山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

下堀沢~焼岳北峰@焼岳☆日本百名山№45

2019-09-25 | 45焼岳(晩夏)・野沢温泉
下堀沢での休憩後
北峰と南峰の間のコルまで
10分で上りきると
青い火口湖:正賀池が見えますが
標高の高い南峰と正賀池は
立ち入り禁止になっています。


噴煙を上げる真っ白な岩壁を廻りこみ
立ち入り禁止の南峰

中尾峠からの道と出会う分岐のコルからは
この日初めて見る
穂高岳と上高地が一望できます。
狭いので立ち止まっている人はいませんが
とりあえず荷を下ろして
撮影タイムにしました。

分岐の右の岩峰は
蒸気が噴出し硫黄の臭いがします。
左が
焼岳北峰への最後の岩場になります。


岩場に取り付くとすぐに
開けた山頂となり
まだ登山者が少ないので
とても静かでした。

登山口から3時間は
ほぼ標準のコースタイムです。
上空は360度の青空で
北アルプスが横たわっています。

山頂を示す柱はグラグラ動き
まっすぐ立ってくれません。
風も穏やかで、気温は20℃くらいでしょう。
カメラのレンズを代えて
何通りも写真を残しました。
隣に座った滋賀からの方から
写真を撮って欲しいと頼まれて
ファインダーをのぞくと
とてもスッキリとした画像があり
カメラはソニーα7に
12万くらいのズームレンズを
つけているそうです。
山に持って来るのが心配になる
高級カメラですが
きっと保険に入っているのでしょう。
うらやましい。

絶景を目の前にして
なかなか腰を上げる気になれず
トイレを我慢して、2時間もねばって
後ろ髪を引かれて
下山することにしました。
下山は
来た道を戻ります。
下りやすい道で
タイムは2:00
標準のコースタイムでした。
この日の歩数
20230歩
下山したら、登山口の駐車場で
坂の下の
中ノ湯バス停まで歩くという
カップルがいたので
車に乗せてあげました。
歩いたら1時間はかかりますから。
good job
道の駅「風穴の里」にて
御褒美のソフトクリーム
駐車場がすごく込んでいて、車まで戻ると、
融けかかっていました。

深田久弥さんの
日本百名山より
焼岳は微妙な色彩のニュアンスを持っている。
濃緑の樹林と、鮮やかな緑の笹原と、茶褐色の泥流の押出しと、
――そういう色が混りあって美しいモザイクをなしている。
しかも四季の推移によって、そのモザイクも一様ではない。
ある秋の晴れた日、焼岳はまるで五色の着物を着たようにみごとだった。
気軽に登れて見飽きない山
2回目を楽しみにして
end


中ノ湯~下堀沢@焼岳☆日本百名山№45

2019-09-22 | 45焼岳(晩夏)・野沢温泉
深田久弥さんの
日本百名山より
焼岳(2458m)
島々からバスで上高地に入ろうとする時、
釜トンネルを抜けると不意に眼の前に、
あたかもこれから展開する山岳大伽藍の衛兵のように、
突っ立っているのが焼岳である。
よく知っている風景とは承知しながらも、
いつも私はここで、
始めての景色に出会うような新鮮な驚きを感じるのは、
どうしたわけであろうか。
現在の標高は2455mです。
活火山である焼岳は
今も変わり続けているのでしょう。
釜トンネルとは
長野県の県道24号線
中ノ湯のバス停のところから始まる
上高地の入口にあるトンネルです。
ただし
深田久弥さんが通った頃の釜トンネルは
現在使われておりません。
空が明るくなって
ライトなしで歩ける位になった
午前5時過ぎに
中ノ湯温泉の少し上にある
新中ノ湯コース登山口を
出発です。

林の中を
5分ほど道路に沿って
平坦な道がありますが
すぐに急な上りになります。
針葉樹林をジグザグに登り
1時間ほどで
ほんの少しの下りがあり
平坦な道になります。
ここまで
刈られた笹が道に敷かれて
クッションになり歩きやすいくもあり
地面の石が見えないので歩きにくくもあり。


背の高い針葉樹が少なくなると
木の間から
双耳峰の焼岳が現れます。

ナナカマドが多くなり
緩やかに上っていくと
登山口から1:30で
山頂方面が開けた広場に到着です。
双耳峰の山頂方向

このコースの序盤は
林の中の道が続き
見晴らしがいい場所があまりないので
休まないで歩きます。
下堀沢の縁に出ると
樹木が次第に低くなり
草原にナナカマドと焼岳山頂という
被写体としては絶好ですが
紅葉にはまだ早く
想像で
赤色に変換してご覧ください。

