山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

御嶽山☆白龍避難小屋⇒中ノ湯登山口@日本百名山№51

2020-11-07 | 51御嶽山(秋)
白龍避難小屋から摩利支天山への道を見上げ

いつか再び訪れる日があるのかと
名残を惜しみつつ
帰路につくことにしました。
後で考えると、あと少し、
摩利支天乗越まで行けば
四ノ池・五ノ池が見えたのかも?
白龍避難小屋より20分で
二ノ池本館脇の草紅葉

剣ヶ峰への最後の上りに
蟻のような人の列

王滝口コースの起点
田ノ原バス停

二ノ池本館より20分で
黒沢口コース9合目に戻りました。

紅葉を愛でながら

たくさんの上りの登山者に挨拶をし
八合目の女人堂

軽装の人たちが
思い思いに写真を撮っていました。
雲が出てきて、朝の上りの時より
色鮮やかになった紅葉

三ノ池から女人堂への三ノ池の道が
通れれば、素晴らしい紅葉の中を
歩けたのに、残念です。
七合目の行場山荘

9合目から2時間で
中ノ湯に戻りました。
ここから、帰路の
長いドライブが待っています。
この日の移動時間
<まとめ>
中ノ湯⇒女人堂:1時間30分
女人堂⇒剣ヶ峰:1時間40分
(上り3時間10分)
剣ヶ峰⇒二ノ池分岐:15分
二ノ池分岐⇒白龍避難小屋:50分
白龍避難小屋⇒9合目:40分
(寄り道1時間30分)
9合目⇒中ノ湯:2時間
(下り2時間20分)
この日の歩数:29,525歩
深田久弥さんの
日本百名山より
すべて古くから畏敬されたものには、それに滲透すればするほど、
別の新しい発見や鮮やかな驚きがあるものだが、御嶽の偉大さもそれに似ている。
この山の無尽蔵ぶりは、まだ大部分がアンカットの厖大な書物のようである。
end

御嶽山☆剣ヶ峰(山頂)⇒二ノ池⇒三ノ池@日本百名山№51

2020-11-04 | 51御嶽山(秋)
深田久弥さんの
日本百名山より
広い頂上の然るべき所には、あちこちに宗教的モニュマンが建っていて
信者の一群を率いた先達が、そこで加持祈祷をしている様が眺められる。
信者にお祓いを施す時の先達の形相は物凄い。
全くここは信仰の山、庶民の山であって、
ピッケルに登山靴のアルピニストは、疎外者のような感じである。
日本百名山の中でも、話題の広がりが豊かで、
先へ先へと読み進みたくなる文章は、何度も通い
御嶽の魅力を余すことなく伝えたい
深田さんの思いが伝わってくる名文です。
現在の山頂に、宗教的なモニュメントは少なく
6年前の噴火による被害で
大半が埋没したものと思われます。
再建された宗教施設とシェルター


北東には、北アルプスの山々

南東には中央・南アルプス越しに
富士山が見えました。

北には、一ノ池と二ノ池

一ノ池は完全に、二ノ池もほとんどが
埋まっています。
南には、王滝頂上

王滝頂上と剣ヶ峰の間は通行止めで
今、工事が進められています。
火山特有の硫黄の刺激臭は
まったく感じられません。
噴火で地形がどのように変化したのか
わかりませんが
10年以上前に購入したガイドブックには
煙をあげる噴火口が写っています。

王滝頂上から剣ヶ峰に向かって
撮った写真だと思われます。
このまま、まっすぐ帰るつもりでしたが
まだ早いし、体力も残っているので
二ノ池に寄り道をしてみることにしました。

剣ヶ峰から上った道を戻り
二ノ池分岐に戻ると、登山道の脇に
花束がそなえられていたので
手を合わせて
二ノ池に向かいます。

剣ヶ峰から25分で到着です。

入口の脇に
三ノ池から女人堂へ至る登山道は
通行できないと掲示されていました。

*

せっかくなので
賽の河原と摩利支天山を
近くで見ようと下る途中で

戻ってくる人に様子を聞くと
ロープウェイを使っていないなら
初めて来たのだから
30分くらいのことなので
ぜひ三ノ池を見てきたほうがいいと
親切なアドバイスをいただき
もう少し足を延ばすことにしました。
賽の河原を横断し

二ノ池から白龍避難小屋まで25分
緑に映える青い三ノ池がありました。

摩利支天山に登っている人もいました。
振り返ると
賽の河原越しの剣ヶ峰です。

風が少し冷たいのですが
お腹がすいたので
ここで昼食にします。
つづく

御嶽山☆女人堂(8合目)⇒剣ヶ峰(山頂)@日本百名山№51

2020-11-01 | 51御嶽山(秋)
深田久弥さんの日本百名山より
普通御嶽は日本アルプスの中に入れられるが、この山は別格である。
そういうカテゴリーからはみ出している。
北だの、中央だの、南だのと、アルプスは混みあっているね、
そんな仲間入りは御免だよ、といいたげに悠然と孤立している。
今回は、御嶽山を見上げる写真が
撮れませんでしたので
日本百名山を登り始めたころの
木曽駒ケ岳から見た御嶽山です。

