山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

雲も風景の一部である☆那須岳@日本百名山№31

2014-07-05 | 31那須岳(春)
この梅雨の日に
那須の朝日岳の肩から
先に進む登山者は少ないようで
途中で休んでいたのは
熊見曽根で3-4人だけ、

すれ違ったのは
ほとんどが単独登山者で
男女合わせて5-6人くらい。
熊見曽根と1900m峰までは
小さなアップダウンが続き
その後
清水平に向かって下り始めます。

天気が良ければ
見晴らしがよさそうなんですが
あいにくの雨。
静かだったから
鳥の声がたくさん聞こえました。
緑が増えた道中の道端に
小さい花が出迎えてくれました。
花は最終回にまとめて報告します。


北温泉分岐を左に曲がれば
上りが待っているのかと思ったら
細い道が下って行きます。

誰もすれ違わないし
道を間違えたかと思いました。
標識にあった
三本槍岳まで35分の半分も過ぎた頃
道がようやく上りとなり
うっすらと
ガイドブックで見た山の形が現れました。
 
朝日岳の肩から三本槍岳山頂まで
1時間40分は
ガイドブックの時間より長くなりました。
花の写真を撮るのに
時間がかかってしまったようです。

先客は男性1名。
ガスって展望はありません。
三本の槍もありません。
案内板に名前のいわれが
書いてありました。

雨が強くなってきたので
休まずに引き返します。
帰りは
花の写真をほとんど撮らないので
曇った風景を堪能します。
清水平はこんなでした。


朝日岳の肩に戻ると
雨は小降りになりましたが
強い風が吹いています。
ちょうど若い男性が二人が
朝日岳方向から戻ってきたので
何か見えましたか?と聞いたら
何も。と言って微笑んだので
じゃあまた今度にしますか。と独り言をいい
清水平からここまで
誰にもすれ違いませんでしたから
強風で何かあったら心配なので
朝日岳をスルーして
若い二人の後を追いかけることにしました。
見える範囲に
誰かがいると安心します。
強風の岩場を慎重に進み
剣ケ峰をまいた道になると
ついたて代わりになって風が弱まり
前方の茶臼岳の雲が
一瞬薄くなりました。

振り返ると朝日岳には
風が雲を一生懸命運んでいます。
峰の茶屋跡避難小屋は
強風の真っ只中でしたが
小屋のベンチに座り
しばらく雲が切れるのを待ちました。

火山ガスが噴出すのが見えますが
30分待っても
風は収まらず雲も途切れないので
茶臼岳もあきらめて
下山することにしました。
途中
朝日岳の崖が正面に見えるところで
雲が少なくなったところを
1枚写真に残しました。

梅雨時は
花に癒されましょう。
雲もまたよし。
風はいらない。

下界の天気は悪くなさそうです。
この日の歩数
19422歩
高低差が少ないので
歩数ほどの疲労感はありません。
花編につづく

雨のち晴れのつもりが・・・☆那須岳@日本百名山№31

2014-07-02 | 31那須岳(春)
梅雨も明けない季節に
1ヶ月ぶりの日本百名山に選んだのは
那須岳です。
標高1917m(三本槍岳)
那須ロープウェーを使うと
3つのピークを巡っても
高低差が860m位で楽だと思ったんですが・・・
深田久弥さんの
日本百名山より
那須の歴史や伝説を書き出したら、この短い文章には入りきらぬ
だろう。それほど古くから知られた地名である。
もちろんそれは那須野の方だが、その広々とした量を除外して
那須岳は考えられない。那須岳はその裾野によって生きている。
(中略)
那須五岳と称えられるのは、南から、黒尾谷岳・南月山・茶臼山・
朝日岳・三本槍岳を指すが(異説もある)その中枢部の
茶臼・朝日・三本槍をいわゆる那須岳と見なしていいだろう。
茶臼は名の通り臼型のコニーデであり、朝日が峨々とした岩の
盛り上がりであるのは、かつての噴火の火口壁の名残りだという。
中枢部の3つの山を登る予定で
自宅をまだ暗いうちに出発しました。
雨は降っていましたが
朝早く道路が空いていたので
カーナビの予定時刻より少し早く到着しました。

小雨の上に、山はガスって
朝日岳がうっすらと見える程度です。

昨年の至仏山を連想させる悪い予感がします。
那須ロープウェーの始発8:30には
たっぷり時間があったので
峠の茶屋の駐車場から
登ることにしました。
登山コース案内によれば
高低差は300m弱くらいですが
峰ノ茶屋避跡難小屋まで50分になっていました。
登山口には鳥居があり
それをくぐることにより
気持ちが切り換わります。 

適度な傾斜で上っていくと
階段もありますが
石がゴロゴロした
足元を気にしながら歩く道が続きます。

*

所々に案内表示があり
読みながら進むと視界が悪くても
退屈せずに済みます。


途中で
早々と下山する団体さんにすれ違い
登山口から35分で
峰ノ茶屋跡避難小屋に到着しました。


強風で有名な場所のようですが
この日は雨がシトシト降って穏やかです。
ジェット機のような音が
たまに聞こえてきます。

茶臼岳はガスって展望はなさそうなので
天気が回復するように期待して
先に三本槍岳に向かいます。振り返ると
茶臼山はシルエットになってしまいました。

剣ケ峰をまいて朝日岳に行く道は
岩場が多く高度感もあって
山に来たことを実感します。


ステンレスのチェーンが整備されているので
さほどヒヤヒヤする場所はありません。

避難小屋から40分で朝日岳の肩に到着。

朝日岳山頂までは200m・10分のことですが
ここもガスっていたので
帰りに期待してスルーです。
つづく