山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

観光客と雷鳥☆立山@日本百名山№32

2014-10-09 | 32立山(秋)
雷鳥平から室堂ターミナルまで
観光客でにぎわっていました。
駆け足でルート上のスポットを巡ります。

地図を右から左に移動します。

雷鳥荘を過ぎて振り返ると
リンドウ湖も見えました。

リンドウの花は見えません。
すぐ先には血の池

大きな三脚のカメラの人が
最高の瞬間を待っています。
そのすぐ脇でその瞬間を待たずに
血の池を撮りました。

ナイスな撮影スポットです。

みくりが池温泉では
大勢の観光客がいて
通り過ぎようと普通に道を歩いていると
雷鳥が4羽
進む道のすぐ手前に舞い降り
人が大勢いるのに
堂々と食事を始めました。

手前左に2羽・右に1羽
もう1羽は写っていません。
雷鳥を驚かさないように静かに
それを撮る観光客。

雲に覆われたみくりが池を通過

室堂ターミナルについたのは
出発してから6時間半後のことです。

やっと少し晴れてきました。
この日の歩数
26201歩
尾根の縦走路がガスで何も見えず
残念でしたが、雷鳥平の
紅葉は満喫しました。
帰りのロープウェーで
またまた一番前に乗り
見下ろした黒部平の紅葉

黒部湖と紅葉

いつもより長くなりました。
最後までご覧いただき
ありがとうございました。
end

紅葉の万華鏡だよ雷鳥平☆立山@日本百名山№32

2014-10-07 | 32立山(秋)
乗越とは
尾根を一方から他方へ乗り越すところで
山稜中の鞍部である。
道の有無は問わない。
別山乗越からは急な下りです。

朝撮ったこの写真の
紅葉の帯の中を
九十九折に下りて行きます。
雲の下に出ると、50分も
ため息のでる紅葉が続きます。

奥の丘の上が雷鳥荘
その右に雷鳥沢ヒュッテ
左中央が雷鳥沢キャンプ場
紅葉の帯を横切るところ

*

*


下り終わって

 *

カラフルなテントがたくさんあるのに
とても静かで
じっと山を見つめる時間を楽しむ人たちの
満足感を少しだけ共有しました。

雷鳥荘への急な階段を登って
疲れた脚をいたわりながら
時々振り返ると

お花畑と違う美しさで
今・ココだけといえる
ちょうど今の紅葉でした。
最終回
観光客と雷鳥に
つづく

雲の中の稜線☆立山@日本百名山№32

2014-10-06 | 32立山(秋)
深田久弥さんの
日本百名山より
立山は、私がその頂を一番数多く踏んだ山の一つである。
中でも頂上の雄山神社の社務所に泊めて貰って、
早暁、日の出を拝した時の印象は忘れられない。
四方の山々が
雲海の上に眼ざめるように浮かび上がってくるのを眺めながら、
やはり立山は天下の名峰であることを疑わなかった。
大汝休憩所から
富士の折立までは平坦な道です。
時折、雲が切れて
風景が劇場のように切り替わります。
富士ノ折立は槍の穂先のようにとがって
その標高は2999mです。

ガスで視界がないのと
帰りのトロリーバスの時間と
体力の消耗具合から
寄らないで先を急ぎます。
この先は人が少なく
雲が濃くなり
標識の文字が不鮮明で
心細くなりました。
随分下った印象ですが
真砂岳

真砂岳の標高は2861mで
白馬岳の小蓮華山のように
わずかに高い通過点でしかなく
2、3人の方が休んでいて
教えてくれなければ
わからずに通り過ぎていたでしょう。
大汝山からここまで40分、
まだ休むには早いので通過します。
再び大きく下り、上り返す途中
別山乗越への巻き道との分岐点で
急坂を上るかどうかを考え
結局
ガイドブックに「すぐに別山につく」と
書いてあったのを信じ
気力を奮い立たせて
上ることにしました。

ガスで先は見えないし
脚は重いのですが
ガイドブックの通り
後悔する前に別山の山頂に着きました。

標識は風雪により
こんなに不鮮明です。

右手に
日本第三位の高さにある高山湖
すずりのような形の硯ケ池が見えます。

秋も深まり
水は少なめのようです。
別山は標高2880m。
真砂岳から30分で到着しました。
三脚に大きなカメラの人に聞いたら
1時間待っているが
剣岳はまったく見えないとのこと。

