山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

マンサクの花道・野鳥@弥彦山№387

2024-03-30 | 弥彦山の足跡 3月
2024年3月の弥彦山です。
月に2回はトレーニングしたいと
晴れの日を待っていました。
4合目の少し下で
マンサクの花の黄色が青空に
映えていました。

見る角度を変えて

何枚か写真を撮っていたら
野鳥が2羽、寄ってきました。

そう言えば、以前に2回ほど
ここで鳥の餌を播いて
写真を撮っている人を見かけました。
そうすれば、踊っているような
鳥の写真が撮れるかもしれないと
感心したものです。


野鳥に出会って
心が揺れたためか
5合目から先は6合目に
雪崩れの危険があるときの
エスケープルートを登ることにしました。

8合目まで直登の急坂で
短縮道の割に時間はあまり
短縮されません。

冬道の安全対策で
両サイドにロープが張ってあり
思いのほか上りやすいです。

空を見上げれば
マンサクの花が散りばめられ
足元を見ると
たった1株でしたが
雪割草(オオミスミソウ)が
咲いていました。

8合目手前で通常の登山道に合流し
山頂まで登山道に残雪はありませんでした。
弥彦山にも春が来ました。
山頂から信濃川の見える南を望み
遠くは白く霞んでいました。

帰りは2合目からの横道に逸れずに
登山口に下ります。すると
いつも登山口にあった小屋が
たたまれて、城跡のようになっていました。

弥彦山のトレッキングガイドには
清水茶屋と記載されています。

こんにゃくを煮る鍋の
薪が燃える匂いが懐かしいです。
ネットで調べたら、1年半以上前に
解体されていたようです。
NHKの日本百低山で
吉田類さんの手から
野鳥が餌をもらっていた
あの場所がなくなってしまいました。
弥彦山に通い始めて18年
とても寂しいです。
気を取り直して
登山口に下りたのは
弥彦山の野鳥の写真が載った案内板が
見たかったからです。

4合目で見た野鳥は
ヤマガラでした。
雑食性で、スズメよりも小さく
吉田類さんの手から餌をもらった鳥も
ヤマガラかもしれません。
鳥居の手前の標柱の上に
ちいさな人形が飾ってあり

寂しい気持ちが少しだけ
癒やされました。
end

8合目の倒木2024.3・スマートウォッチ@弥彦山№386

2024-03-23 | 弥彦山の足跡 3月
2024年3月は春の彼岸を過ぎても
雪が降って寒い新潟です。
1月・2月は小雪で暖冬だったので
新潟の冬らしくないと思っていたのですが
1月下旬の茶色い越後平野と
白い飯豊連峰です。

お手軽な冬山として
晴れると行きたくなる
冬の弥彦山に
3月中旬にでかけました。
7合目までは登山道に
ほとんど雪は残っていません。
7合目の水場を過ぎると
幹の直径50㎝を超える大木が
何本も倒れていました。

そのうち2本は登山道をふさぎ
またぐか、潜り抜けるか
いつもと違う弥彦山です。

春の雪は湿って重いため
積もった後に、強風が吹いて
根が支えきれなくなったのだと
思います。
今までも倒木はありましたが
ここまでまとまって倒れていたのは
初めて見ました。
倒木によって
電線か電話線が登山道に沿って
垂れ下がり

触れないように気を付けながら
歩くことになります。
8合目を過ぎると
登山道に雪が残りますが
朝早く凍っている時でなければ
普通の長靴で大丈夫です。

踏みしめられた登山道の雪以外は
あっという間に解けてしまい
春の雪山はもうじき終わります。

早春の花は
オウレンとキクザキイチゲが
ちらほらと咲いているけれど

表参道にまだ
春の賑わいはありません。

ほどほどの
健康を長く維持するために
中国製の安価なスマートウォッチを買い
活動時の心拍数を
チェックすることにしました。

心拍数を120~130に抑えると
あまり汗もかかず
疲労感を次の日に残さないので
気に入っています。
登山道の斜度によって
丁度良いペースがつかめれば
使い続けなくても
よさそうです。
アップルの高級なウォッチを
買わなくてよかったです。
今年もどんな山に出会えるか
楽しみです。
end

雪割草・オウレン2016-3啓蟄@弥彦山№317

2016-03-12 | 弥彦山の足跡 3月
1ヶ月前には
白い世界だった越後平野は
小雪だったので
早い春を迎えています。
今年は
晴れた日には弥彦山に足が向い
冬を楽しむことができました。

