山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

8月の花@燕岳

2017-08-17 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
赤や紫・青色の花
テガタチドリ
ラン科の多年草
日本では本州中部以北の
亜高山から高山帯に生える

地下の根茎が多肉で
拳状の形をしていることからこの名がある
ハクサンフウロ
フウロソウ科の多年草
本州中部・北部の日当たりのよい草地に
しばしば群生して生える

燕山荘の下に
もっと美しい花があったのですが・・・
ミヤマクワガタ
ゴマノハグサ科の多年草
本州中部の高山に分布し
砂礫地に生える

チシマギキョウ
キキョウ科の多年草
日本では北海道と本州中部以北の岩礫地に生える

イワギキョウに似るが
長毛があることで区別する
コマクサ
ケシ科の多年草
本州中部以北の砂礫地に生える

植えられたようにきれいに揃って
同じような大きさでした。
黄色の花
クモマスミレ
スミレ科の多年草
本州中部の砂礫地に分布する
スミレの仲間では最も高所に生育する

よく似たキバナノコマノツメと比べると
唇弁が細長い
ウサギギク
キク科の多年草
日本では北海道と本州中部の高山草原に生える

白い花
ミヤマゼンコ
セリ科の多年草
本州中部の高山礫地に生える

虫にピントが合ったので
拡大してみました。
イブキトラノオ
タデ科の多年草
北半球に広く分布する
日当たりのよい山地や高山に生える

ヤマハハコ
キク科の多年草
本州中部以北の山地・草原に生える

ミヤマアカバナ
アカバナ科の多年草
本州中部以北の低山から亜高山帯の
湿気の多い草地に生える

セリバシオガマ
ゴマノハグサ科の多年草
エゾシオガマに似て白い花をつける
写真なし
標高2600mに咲くコマクサの群落は
草津白根山思い出させるほど
みごとなものでした。

end

燕山荘から燕岳山頂遊覧@燕岳

2017-08-15 | ‐‐燕岳(夏)
合戦尾根から燕山荘に上がってくると
最初に目に入るのは
正面の北アルプス裏銀座の稜線です。
雲が少ないうちにあわてて撮りました。

壁のように見える裏銀座のその奥には
秘境・雲ノ平が控えています。
満月の日に、もう一度見に行きたいです。
そして、やはり主役は
日本で2番目に高い山と考えられていた時代もある
槍ヶ岳でしょう。

高瀬ダム調整湖に向ってU字形の稜線の
真ん中に位置しています。
かなり疲れて,空気も薄いので
ゆっくり進みます。
名物のイルカ岩

白い砂浜の中から見上げた山頂は
すぐ近くなのに、まだ遠く感じられ

荷物を下ろして
カメラと水だけを持って
ピークハントすることにしました。


日帰りなので
たった5kgほどの荷物ですが
思った以上に
足取りが軽くなりました。

狭い山頂は5~6人で満員です。

北には、荒々しい姿の北燕岳

その奥の雲の間からうっすらと剣岳が
確認できました。
帰る道を振り返れば

大天井岳の先は雲にさえぎられ
この日は結局
常念岳は見えませんでした。
この日のまとめ
燕山荘までの上り340
燕山荘からの下り230
燕山荘と山頂の往復は100
この日の歩数31,596
この日1番の燕岳は

*

花用カメラを
オリンパスのTG-5に換えてから
行程を安心して記録できるようになり
α6000はシグマの単焦点レンズをつけて
ここ1番の写真だけを撮ることで
印象深い写真になっていると思います。
最終回は
花編です

合戦小屋から燕山荘@燕岳

2017-08-13 | ‐‐燕岳(夏)
北アルプスの表銀座の起点である
合戦尾根は
厳しい急登にもかかわらず
女性や若者が中心で
子供も多く見られました。
合戦小屋でスイカをいただき
気温20℃の日陰で10分ほど休んで
まだ見えぬ燕山荘に向って出発です。
10分くらい歩くと樹の間から
大天井岳と槍の穂先が現れました。

