山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

金峰山☆五丈石~山頂@日本百名山№48

2020-06-25 | 48金峰山(初夏)

五丈石は

グーグルマップで見ると

ストーンサークルのような配置です。

南西(写真の左下)が

一番大きくて高いところで

それを正面から見たのが

前回の記事のこの写真です。

左に回り込んでみると

円形競技場の観客席のように

スロープがあり

更に左に行くと

絶壁でした。

右に回り込むと

やっぱり絶壁でした。

この写真の左奥が金峰山の山頂です。

金峰山山頂はすぐそこですが

大きな石の上をバランスをとりながら

慎重に進みます。

ここの山頂の標柱は

少し変わっていますねぇ。

すぐ脇に

先代の標柱の残骸もありました。

大きな石がかたまっている

一番高いところに上がり

五丈石を振り返ります。

こっちのほうが少し高い

本当の山頂です。

反対側(北東)には

大弛峠からの稜線が見え

鉄山と国師ケ岳は雲に隠れていますが

朝日岳がきれいな三角錐に見えます。

その左奥の左側のピークが

甲武信ヶ岳だと思います。

やっぱり

奥秩父の山は判別が難しい。

昼食をとっていたら

鉄山の雲が取れました。

この日は晴れの天気予報でしたが

残念ながら、遠くの山々は

かすんで見えませんでした。

数年前の

さえぎるもののない

瑞牆山からの展望は

特別なご褒美だったのだと思います。

よろしければ

カテゴリーを分けて

記事にしてありますので

ご覧ください。

展望は今一つでしたが

久しぶりの瑞牆山を見下ろし

迫力ある五丈石を

間近に見ることができました。

(たぶんコロナウィルスのせいで)

いつもより静かな山を

楽しませていただきました。

上り:3:30(2回の小休止含む)

下り:2:30(1回の小休止含む)

本日の歩数:およそ25000歩?

(歩数計をONにし忘れました)

深田久弥さんの

日本百名山より

頂上で1時間ほど休んで、鉄山へ向って尾根を進みかけたが、

匐松(ハイマツ)が深くて道が分からない。

断念して、川端下へ下る道を探ったが、とうとう途中で日が暮れ、

おまけに雨が降りだし、寒い野しゃがみの一夜を送って、

翌日ようやく梓山へ出た。

現在は、ピンクテープやロープで

わかりやすい登山道が整備されており

道に迷うことは、まず、ありません。

下山のときの

小川山の凸凹と川上村の野菜畑

例年より少し遅い山歩きが始まりました。

この後すぐ

2つ目の山に向かいます。

end

 


金峰山☆中間点~五丈石@日本百名山№48

2020-06-22 | 48金峰山(初夏)

中間点からは

足元の花も少なく

もくもくと林の中を歩きます。

30分過ぎたころにまた

山頂と五丈石が

少し大きくなって見えました。

2300の標識があり

だんだん増えていきましたから

標高を表しているのだと思います。

金峰山の山頂は2599mですから

後300m上ることになります。

樹名板が所々にあり

このオオシラビソの他に

コメツガ・チョウセンゴヨウを

確認しました。

だんだん

根の張り巡らされた登山道になり

標識の時間通り

中間点から1時間で

金峰山小屋に到着しました。

展望が開けたので

写真を撮り、小休止。

瑞牆山はずいぶん下に見えます。

小屋のすぐ横に大きな岩があり

その上に

誰かが石を積んでいました。

積んだ石の高さが1mくらいだと思います。

天狗の仕業でしょうか?

残るは山頂まで30分強

大きな石とハイマツの険しい道です。

*

千代の吹上への分岐を右に分けて

右前方に

瑞牆山荘からの稜線の登山道を眺めながら

足元には、高山にふさわしい花が

キバナシャクナゲ

ミネズオウ

アオノツガザクラ

山頂と五丈石の標識を五丈石の方へ

ここで初めて

2人の登山者とすれ違いました。

念のため、

マスクを用意しましたが

まったく必要ありませんでした。

金峰山小屋から35分で

五丈石へ

高さは15mくらいでしょうか?