この写真は1ヶ月前に弥彦山から
クッキリ見えた飯豊連峰です。
弥彦山の春は
オウレンと雪割草から始まります。
雪割草

表と裏のある葉の根元には
雪ノ下の寒さから守る産毛で覆われた
つぼみが見つかりました。

茎が伸びてモヤシのよう
どの花もまだ咲き始めなので
初々しい
オウレン
たくさん咲く白い花の中で
ふと見つけた色つきの花

清水の舞台から飛び込んで
ズームレンズを買いました。
ソニー
Vario-Tessar E16-70mm

標準レンズより色のりがよく
シグマの短焦点レンズには負けますが
ピントも満足できる範囲です。
出かける楽しみが増えました。
end

鮮やかな花・初々しい葉@弥彦山2014-3

2014-03-29 | 弥彦山の足跡 3月
今年は
彼岸まで雪が降ったのですが
小雪だったため
駆け足で春がやってきました。
弥彦山にも
表参道や裏参道
それぞれの花が咲いています。
登山道の雪は
ほとんど消えてしまいました。
この冬は
アイススパイクという
滑り止めを2ヶ月ほど使用しました。
使用6回で
ゴムが少し伸びてきましたが
外れて困ったという状況には
なりませんでした。
1年後にまだ使えるのかを
確認するため
涼しいところに
お蔵入りにします。
カメラで記憶する山のようすも
3年目となり
今回は
新しい緑色の葉が写るように
明るいレンズで
少し引いた写真を撮ってみました。
まずは
マンサク

花の形が紙で作った人形のよう
花が咲くときに
葉はまだ出ません。
次に
キクザキイチゲ

1本に1つの花と
菊に似た葉が
それを支えるように開いてます。
ミチノクエンゴサク

紫色の変わった形の小さな花と
小さいのに整った形の葉
この葉を見ると
花札の萩を思い出します。
今では
花札で遊ぶこともなくなりました。
春の女王
カタクリ

花だけに日が当たって
透き通った淡い色になりました。
弥彦山5合目の群落は
見ごろを迎えました。
エンレイソウ

りっぱな3枚の葉と
濃い紫色のガクヘンを伴った
小さな花。
春早いのに
スーッと延びた茎。
いつの間に伸びるのか
成長の早さは
春の魔法のせいでしょうか。
コシノコバイモ
(つぼみ)

初々しい形の葉が
春らしいと思い
何枚も写真を撮りました。
オニシバリ
別名:ナツボウズ

大株だったから
黄色と緑のコントラストが
まだ茶色い山肌に映えます。
この色の組み合わせは
ブラジルの国旗を連想します。
緑は森林を
黄色は鉱物を
象徴しているらしい。
今年のサッカーは
ワールドカップも楽しみです。
最後に
雪割草

新潟ではオオミスミソウを
雪割草と呼びます。
山では白や紫が多いのですが、
赤いおしべが珍しいので
今年の弥彦山代表とします。
弥彦山スカイラインの
寺泊側の出入り口が
4月1日の開通に向けて
急ピッチで
道幅の拡幅工事中でした。

今までは
大型バス1台がやっとの
狭い道でしたから
今年から少し便利になります。

end

弥彦山の春 2014-03

2014-03-13 | 弥彦山の足跡 3月
新潟の3月は寒い日が続き
朝のうちは雪景色も見られます。
天気を気にしながら
久しぶりに弥彦山へ出かけました。
早い春は海側へ
駐車場に雪はなく
少し登ると
雪割草が咲き始めていました。
暖かい斜面には
まとまって咲いていました。
その他の花
キクザキイチゲ

オウレン

コシノカンアオイ

どの花も咲き始めたばかりで
みずみずしい姿でした。
登山道は
途中から雪が残り

9合目から山頂を見ると
斜面は雪で白いのですが
樹木は芽吹き始めて赤く色づき

マンサクの花は1本だけ
黄色が見え始めていました。

受験生の皆さんの春が来ますように
祈ってきました。
今日は
新潟県高校入試の
合格発表の日です。
end

弥彦山 2013年3月のまとめ

2013-03-30 | 弥彦山の足跡 3月
春の花を求めて
弥彦山
今年は海側の
裏参道が多くなりました。
西生寺にある
登山者用駐車場は
地元ナンバーの車で
大賑わいで
いつもほぼ満車になっていました。
新潟の3月は晴れの日も多く
里山の探検くらいなら十分楽しめる
よい季節になりました。
弥彦山からの遠景では
西南に雪を頂き真っ白な
米山

