山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

つつじヶ丘編 筑波山 日本百名山№18

2012-03-23 | 18筑波山(春)
筑波山山頂の
女体山のすぐ下の分岐を
つつじヶ丘方面へ下ります。
ここからは自分の脚で歩かないと
楽しめないコースです。
ロープウェーやケーブルカーから
眺めるという訳にはいきません。
下り始めは少し急坂です。
10分しないうちに最初の奇岩
<大仏石>
お顔が少し下を向いて
その角度が大仏様を連想させます。
 
登って来られた方が、
これは
名前と形が今までで一番似ていると
感想を述べられていました。
振り返ると女体山の山頂が見えます。  

この先も所々で見えました。
以下
奇岩がたくさんありましたので、
その一部を名称のみで紹介いたします。
どれも人間の身長の何倍もある
巨大なものです。
<北斗岩>

2方向より

女体山山頂に登山者5名
 
<裏面大黒>

2方向より

 ∨
<出船入船>

 *
<国割り石>

<母の胎内くぐり>

<高天原>

 *
<弁慶の七戻り>

つつじヶ丘に到着し
駐車場がすぐ下に見えました。

春は一面につつじの花が咲くのでしょう。
今日はまだ準備中のようでした。
バス停までの下山時間:約60分

駐車場には売店や食堂があります。
のぼり旗に誘われて
つい
梅ソフトクリームを購入しました。

店員さんに
今日は寒いですねと言われたのですが、
こちらは運動してきたので、
暑いくらいです。
いちごソフトクリームと迷った末の結論でしたが、
やはりいちごの方がよかったかなぁ
最後の女体山withロープウェー

コースが変化に富み、
山頂がどこからでも見える
アドベンチャーランドみたいな山でした。
売店で
ローズポークの肉まんがあったので、
帰ってから食べようと購入。

おいしかったのですが、
普通の肉まんとの違いがいまひとつ?
やっぱり
みゆき茶屋さんのつくばうどんは
最高でした。
電車移動を含めて
この日の歩数:18,366歩
 ∨
おわり

男体山と女体山を結ぶ道(後編) 筑波山 日本百名山№18

2012-03-21 | 18筑波山(春)
筑波山・御幸が原の
みゆき茶屋さんの壁は
山野草の写真でいっぱいです。
写真好きで花好きなものですから
店を一周して見せてもらいました。
1枚も同じ種類の花がありません。
みなこの山で撮った写真だそうです。
どなたが撮られたのでしょうか。
きっと筑波山が大好きな人ですね。
食べたものが落ち着いたところで
お店の入り口で
ご主人にあいさつをして
女体山へ出発します。
すぐに小さな階段があり
振り返って
男体山を撮りました。
 
今日は1日曇りです。
明日からは雨の予報でした。
遠くの山に行くときは
季節も天気も希望通りにはなりません。
先に進むと10分ほどで
セキレイ石に到着しました。

この石の上に
せきれいが止まって
男女の道を教えたということですが、
抽象的過ぎてわかりにくい。
別の話としては
男の神様と女の神様の縁結びをした
この方が身近な感じがします。
すぐ脇のせきれい茶屋は
大口のお客さんでにぎわっていました。

どなたが
せきれいなのでしょうか。
中からにぎやかな話し声が聞こえます。
ここからは
鉄塔の林と

筑波山の奇岩
ガマ石

などを経て
女体山山頂手前の広場に至ります。

右が山頂・左がつつじヶ丘です。
山頂といっても
最後の急な坂もなく
到着しました。

なぜか
この写真だけピンボケです。
∨ 
女体山山頂から見る関東平野は絶景です。
少し引いたところから
山ガールに出演してもらって
 
足元の石がつるつる滑りそうで
怖いけれど、
へっぴり腰で前進します。

犬は遠くまで見えるのでしょうか
1歩も動かず
えさを食べています。
狛犬みたいです。
あわてて写真を撮って退散しました。
山頂の社の奥に
小さな橋が架かっていました。