やはり
雲は足がないので上るのが速く
燕山荘では
追い越されてしまいました。
20分くらいで樹の高さが低くなり
目的地が見えてきました。

視界が開けると暑くなりますが
元気も出ます。
振り返れば
富士山が雲海に浮かんでいます。

(中央の少し右です)
35分で合戦の頭。
下りの団体さんの列が切れ目なく長いのが
見えたので
荷物を下ろして、目的地を
ゆっくりと眺めることができました。

40分でコース唯一の鎖場ですが
怖い思いをするほどではありません。

すれ違いはできないので
譲り合いになります。
55分で燕山荘直下のお花畑です。

疲れたので、荷物を下ろして
花の写真をたくさん撮りました。

ゆっくりし過ぎて
燕山荘到着に1時間10
かかってしまいました。

合戦小屋からは視界がひらけて
とても楽しい山歩きでした。
まだ8:40ですが
この日の雲にはかないませんでした。

燕岳には雲がかかっていました。
登山口より休憩を含み3時間40分経過。
つづく

中房温泉から合戦小屋@燕岳

2017-08-11 | ‐‐燕岳(夏)
かなりの強行軍のため
朝、明るくなったらすぐ準備をして
日の出とともに出発するという予定どおり
朝5:00に登山開始です。

温泉の外に昨日のフランス人がいたので
挨拶をすると
温泉施設に宿泊したのではなく
野営したのだとか。さすが、
日本の山に来る外人はたくましい。
ひとりの日本人(ガイド?)と一緒に
行動するらしいので安心して
je vous laisse(お先に)
温泉施設の間を進むと
北アルプスの3大急登に数えられた登山道は
何の前触れもなく始まりました。

いつもどおりのマイペースで登ります。
速い人に追い越され
遅い人を追い越して
休みは1時間に1回。

ほぼ等間隔でベンチがありますが
休みの間隔に合わないので
ほとんど通り過ぎます。
(第1ベンチ)

30分後
林の中を登り続け、花も少なく
ヤマホタルブクロ・ヨツバヒヨドリ・ミヤマキリンソウ・トリアシショウマ
などがチラホラ咲いていました。

(第2ベンチ)

50分後
1時間15分後
北アルプスの表銀座が少しだけ見えました。

画面中央が横通岳(2767m)
その右に東天井岳(2814m)
ここからは
写真の左下にある雲が上がってくるのと
競争です。
登山道はよく整備され
一歩の高さのそろった階段が多く
下りは楽々でした。

ただ
階段の横幅が狭くて、
団体さんとのすれ違いには
時間がかかりました。
最近の団体さんはバッジをつけていないので
はっきり、団体さんだとわかりませんけど。
(第3ベンチ)

1時間20分後

だんだん同じ位のペースの人が
顔見知りになり、
登山開始から2時間後の休憩は
ちょうど富士見ベンチ(標高2200m)です。

本当に
枝の間から富士山が見えました。
(左の枝に少しかかってしまった)
右の山の塊は八ヶ岳に似ていると思ったが
方角的には南アルプスのようです。

入道雲のような花崗岩を過ぎ
合戦小屋へのカウントダウンは
10分前から

5分前をはさんで
730合戦小屋に到着です。

名物のスイカは
富山からの単独登山者と分け合い
800円÷2400円になりました。

つづく

中房温泉への県道をフランス人が歩く@燕岳

2017-08-08 | ‐‐燕岳(夏)
登山靴の軽量化で歩きが少し軽くなり
北アルプスの銀座あたりで、ギリギリで
1日で上って下りれる山ということで
日本二百名山・新日本百名山の
燕岳(標高2763m)に行ってきました。
車で
中房温泉に向う県道を走っていると
オスプレーのでかいザックを背負った
外人が一人で歩いていました。
まだ温泉までは10km以上あるのに。
中房温泉に行きたいというので
乗せてあげることにしました。
夏休みを日本のアルプスですごすため
兄弟4人で、フランスのリヨンから来た
30歳の木こりさん。
bonjour(ボン・ジュール)
名前はフランス語特有の発音で
アッキ??(ッが息をのむ様な発音)
リピートできなくて大笑い!
北アルプスを縦走するそうです。
片言の英語での会話のため
上に書いた内容を聞きとるのが精一杯。
ということで
中房温泉まで送ってから

駐車場に戻り
bonne nuit(ボン・ニュイ)
おやすみなさい

つづく