米山の奥に、妙高山・火打山

肉眼では白馬岳も
見えました。
北には
佐渡島のドンデン山も
真っ白に雪化粧しています。

雪化粧した山は
富士山が日本一でしょうが
見慣れた山が
白いベールに包まれているのは
厳しい冬を感じ
気が引き締まります。
春を告げる花は
雪割草がたくさん咲いていました。
その中でも濃い色の花

雪割草に並んで
多く咲いている
黄連(オウレン)

春の明るい日差しを浴びて
線香花火のように輝いていました
カタクリ

絨緞のように地面を覆うのは
まだこれからです
日の当たる幸運なものだけが
フライングで咲いています。
スミレサイシン

とても小さいのですが
パステルな色が
優しい気持ちにさせます。
コシノカンアオイ

冬でも青く立派な葉の陰で
小さく地味な色で咲いています。
何だかほほえましく思えるのは
アンバランスなせいでしょう。
つぼみ


新潟の3月は
冬の名残りの雪と
春のきざしの花が
同居していました。
今日の天気予報は晴れ
少し寒い
end

弥彦山9 2013-3 春の便り

2013-03-17 | 弥彦山の足跡 3月
遠出したので
2週間ぶりの海側の弥彦山へ
裏参道の駐車場は
満車でした
皆さん
早春の日差しに誘われて
春の山に最初に現れる
ピッカピカの
雪割草を見に来られたのでしょう
自生する雪割草は
登山道のすぐ脇から生えていますから
足の踏み場にも注意しながら
慎重に進みます
2~3合目は花園に
なっています
白い花が多いけれど
ときどき
紫やピンクの花も見られます。
販売されているものほど
華やかさはありませんが
雪を割って出てくるほどたくましい
冬は
9合目まで登って
もう背中しか見えなくなりました
弥彦山スカイライン

冬と比べて
はるかに大勢の登山者が
山頂で休んでいらっしゃいました。
そのほかの花
マンサク

まだ
黄色にリボンは
折りたたまれている木が多かった
雪のある春に
明るい黄色が映える
黄蓮(オウレン)

キクザキイチゲ

海側の春と対照的な
里側の登山道
花はまだ
開店準備中のカタクリ

end

弥彦山8 2013-3 雪のスカイライン

2013-03-06 | 弥彦山の足跡 3月
春を待ちかねて
海側の西生寺から
弥彦山に登ってみました。
白い道が
いつもと違ったアクセント
になっていました。
登山者用駐車場の脇の小川

雪解け水が
勢いよく流れていました。
登山口にも
まったく雪はなく
風もないので
陽だまりの中の散歩のような
のんびりとした気分です。

それでも
5分ほど歩くと
春の残雪に木の陰が
太陽のありがたさを
教えてくれます。

雪に負けない緑

もうじき花畑になるのですが
今はまだ
もう少し行く冬を楽しみましょう。
むささびの宿まで来ると
真っ白になりました。

5合目の標識を過ぎると
能見平から海の向こうに佐渡が見えます。

海と雲の間の
黒い帯が佐渡です。
雪の
弥彦山スカイライン
3月31日まで冬の通行止めです。


右上の黒い帯が
佐渡です。
白黒の犬を連れた
トレイルランをするような若い人に
すれ違い
雪道を駆け下りて行きました。
9合目付近から
山頂方向を見ると

木の根の周りは
土が顔を出してきました。
青空に
ジェット機が2基
北と南に通り過ぎます。
相当高いところを飛んでいるから
音はかすかにしか聞こえません。
どんな人たちが乗っているのでしょう。
山頂に着くと
奥宮の上に
鏡餅をひっくり返したような雲が
浮かんでいました

まだ
弥彦山花のトレイルは
雪の中

end

弥彦山7 2013-3 雪に残った足跡

2013-03-01 | 弥彦山の足跡 3月
寒かった2月も終わり
雪の弥彦山も
あと少し
去年より雪の少ない登山道ですが
毎年の難所は雪崩れて
ロープが埋まっていました。

それでも
通れるからよしとしましょう。
登山道には
上から落ちてきた雪の塊が
あちこちに転がっています。
いつもより足早に通り過ぎます。
9合目の案内板は
半分雪の中

去年は全体が埋まっていましたから
今年は小雪ですね。
その先の
雪庇

日本海からの
冷たい北風がつくったもの
階段は雪の中

足跡はスパイクだらけ
弥彦山名物
スパイク長靴の道
双耳峰の多宝山

海側の
西生寺から登ってくる人もいたようです。
今度は
海側から登ってみようかな。
弥彦山の春は
海からやってくる。
end