揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>
角田山から始まった山旅は
新潟県内の山を1年に1つか2つ
写真アルバムのページが増える程度のゆるさで
続いていました。
*
山と渓谷社の№16「新潟県の山」
1800円が唯一の指導書で
64の山々が紹介されていました。
最近は低山を楽しむことが
流行しているみたいですが
初心者としてただ
安全な低い山に行ってみようと
思っていただけです。
数えてみると、米山が
新潟百名山の6番目でした。
∨
フィルム現像の手間から解放される
デジタルカメラは
2000年ころに初めて
FUJIの製品を10万円で買いました。
240万画素は
当時としては標準的な性能でしたので
生活圏の中で使うには十分でしたが
山での感動を伝えるには
物足りないのは仕方ありません。
*
2005年ごろ2代目のキャノンIXYに
買い換えて
米山にもそれを持って出かけました。
これは400万画素でした。
デジカメの性能がどんどん進化して
いつ買い替えるか迷っていたあの頃が
懐かしいです。
∨
米山の一番印象に残っていることは
山頂から見下ろす
田んぼや海岸線・日本海です。
霞んではいたものの
慣れない山道を登ったご褒美として
満足できるものでした。
ただ、カメラの性能からして
感動の半分も伝えられない写真ばかりで
ほとんど消去してしまい
今残るのは3枚のみです。
この冬に
gooブログを整理・再構成して
新潟百名山としてまとめましたので
その6番目の米山を写真3枚分だけ
記事にしました。
∨
米山の登山コースは
豊富なバリエーションがあり
この時は大平コースを登りました。
自宅から登山口までの移動が楽で
一般登山者向けのコースだったからです。
登ったのは5月5日のこどもの日。
ガイドブックに3~4月は雪が残り
歩きにくいと書いてありました。
∨
1枚目の写真は
ガンバレ岩
登っていくと疲れがたまった頃
ちょうど眼の高さに赤い文字が
飛び込んできます。
岩は直径1mくらいの大きさです。
同伴者と顔を見合わせ
思わず笑ってしまい
楽しい思い出になりました。
∨
他のコースを下見に来た時
林道で、カモシカを見つけました。
その印象が強いうちに
この看板を見て同伴者に
本当にいるんだよと話したこと
山での出来事の記憶は鮮明で
昨日のことのようです。
∨
山頂からの写真は全然だめで
残っていないのはいいとして
ただの林の写真です。
なぜ残したのか
まったく覚えていません。
新緑の緑がきれいだったから?
∨
雪が消えた頃
もう一度、同じコースを登り
どのくらい覚えているか、記憶に
挑戦します。
end
青田南葉山6合目の水場から
引き続き、土の登山道を歩くと
脇にはコメツツジやノギランが
咲いていました。
15分で
7合目の見晴らし台分岐に到着。
すぐに広場に出て
高田平野と米山が見下ろせます。
直射日光に当たるが、風があり
不快ではありません。
∨
5分ほど休んだ後に登山道に戻り
山頂を目指します。
登山道の脇には
ツルアリドウシやツクバネソウが
たくさん見られました。
*
10分ごとに
8合目・9合目の標識を刻み
傾斜が緩むと
青田南葉山の山頂です。
誰もいません。
登山口から1時間10分で
ガイドブックよりかなり時短でした。
∨
山頂には山名を示す標柱と祠があり
樹木が伐採されて、広場になっていますが
360度樹木に囲まれ、展望はありません。
背の低い樹木の上から
カメラを持つ手を精一杯伸ばして、
やっと、南の
妙高山と火打山が撮れました。
火打山は高く、残雪があり
涼しそうです。
展望デッキがあればいいと思うけど
豪雪地帯なので維持が大変でしょう。
∨
広場の片隅に
ヒメサユリの花の色に似た
ササユリが咲いていました。
花はヒメサユリより大きい。
ササユリ
ユリ科の多年草
本州の中部から九州にかけて分布する日本固有種
涼しく乾燥してやせ地を好む
薄い紅色の花で、葉が細く笹の葉に似る
∨
南の籠町南葉山と
北の明神沢分岐を確認し
来た道を戻りました。
*
上り:1時間10分
下り:1時間
危険個所はないので
子供と一緒のハイキングに
ちょうど良いでしょう。
春には
シラネアオイも見られるようです。
冬は
キャンプ場の駐車場までの道の雪が解けないと
アクセスが不便で、人出も少なく
弥彦山ほどのお手軽な雪山ではありません。
雪景色を見るなら
日本スキー発祥地:金谷山スキー場がいいかも。
∨
キャンプ場の少し上からのパノラマ
end
yahoo時代のブログ記事から
引越ししなかった9年前の山行を
新潟100名山として追記します。
高田公園のハスの花が第一の目的で
その記事にまとめたので、移行から漏れました。。
∨
南葉山(なんばさん)
標高949.1mは
上越市と妙高市にまたがる山域で
その主峰が青田南葉山です。
ふもとの南葉高原キャンプ場が
登山口になります。
キャンプ場は高田市街地を見下ろす高台で
よく整備されており、子供連れで遊ぶには
とても良い立地にあります。
*
歩行時間:3時間
歩行距離:5km
標高差:585m
弥彦山と同じくらいで、危険個所もなく
地元の人にうれしいハイキングコース
だと思いました。
∨
先に立ち寄った
ハスの花が見ごろの高田公園から
山の姿を眺めることができます。
右側のドーム型の山です。
そしてその奥に、妙高山。
*
登山ルートの地図は
明神沢コースへの周回になっていますが
明神沢は展望がないそうなので
木落沢コースのピストンにしました。
∨
キャンプ場の管理道路を進み
看板の通り、二股を真っすぐ左へ
すぐに緩やかな上りになります。
∨
カタバミ・アジサイ・キバナニガナなど
夏に地元でよく目にする花が咲いています。
∨
20分で5合目の標識まで
展望はありません。
∨
さらに10分で6合目。
北側が開けて
上越市高田の市街地と米山。
水場があり水量も十分です。
∨
つづく