私と同じルートで来た人でした。
夕方に晴れることもあるらしいのですが
今日は扇沢まで下りないと行けないので
20分待って別山乗越へ出発します。
剣岳の展望台なのに残念です。
翌日に
別の場所から撮った剣岳

季節が変わったように
晴れ渡っていました。
遠くから望遠レンズで撮影。
剣御前小舎のある別山乗越までは
緩急のある下りです。
20分で
右下に剣沢に向かう登山道があり
行き交う登山者が見え


そのすぐ先の
剣御前小舎には大勢の登山者がいて
ほっとしました。
この日の山小屋は
2畳に3人寝るという超満席で
当日の宿泊はできないと
貼り紙がありました。
ここは
5本の道が交差していますが
標識は丁寧で
間違うことはなさそうです。

今日は案内図の
右側の六角形を
室堂から反時計回りに歩いています。
距離は合計で10.4kmと
たいしたことはないのですが
高度があるので
疲労が増しているかもしれません。
モノトーンの稜線から
総天然色の雷鳥沢へ
つづく

岩稜の雄山・大汝山・富士の折立☆立山@日本百名山№32

2014-10-04 | 32立山(秋)
室堂から一ノ越山荘までは
ルートが見えるので
急ぎたくなりますが
団体さんも多く
この日は6時間以上歩くので
ペースメーカーに決めた人について歩きます。
最初は緩い石畳の道も
一ノ越山荘手前では
斜面も急で石だらけの道になりました。

一ノ越まで室堂から40分。

後立山連峰の山並みを眺めて
大勢の方が休んでいました。
振り返ると紅葉の室堂

見上げれば
室堂から見えた通りの
急登の岩尾根です。

初心者や年配の方もいらっしゃるので
少し渋滞するのは仕方がありません。

二ノ越・三ノ越・四ノ越と
休める広場があり、
自分のペースで登ることができます。


一ノ越から40分で
賑わっている社務所に到着です。

立山登山は初めてなので
雄山神社峯本社でお祓いをしてもらい
お神酒をいただいて
写真を撮り
20分の休憩でした。


この後、進む方向には
次々と雲が上がってくるので
何も見えませんでしたが、
お祓いの効果があったのか
一瞬雲が切れて
これから行く大汝山が現れました。

大汝山はすぐそこです。
高さも13mしか違いありません。

いつもなら
渋滞になるらしい大汝山山頂も
割とすんなり上がれて
ゆっくりすることができました。

山頂の標識は岩の上にあります。
手で持って写真を撮る人の順番待ちです。
振り返って雄山

だいぶ下に見えます。
下を覗くと黒部湖

水の色が違って見えます。
先には富士の折立が
かろうじて見えました。
写真は少し進んでから撮ったもので
右上のピークに大勢の人が立っています。
左の稜線は真砂岳に続きます。

天気がよさそうですが
雲の合い間を縫って
写真を撮っています。
雲で遠くが見えませんから
足元の灰色の岩だけが目立ちます。
3015mという
生き物を遠ざけるほどの高度を感じます。
大汝山の山頂を降りるとすぐ
大汝休憩所があり
大勢の人が昼食をとっていました。
振り返ると
大汝山の山頂に人が立っています。

一人ずつ立ちますので
写真撮影に時間がかかります。
休むのに楽そうな合板の板が置いてあり
私もここで昼食休憩にしました。
この時点ではわかりませんでしたが
この時間帯に
御岳山の噴火があったようです。
帰りのロープウェーの待合室にあった
テレビで初めて知りました。
犠牲になられた皆様の
ご冥福をお祈り申し上げます。
雲の中の縦走路に
つづく

青空と室堂のパノラマ☆立山@日本百名山№32

2014-10-02 | 32立山(秋)
黒部平から
ロープウェーに乗るときに
改札手前で
ホタルイカの燻製をライターであぶって
一人一匹で試食させてくれました。