天の浮橋
神界である高天原(たかまがはら)と
人々の生活する現世(うつしよ)を結ぶ
架け橋だそうです。
その社から男体山を見たところです。

次回は
つつじヶ丘編

男体山と女体山を結ぶ道(前編) 筑波山 日本百名山№18

2012-03-19 | 18筑波山(春)
ブログでは梅の花が
多くアップされるようになり、
雪国より早い春をうらやましく思います。
筑波山にも梅林がありましたが、
時間の都合で
見ることができませんでした。
バスから見えた看板には
紅梅5分咲きとあり、
少しだけ紅い花が見えました。
さて
筑波山の山頂は
女体山とされています。
女体山のほうが標高が高いから
当然でしょうか。
男体山と女体山は尾根道で結ばれ、
お互いの山頂が見える
遠からず、近からずの関係です。
しかし
同じ名前を持つ山にもかかわらず、
そこはまるで別の山のようでした。
男体山山頂から下りて
御幸が原に戻ります。
昼食の準備をしていないので、
どこかに寄って行こうと思います。
ケーブルカーの山頂駅は
サッシ?の窓に角がありません。

直営のお土産屋兼食堂もあったのですが、
今日はローカルな雰囲気を楽しみたい気分です。

数軒の食堂が並んでいて、
1軒目はかわいい犬が看板です。

でも
1軒目には入りにくい><
その看板を通り過ぎると
3軒目に
おかみさんが戸をあけて
通る人に声をかけていました。
引き寄せられるように
その食堂に入ってしまいました。
みゆき茶屋さんです。
先客は
4人組の山ボーイと
お一人様の山ガール。
入って正面の窓に向かう席に腰をおろすと
山ボーイチームがにぎやかに、
ちょうど注文をするタイミングだったようで、
その会話を楽しく聞きながら、
私も同じものを頼みました。
つくばうどん
900円
窓の柱にわかりやすい説明がありました。

山ボーイチームから順番に
うどんが届きます。
おいしいの連呼を聞きながら
私も荷物やカメラのチェックをし、
順番を待ちました。
15分くらい待って出てきたのは
こちら。  

湯気まで写っています。
具だくさんで何から食べようか迷います。
とりあえず
つくばのつ>>>つくねから頂きました。
ひとつひとつの具は
それぞれの味を主張しつつ
全体の調和がとれています。
ここで営業した長い年月が
隠し味でしょうか。
おいしかった。
特に気に入ったのが
ローズポークのバラ肉でした。
肉の風味と甘味が
うどんのつゆにマッチしていました。
ご馳走様。
私がつくばうどんをいただいているとき
隣のテーブルの
お一人様の山ガールが
うどんを食べ終わると始まる症状になったので
ポケットティッシュを差し出し
使ってくださいというと、
私=花粉症なんです。
ティッシュも持ってますと
にっこり笑顔で断られました。
お一人様に声をかけるのは勇気が必要ですが、
笑顔に救われました。
後編につづく

筑波山神社から男体山山頂 筑波山 日本百名山№18

2012-03-17 | 18筑波山(春)
筑波山神社を過ぎると
案内標識の通りに進めば、
登山道とケーブルカー乗り場の分かれ道になります。
時刻は10時を少し回って、
山を登りきるとちょうど昼どきでしょうか。  

神社とともに歴史を刻んだ樹木が
この先の深い森を連想させます。  

登り始めは木の根が這って
少し歩きにくいようです。
大勢の人々が歩いた証でしょう。
標識はほぼ等距離で設置されているようで、
自分の位置を確認することができます。
○合目になっていると
山登りにきたという雰囲気が出るのですが、
コースがいろいろあるので
このような表示方法になったのでしょうか。

