
二王子岳の登山道は山頂近くまで
東側の展望がありませんので
飯豊連峰を見るには
途中で引き返すことができません。
このパノラマを見ずに帰ることは
よほどの決心が必要です。
右半分の
御西岳を中心にした主稜線は
少し遠いのですが
飯豊連峰のほぼすべてのピークが
確認できます。
∨
真ん中には
北股岳・烏帽子岳と少し奥の飯豊本山
∨
右には
大日岳・奥大日岳
∨
左には
朳差岳と鉾立峰
*
この日の空気は澄んでいて
見通しがよく
望遠レンズで
随分近寄ることができました。
∨
大日岳手前の胎内渓谷の山並み
∨
熊の活動時間帯に重ならないよう
午後2時には下り始め
下山には2:05かかりました。
これも前回とほぼ同じタイムです。
他の山と違い
ヒザに疲労がきました。
ハッキリとした理由は判かりませんが
登山道に人工的な階段が少なく
自然に近いからかも知れません。
それでも登りたくなるのは
山頂からの展望がいつ見ても
すばらしいからでしょう。
*
この日の歩数
23332歩
end
二王子岳の6合目まで上り続けた
急な登山道は
6合目を超えると緩やかになり
これから先の道が少し見通せる
ようになります。
森は冬の灰色に変わりました。
すぐ先に見える小さなコブを超えると
また次のコブが現れ
山頂はなかなか姿を現しません。
*
∨
油こぼしという
ロープが取り付けられた
砂を固めたような急坂を登ると
7合目の道標と
休めそうな小さなスペースがあります。
時刻は13:00
3合目から1時間経過したので
簡単な昼食を兼ねて5分休憩をとります。
ニノックススノーパークと
その先は穏やかな日本海です。
ふもとの紅葉はまだ見ごろでした。
∨
7合目から先は
更に穏やかな道となり
雪が遅くまで残っていた場所は
草紅葉も終わりかけて
ふと見上げると
オレンジ色の避難小屋が見えました。
尖がらない二王子岳山頂です。
∨
右からまわりこむように上っていくと
ようやく
この日の目的が見えてきました。
うれしいことに
飯豊連峰には初雪が残っていました。
∨
奥の院跡を通り過ぎると
*
すぐに二王子岳山頂到着。
時刻は13:40
上りは前回と同タイムの3時間でした。
先客は2名、後から3名の泊り客のみ。
静かな山頂で
思いのままに写真を撮りました。
∨
最終回
山頂からのパノラマ
につづく
二王子岳に
初めて登ったのは3年前の初夏
まだコンパクトデジカメを使っていた頃で
ブログも始めていなかったので
淡白な写真ばかりでした。
∨
山の紅葉は終わりかけていましたが
晴れて暖かかったので
急に思い立って
出かけることにしました。
∨
日本二百名山で
標高1420.1mにしては
登山道の高低差は1200mもあり
登り応えのある山です。
稲刈りの終わった田んぼ越しに見る
その山容は
福島の東吾妻山のように
ゆったりと広がっているのですが。
∨
家を出るのが遅い時間だったので
駐車場はほぼ満車でした。
登山開始は10:40
杉林の中を緩やかに登る沢沿いの登山道は
聖域に入ったような
ひんやりとした空気に包まれます。
20分ほどで急登が始まり
ほぼ落葉した広葉樹が見えると
このすぐ上が1合目の道標です。
道標はほぼ15~20分ごとに現れ
ペース配分に役立ちます。
∨
急な上りが続く登山道は
進むにつれてブナ林となり
杉の緑から秋色の景色に変わる
コントラストに癒されます。
所々に大きな石があり
2合目のすぐ下の神子石は
上から見ると右向きの亀に見えました。
2合目にも水場があり
山を覆う林が貯水池になっているようです。
早くも
下りてくる人にすれ違います。
∨
一王子神社を過ぎるとすぐ
3合目の避難所・水場があり
登山口からちょうど1時間たったので
休憩することにしました。
∨
最近は
ゆっくりとほとんど休まずに登ることで
疲れがたまるようなので
この日は1時間に5分の小休止を
入れてみることにしたのですが
後続の登山者が来て
話をしていたら
10分休憩になってしまいました。
山で会う人は
よくしゃべる人と
あまりしゃべらない人に
大きく二分されます。
悪い人はいません。
∨
林の中の急な登山道は
さらに続き
独標・定高山と呼ばれる5合目には
休憩できるスペースがありますが
展望はありません。
下山中の2名が
随分疲れたようすで
休んでいらっしゃいました。
∨
つづく