形が悪く商品にならなかった
規格外のものでしょうが、
うれしいサービスです。
噛むとイカの沖漬けのような
生しょっぱい味がしました。
帰りに買って帰ることにしましょう。

ロープウェーは上に向かいます。
進行方向の開いてる窓から
大きなカメラ2台持ちで
写真を撮っている人の脇から手を伸ばして
小さな花用のデジカメで
負けないようにパチパチと
撮りまくりました。
黒部平から見た紅葉の壁が
次第に近づいてきます。

やがて
混じってオレンジ色だった葉の色が
1本1本鮮やかに区別できるようになりました。

大観峰からは
後立山連峰が一望できるのですが
山頂まで行けば見えるからと通過して
皆さんがトロリーバス乗り場に急ぎます。
帰りは残念なことに
曇って何も見えず
展望台に一人も見かけませんでした。

看板の写真で我慢しましょう。
<前回に掲載>
トロリーバスを降りて
室堂のターミナルを出ると
既に大混雑でした。
少し進んで見下ろした所です。

富山から来るルートの方が
早く着けるのでしかたがありません。
室堂とは
修験者が宿泊したり祈祷を行ったりする堂である
正面には雄山・大汝山・富士の折立

左には別山・剣御前

(ツルギオマエと読んでいるお婆さんが…)
その左端にわずかに見える剣岳

パノラマ

先に進むほとんどの人が
雄山に向かいます。
ずっと向こうまで
歩く人が列になって見えました。

季節と天気さえ良ければ
気軽に3000mの山が登れますので
さすがに人気の観光地です。
列に続いて緩やかな上りの登山道を進むと
曇って影のときは
写真では鮮やかに見えませんが

日が射せば
このナナカマドの赤。

振り返った室堂の先に奥大日岳・大日岳。
どこを見ても
錦の秋になっていました。
雄山山頂へ
つづく

トンネルをぬけると歓声があがった☆立山@日本百名山№32

2014-10-01 | 32立山(秋)
深田久弥さんの
日本百名山より
こういうかずかずの古い由緒をもつ立山も
現在では一変して近代的な観光地になりつつある。
ケーブルカーが通じ、新しい自動車道が開かれ、
旅舎があちこちに建って、もはや人々は労せずして
都会の服装のまま、高山の気に接しられるようになった。
聞くところによれば、近くその山腹にトンネルが穿たれて、
黒部の谷へ観光道路がつくそうである。
その立山黒部アルペンルートを利用して
立山3015mに
日帰りで登ります。
3015mは最高峰の大汝山の標高です。
がんばって
朝の暗いうちに家を出ました。
途中で
暗い夜空が朝焼けに赤く染まり
大糸線の2量編成の電車を追い越し

柏原新道から後立山連峰に登る大勢の登山者を
横目に見ながら
扇沢のトロリーバスターミナルに
7時過ぎに到着しました。
駐車場は1日1000円です。

この日は天気予報もよく
ホームページで8時以降は
1時間以上の順番待ちになるという予想でしたが
霧になってしまい
山の天気が心配です。
チケット購入の行列の後ろに並びます。
この時間に並ぶ人は
観光客は少なく登山者がほとんどでした。
購入したチケットは
室堂までの往復で9050円。
始発7:30に乗ることができました。
黒部ダムまでは
トンネルの中のトロリーバスです。

暗いので手振れになってますが
ご容赦ください。
 
15分前後で到着しトンネルを進むと
いきなり晴れて
歓声があがりました。

黒部ダムはこの時間から
観光放水をしていました。

次の乗物であるケーブルカーの駅には
ダムの上を500mほど
歩かなければなりません。

こちらも
自然保護と積雪に耐える設備にする目的で
トンネルの中を進みます。
5分ほど登りましたから
高度は十分です。
黒部平でまた
歓声があがりました。

展望台から見える朝日を受けた壁
普段であれば
常緑樹の緑と岩壁の白であろう山肌は
黄色や赤の紅葉に染まっています。
* 
写真の奥の白い岩壁の所が
大汝山と富士の折立だと
案内板にありました。
折立とは
岩を折ってつき立てたような形のこと
らしいです。
紅葉独り占め

振り返ると後立山連峰が
シルエットになっていました。

写真の左側

写真の右側

室堂へ
つづく