A2を過ぎると
登山道に石が多くなってきました。
この山は
場所によって地面の表情が変わるようです。  


A3を過ぎ、
神社から30分ほどで、
小さな広場があり、
中ノ茶屋跡と言われる所に出ました。
何組か休憩されていました。
その横にレールが見えます。

ケーブルカーのすれ違い地点のようです。
と言うことは
高さでは5合目と言うことでしょうか。

ここから少し急坂になり、
階段が整備されています。

ケーブルカーはトンネルに入り
その上を横切って道が続いています。
登山道はずっと
大きな樹木が周りの視界をさえぎります。
杉が多いのですが、
プレートにもみの木と書かれた
古い木もありました。
このあたりは
山を横に移動しているようで、
登りはほとんどありません。
中ノ茶屋跡から20分で
男女川に到着。
小さいけれど沢ですから
深い森に包まれた感覚になります。
 
看板には
この付近は男女川の水源地の近くです。
男体山と女体山の間を南下して
桜川に注ぐ清く澄んだ川です。
とありました。
やがて
A6を過ぎると階段が始まり
御幸が原までの最後の急坂です。
階段の段差が小さいのはいいんですが、
足よりステップの奥行きが小さいので
かかとが不安定で疲れます。

少し空が見え始めると、
今は使用していないような建物が見え、
そこが、御幸が原でした。

きょうは帰りも電車ですから、
あまり汗をかかないように
ゆっくり登ったので、
筑波山神社から80分かかりました。
ここで道が分かれ
右が御幸が原、左が男体山です。
もちろん男体山山頂を拝むことにしました。
少し進むと
筑波山の地形についての案内板に、
疑問に思っていたことの答が書いてありました。

ちょうどよい休憩になりました。
10分ほど階段を登り、
最後の岩場に取り付けば

男体山山頂です。

山頂には社がありますが、
ゆっくり休めるような広場はありません。
景色も曇天のせいか、
地味なものでした。
なぜか
狛犬が後ろを向いています。
 
この方角に何があるのでしょうか。
3人組の山ガールに
写真を撮ってくれとお願いされたカメラは
大きなスマホでした。
シャッター音がポコっというので
面白い音ですねというと
みんなで大笑い。
あとで振り返ってみると
これも筑波山の一つの顔だと思います。
ふつうに、深い森の中を
山に登ったという90分間でした。
つづく

電車に乗って筑波山神社 筑波山 日本百名山№18

2012-03-14 | 18筑波山(春)
筑波山は日本百名山の中で
標高が一番低い山になります。
877m
我がふるさとの弥彦山と
多くの共通点があります。
平野の中にあり遠くから一目でわかる
双耳峰であること
ふもとに神社がある
万葉集に歌われている
ロープウェーで山頂近くまで行ける
そんな訳で
気軽に出発しました。
出発地は山手線秋葉原駅。
帰りの秋葉原駅では、有名な
秋葉原カレーパンの歌が聞こえました。
肩の力が抜けてきます。
特別な文化のある街です。
さて
TXつくば線は初の乗車です。
新しい車両ですから
乗り心地はいいし、スピードもある。
たった45分でつくばセンター駅に到着しました。

外に出ると
ちょうど筑波山行きのバスが出るところ。
 
駅前はまだ空き地もあり、
発展途上な感じでした。
駅を離れると
まもなく目的地が見えてきます。
弥彦山と同じように
平地のどこからでも見ることができます。
形状も似ています。

駅から、
またまた45分で
筑波山神社前バス停に到着。
鳥居の前の電話ボックスの上には
筑波山の象徴が乗っかっていました。
 
案内看板も大きい。そして
持って歩きたいくらい詳しい。
 
少し高いところにあるので、
駐車場の向こうは広がる大地。

東京の野菜畑といったところでしょうか。 
少し歩いたら
山門前のお土産やが開いてました。
食べ物の用意がまったくしてなかったので、
店を物色しましたが、
炭水化物はまんじゅうかお土産しかありません。
まんじゅうがバラ売りできるようなので
3個だけ購入しました。
温めることができるそうなので
お願いすると
1分もかからずにできあがり。
歩きながら2個いただき、
残りは非常食にしました。
まんじゅうは温めるに限ります。
筑波山神社は
1度来たことがあるのですが、
あまり印象に残っていません。
歴史のある立派な建物です。