残念ながら、一番近い乗鞍岳からは
雲にはばまれて、御嶽山を
見ることができませんでした。
御嶽山8合目の女人堂は
標高2470mです。
御嶽ロープウェイを使えば
登山1時間ちょっとで来られる
別格な展望台でしょう。
ただ、帰りに
上る途中で大変そうに休んでいる
ご夫婦がいらっしゃいましたが…
登山ではあります。
山頂の剣ヶ峰に向かって右側斜面が
紅葉で色づいていました。

少し上って振り返ると、乗鞍岳が
3026mの山にふさわしい
緑の裾野を広げて
どっしりと構えていました。

雲海の向こうは
中央・南アルプスでしょうか。

高度が上がって
休み休み登ることになります。

少しずつ近づく山頂

振り返って見下ろすと
登ってきた登山道


8合目の女人堂から1時間で
9合目のすぐ手前の石室山荘に到着。

石室山荘を経由しない道もありますが
遠回りでもなく、せっかくなので
立ち寄らせていただき
花が飾ってあるテーブルのところで

荷を下ろして
少しだけ休ませてもらいました。
山頂へは、
山小屋を通り抜けていくことになり
すぐに、9合目の石柱があります。

しっかりした石段を上ると

二ノ池への分岐となり
剣ヶ峰への最後の上りが現れ

ここからはヘルメットを着用します。
このために買った
工事用の折りたたみヘルメットです。

普通のものより100gくらい重いのですが
自宅で保管するとき、かさばらないので
邪魔にならないのが気に入っています。
登山道のすぐ脇に
破損したお地蔵様が
そのまま倒れていました。

工事現場の作業所みたいなものが
大きくなると

新設された防災シェルターがあり

6年前の噴火のときの犠牲者の慰霊碑も
噴火から守るため
しっかり石組みで覆われていました。
その奥の最後の階段を上り
9合目から30分・8合目から1時間40分で
御嶽山最高峰の
剣ヶ峰に到着です。

つづく

御嶽山☆中の湯(6合目)⇒女人堂(8合目)@日本百名山№51

2020-10-29 | 51御嶽山(秋)
常念岳を登った翌週の10月上旬に
再び、高速道路で長野に向かいました。
御嶽山の最短コースは
田ノ原-王滝コースですが
2020年10月現在
王滝頂上と剣ヶ峰の間が
通行禁止になっています。

次に近い黒沢口コースは
御嶽ロープウェイに乗れば楽ですが
朝早く登り始めたかったので
中の湯の駐車場を目指しました。
夜行のため、真夜中の
黒沢の辺りの宗教施設が
異界への入り口に見えて
その後のヘアピンカーブが
いつまでも終わらない果てしない道
のようでした。
前の車の灯りを必死に追いかけ
やっとのことで
中の湯の駐車場にたどり着くと
以外にも、広く舗装された駐車場で
まだ車も少なく
一番端の静かなところに車を止めて
仮眠をとりました。
空が明るくなり始め、車外に出ると
駐車場は車で埋め尽くされていました。

駐車場所の選択は正しかった。
トイレを済ませ、日の出とともに
5:50に出発です。
登山口はトイレの脇にあります。

登山口からの
平坦な道はすぐに終わり
丸太を並べた階段がどこまでも
ゆっくりとした上りが続きます。

丸太は、かなり前に設置されたもののようで
雨で湿っていれば
登山靴との接触面積が小さく
下りは特に、滑らないように慎重に
歩く必要がありそうです。
暗いのが苦手なオリンパスTG-5は
この日も、ずいぶんブレています。
ご容赦ください。

登山口から30分で、7合目
八海山支店に到着です。

帰りにも閉まっていたので
営業していないかもしれません。
そこから5分で
御嶽ロープウェイの分岐になります。

案内板は
新しいものと古いものが混在して
わかりにくいです。

そのすぐ先が本当の7合目?
行場山荘です。

上りでは店は閉まっていましたが
下りでは開いており
お客さんが4人くらい休んでいました。
再び丸太を並べた階段になります。

遊歩道の百間滝分岐を通り過ぎ

(地図にないし、距離も不明)
直径3mくらいの丸い岩を乗り越え

7合目から30分くらいで
高い樹木が少なくなり
振り返ると、雲海が見えました。

8合目まで400m

(朽ち果てないぞと頑張る年代物の標柱)
背伸びをすれば
岩山のような盛り上がりが見えるようになると

登山口から1時間半
7合目から50分で
女人堂・八合目に到着です。

早朝出発のため、ここまでは
斜めに射す日の光に包まれて
静かで厳かな印象です。
この先は一転して
岩山になります。
つづく