途中まで登っている人もいました。

下りるときの方が怖いのは

他の山で経験済みなので

手出しはいたしません。

つづく


金峰山☆廻り目平口~中間点@日本百名山№48

2020-06-20 | 48金峰山(初夏)

毎年、日本百名山の残りの山を数えながら、
今年はどこに行こうか
遠くか、行程の長い山が多いなぁなどと
悩むのが楽しみです。

春夏秋と区切ってみると
春に登れるところは限りがあり
関東の山はほとんど
春に登っていることになりました。
今回も6月の梅雨時の前ということで
関東の金峰山を目指すことにしました。

金峰山の登山口はいくつかありますが
翌日の予定もあり
最短距離の
大弛峠(おおだるみとうげ)
<自動車が通行できる日本最高所の車道峠>
からの
稜線のルートにしたかったのですが、
冬季通行止めが解除になっていなかったため
廻り目平キャンプ場からの沢ルートを選択しました。

深田久弥さんの
日本百名山より

一般に奥秩父の山々はこれという特徴がなく、
しかも、複雑に重なり合っているので、
遠くから眺めて、一々の山を指摘するのがむずかしい。
そんな時私はまず第一に金峰山に眼をつける。
この山も漠然と見ただけでは、
特に他と区別するような山相は持っていないけれど、
ただその頂上の五丈石(御像石)が目印になる。


廻り目平(まわりめだいら)キャンプ場は
駐車料金は必要ないが、後払いで
一人500円の入場料を支払います。
キャンプ場の施設を利用しなければ
追加料金はありません。

この日はまだ
コロナ自粛の影響が濃く
数えるほどの車しかありませんでした。


金峰山荘で利用と支払い方法を聞き
身支度をして出発します。


8:10

林道は
キャンプしているテントの脇をまっすぐに伸び
車止めのゲートがあり


チェーンを回り込んで先に進みます。

左に、西股沢の水が、
鳥のさえずりをかき消すほどの
音をたてて流れています。



10分ほど進むと
割れ目から木が生えた大きな岩があり


小川山の地図によれば
フェニックス大岩と呼ばれています。


廻り目平キャンプ場周辺は
名前の付いた奇岩が多く
ロッククライミングの聖地のようです。

まだ3時間ほどかかるのに
木の枝の間から
金峰山の山頂と五丈石が
ずいぶん大きく見えました。



出発から1時間で
中ノ沢出合に到着です。


まっすぐ進めば
富士見小屋や瑞牆山方面の八丁平ですが


左に折れてすぐ
登山道の標識があり


本格的な登山道になります。

川音が小さくなり
鳥の鳴き声がよく聞こえます。
登山道の傾斜も
心が構えたほどには、きつくありません。


シャクナゲ


キバナノコマノツメ


コミヤマカタバミ


などの花を愛でながら50分で
中間地点の
小さな休憩場所に到着しました。



中間地点といえば、
2つの場所の真ん中ということですが


標識の各地への所要時間はバラバラで
勝手に
中ノ沢出合と金峰山小屋の中間点と
解釈しました。

小休止

つづく
 


野菜王国・川上村へ@県境をまたぐ

2020-06-16 | 48金峰山(初夏)

県をまたぐことの自粛が解除になったので
長野県に向かいます。
上信越道が全線4車線化を完了し
ストレスのない快適なドライブになりました。

妙高山と火打山の上に
明るい月が残っています。


サービスエリアで
眠気覚ましのコーヒーを買い
妙高山を見上げると
朝日に照らされ赤く染まっていました。


その奥の火打山はまだ雪が多く残っています。



瑞牆山をはじめ、
何回もお世話になった
小海線と並行する国道141号は
見慣れた景色が多くなりました。
市場という交差点で国道141号に分かれ
野菜王国・川上村の中心部に向かいます。
見事なコマツナ畑。


美味しそうです。

すぐ奥に
信濃川上駅という標識があり
朝ごはんの時間なので
寄り道をしました。


改札口の先に
二宮金次郎らしき銅像が建っています。
どこかの学校から
移設したのでしょうか。

電話ボックスと郵便ポスト、バス停と
昭和な
駅前3点セットがそろっていました。
観光案内板には
千曲川源流・高原野菜・川上犬が
写真入りでおすすめされています。



ちょうど通学時間のようで
たくさんの自家用車が目の前を通り過ぎ
家族が学生を駅まで送っていました。
電車が来るようなので
踏切の脇で待ってみます。


普通の電車でした。

ホームは2両分の長さしかないので
3両目はドアが開いていません。


冬は除雪車の車両基地になるのでしょうか。
引き込み線がいくつかあり
派手な特殊車両が休んでいます。



車でさらに千曲川をさかのぼると
対岸に、
山をバックにした大きなトラクターと
農作業している人たちが見え、


更に先に進むと
ゴツゴツした山の奥に
小さく五丈岩を従えた金峰山が
現れました。

写真の奥の右側の山で、

この日の目的地です。

つづく