左に進んで
この奥が登山道です。

つづく

思い出のハヤシライス 変わらないもの

2012-03-12 | 思い出の味
新潟に帰ってきたら、
家の屋根の雪がほとんど消えていました。
ここ数日暖かい日が続いたのでしょう。
でも、今日からまた雪マークです。
東京都品川区のグリルエフ
に行ってきました。
思い出のハヤシライスの
面影を求めて
歴史を感じる店構えです。
 
中に入ると1階はカウンター6-7席と
4人がけのテーブル席3席
そして
カウンターの前が厨房です。
注文は決まっています。
メニューを持ってきた店員さんに
ハヤシライスとお願いしました。
お昼の時間を少し外れたため
すぐに、厨房で肉とタマネギを
ソースで炒め始め、
かかった時間は5分くらいでしょうか。
写真を撮ると了解を取り
できあがりはこんな感じです。
 
すみません。
画像が少し、ぼけてしまいました。
ご飯にかけてみました。
 
思い出の味とは
ソースの味が違いましたが、
肉のうまみとタマネギの甘さが
苦味の利いたソースで
ほぼ想像通りの味でした。
ごちそうさま。
五反田駅前で 
このお店の一角だけが
昭和の面影を残します。
時間があるので寄り道をしました。
五反田公園
 
桜の名所で
4月初旬には風景が一変します。
坂の下から見上げてみると

坂の途中にある鉄棒しかない公園から
 
坂の上から見下ろすと
 
周りはビルだらけですが、
桜の木の枝に
人の動きに動じない鳥が止まっていました。
日々変わる東京の中で
変わらないもの
都会の中の公園に残された
わずかな自然
五反田の駅前で、建築物の間から
東急池上線の車両が見えました。
 
ずいぶんスマートな車両になりました。
これは
変わったものの中に入れておきましょう。
山用のザックを背負って
こんな写真を撮っている人間は
どういう風に見えているのかと考えていたら
これも
東京の風景の一部だったなあと思い出しました。
東京の人だったのは
遠い昔になりました。
今回の旅の目的は日本百名山
筑波山
標高877m
その話はまた後日
お楽しみに

機織り伝説の巻機山の青空 日本百名山№5

2012-03-01 | 05巻機山(夏・秋)
前巻機(ニセ巻機)から
ようやく動き出したO君。
歩みはのろいが
文句を言わず
歩調を合わせます。
毎回途中離脱では困ります。
おかげでのんびりと
山頂の風景を楽しむことができました。
 
山頂方向は雲がかかっていますが、
なんだかかやぶき屋根のような
昔話の世界が想像できました。
ニセ巻機から45分で
坂を登った標柱の前の広場に着きました。
* 
山頂と書いてありますが、
どうも奥(先)のほうが少し高いようです。
どっかり腰を下ろしたO君を置いて
少し先に進んでみました。
最高点に続く稜線は
草原の散歩道のようでした。
涼しい風が通り過ぎます。

緑のベルベットと
ルノワールの絵のような日差し
最高点は少し盛り上がった他より高いところ
という以外何もありません。
 
前方には、牛ケ岳。
上りに時間がかかったので
見るだけにしました。
遠くの登山者が小さく見えました。  
うらやましい。
ニセ巻機も穏やかな形状です。
帰りにはあの道を
登らなければなりません 。
山頂で1時間を過ごし、
O君の回復を待って
下りることにしました。
今日は
下から雲が次々湧いてくるので、
ほとんど空が見えなかったと、

何度も振り返りながら
ニセ巻機を通り過ぎます。
これで山頂がもう見えなくなると
最後に振り返ったとき
この青空がありました。
 
巻機山には青空がよく似合います。
また来いよと
言われたような気がしました。
登りより下りのほうがひざに負担がかかります。
O君は階段を1歩ずつ踏みしめ
最後は牛歩のように、
やっとのことで登山口に戻りました。
山頂まで無理を強いたことを反省しつつ、
この後
O君の途中リタイアがなくなったことを
ご報告しておきます。
所要時間はほぼ
越後駒ケ岳と同じだったと
記憶しています。
ただ
山頂の草原がすがすがしく
しんどいけれど
また登りたいと思う山でした。
∨ 
end