この辺りの登山道は
ゴロゴロとした岩が多て歩きにくいし
所々に木製のハシゴがあります。

草原では
日光をさえぎるものがなく
気温が上昇して疲れたので
日陰に入った途端に
思わず休憩してしまいました。
登山口から2時間半です。

見下ろすこれまでの道と
右に見慣れた山がありました。
4年前に登った乗鞍岳です。

10分くらいの休憩の間に
何人かに追い越され
上る方向に人の流れができ
あのコルまでは10分ぐらいだということ
がわかります。

つづく

アケボノソウ@上高地の追記

2019-09-21 | 45焼岳(晩夏)・野沢温泉

うれしいことに

花用のカメラTG-5が見つかりました。

上高地で撮った

唯一の花

アケボノソウ

リンドウ科の2年草

山地のやや湿り気のある場所や

木陰に生える

日本では全国に分布するが

絶滅危惧種に指定されている地域もある

和名は花冠の斑点を

夜明けの星空に見立てたことに由来する。

上高地バスターミナルの賑わい

後は、カメラの修理が可能かどうか

早速、購入した店に相談に行ってきます。

中断


大正池~上高地バスターミナル@旅の寄り道2

2019-09-19 | 45焼岳(晩夏)・野沢温泉
余裕を持って出発した山旅は
もう少し時間ができたので
さわんど(沢渡)の駐車場から
シャトルバスで
大正池を見に行くことにしました。
往復で2050円
時間にして20分
かなり高級感のある
まだ新しいバスがやって来ました。
儲かってる?
バスの写真を撮ったのですが
花用のカメラが壊れて、その上、紛失し
データは残っていません。

大正池のバス停で降りて
帰りも
大正池から乗るつもりだったんですが
バスの中での案内で?
1時間でバスターミナルまで歩けるので
その方が
確実にバスに乗れるという情報から
上高地のバスターミナルまで
歩くことにしました。
大正池に
立ち枯れの針葉樹は
ほとんど残っておらず
神秘的という形容詞が
遠い過去になりつつある青い池

遠く穂高連峰は雲の中です。

大正池の向いにも
雲がかかっていますが

写真一番左の焼岳は
その形がガイドブックの通りでわかり易い。

焼岳の噴火で
もともとは森だったところに
水が流れています。
流れがあるから水がきれいです。

田代湿原から
晴れた日には
穂高連峰が正面に見える場所ですが・・・

梓川の畔に出て振り返ると
焼岳の山頂はまだ雲の中でした。

蛇行する梓川と六百山

上高地バスターミナルまで
案内どおり1時間でした。

穂高連峰も雲の中です。
写真の右端に小さく
かっぱ橋が写っています。
この日歩いたところを
上空から
大正池


写真右下に田代湿原。
中央左には
赤い屋根の帝国ホテル。
その左上に
上高地バスターミナルとかっぱ橋。
上から見ると
深い森があるだけのようです。
山旅はつづく

野沢温泉@旅の寄り道

2019-09-17 | 45焼岳(晩夏)・野沢温泉
久しぶりの
山旅に出かけることにしました。
行先は長野県です。
カーナビを買い換えたので
その性能のお試しで
寄り道をすることにしました。
温泉・野沢菜・スキー場
野沢温泉村のイメージは
そんなものでした。
まずは
見事に手入れされた田んぼ
芝生のように
草が1本も生えていません。

きっと
おいしいお米が採れるのでしょう。
温泉街の入口の田んぼの脇に
コスモスが咲いていました。

すぐに中央ターミナルの交差点です。

大きな車はすれ違いにくい幅の道を
登り続けます。
外湯の小さな温泉施設や
開け放した建物から温泉の臭いが漂い
元ストリップ小屋だった建物に・・・
と謎の手書き案内看板があったり
興味深い散歩コースです。



不思議な形をした建物があり

旅館かなと
あとで確認しようと思い
そのまま上り続け
ゴンドラ乗り場まで到着です。

体育館の駐車場から15分ほど。
この先は
スキー場なので
スキーのメンテをしていた若い人に
展望のよいところを尋ねると
車なら
山の上まで行けば
街全体が見えますよということで
駐車場に戻り
山の上まで行ってみました。
道が細くなり
案内板には
志賀高原へ50kmとありました。

冬の準備で
スキー場は作業している人が
いらっしゃいました。

普段は見上げない
青空がきれいでした。
展望は
日本の夕日百選に選ばれた
サンセットポイントから望む温泉街
だそうです。
 
冬はスキー場のゲレンデです。
案内板には
夕方の温泉街の灯りが
写真で紹介されていて
温もりを感じました。

山への旅はつづく