山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

八幡平☆三大眺望地@日本百名山№52

2021-06-30 | 52八幡平+秋田駒+乳頭-玉川
長く使い続けたガイドブックの
情報が古くなってしまい
コースタイムなどが改訂された
同じものの最新版を買いました。
そのガイドブックに八幡平は
三大眺望地という観光地っぽい
記載があったので
翌日に巡ってみることにしました。
朝早く、黒野地入口より
茶臼岳に向かいます。
天気予報は悪くないのですが、曇っていて
遠くを見通すことはできません。

木道を進むとだんだん
水芭蕉が見えてきます。

熊の泉という水場がありましたが

コップを持参しなかったため
飲むのをあきらめ、そこからすぐに
黒野地という湿原に着きました。
うっすらとガスがかかり
コントラストの少ない写真になりました。

右に曲がって茶臼岳に向かいます。
傾斜は少なく、石がゴロゴロの道で
雪解け水が川のようだったり

残雪が薄くなって
踏み抜いてしまうところもあり
慎重に進みます。
茶臼山荘まで来たところでガスは濃くなり

山頂まで登っても何も見えないことは
間違いなく、黒野地入口に引き返しました。
晴れていれば
黒野地の湿原が見渡せたのだと思います。
八幡平山頂駐車場に移動し
ガスが消えるのを待ちます。
時間つぶしに、
小説を読んでゆっくりしたら
2時間ほどで晴れました。
見返峠から源太森へ向かいます。
ドラゴンアイの分岐までは
前日同様に人通りが多く、その先は
予想通り、静かな山歩きになりました。
30分ほどで山頂に到着です。
東北と四国では、
〇〇森という名前の山が多いらしい。
山というより丘の方がふさわしいかも?
源太森はさすがに
三大眺望地であり
八幡沼と八幡平最高地点方向

黒野地と茶臼岳方向

うっすらと
岩木山まで見えました。

帰りは八幡沼の北側をめぐります。

管理者の方が
残雪をならしたり
目印のポールを抜いてまとめたり
冬の後片付けをされていました。
八幡沼越しの岩手山

三大眺望地の最後は
裏岩手縦走コースにある
畚岳。

車道のすぐ脇に4台ほど
車を止められる場所がありましたが
知らなかったので
山頂駐車場から歩きました。
遠くから見ると
最後の急坂が大変かと思いましたが

距離が短いので
あっという間に山頂です。
写真が小さくてすみませんが
八幡平の横からの眺め

岩手山への長い縦走路方向

秋の紅葉がおすすめのようです。
長くなったので
少しだけ残ったその後に
つづく

八幡平☆最高点⇒頂上駐車場@日本百名山№52

2021-06-25 | 52八幡平+秋田駒+乳頭-玉川
登山口の案内板にあった地図では
時間が変わらないルートがあったので
帰りはその道にしました。

山頂まで来たほとんどの方が
その選択をされていました。
まだ春の浅い雪道に
大勢の足跡が残っていて
ルートを間違える心配はなさそうです。

時間を気にする間もなく
鏡沼より随分と大きなガマ沼・八幡沼が現れ
展望が開けました。

火口跡の水たまりにしては
大きいです。

*

平坦な山の形と大きな沼に対して
今も周辺に温泉として
大量のエネルギーを放出して
八幡平が火山であることは
思考がうまくつながりません。

八幡沼を周遊しても
そんなに時間はかかりませんが
長時間の車の運転で疲労もあり
見返峠から駐車場に戻ることにしました。
見返峠からの展望です。

ゆったりとした起伏と
それを縫うように曲がりくねった道は
長野の霧ヶ峰を思い出します。
趣のあるよい名前を付けられました。
その後は、長い下りの石の階段です。
すぐ脇に
桜の花が1輪ほころんでいました。


正面に見える円錐形のピークは
畚岳です。
畚(もっこ)とは
縄・竹・つるなどを網状に編んだ運搬道具のこと。
石や土を入れ、
棒でつって担いだり、背負ったりして運ぶ道具です。
登山口に戻り
サービスセンターの中を見学すると
ここ数年のドラゴンアイの写真が
展示されていました。

なぜ、こんな形で雪が残るのか
謎です。
両親の記念写真にあった藤七温泉で
同じ場所から写真を撮り
無料のお土産にします。

八幡平三大眺望地に
つづく

八幡平☆頂上駐車場⇒最高点@日本百名山№52

2021-06-16 | 52八幡平+秋田駒+乳頭-玉川
この日は休日ということもあり
山頂の駐車場は、ほぼ満車でした。
ちょうど風が通り抜ける場所らしく
強風で車のドアの開け閉めにも
気を使いました。
ほとんどの皆さんのお目当ては、
歩いて10分の鏡沼でしょう。
深田久弥さんの
日本百名山より
広大な高原のあちこちに、素朴な山の湯、風致のある地沼、
北方独特の樹林が散在して、一大楽園を展開している。
人々がそういう高原に美を見出すようになったのは、
比較的近代のことで、それまではそんな山奥に入るのは、
鉱山の人か、鄙びた湯へ湯治に出かける村人以外はなかった。
今では、山頂の近くまで車道が伸びて
山にはまだ雪が残るこの季節にも
大勢の人が押しかけます。

整備された階段から登り始めると
すぐに、鏡沼への分岐となり

ほぼ全員の目的地は鏡沼のようです。
春の山らしく、雪道となり

思い思いの足元ではありますが
転ぶ人もなく、大勢とすれ違います。
写真は、人が少ないところを撮ったので
実際を反映していません。
皆さんがマスク姿です。
登山口から10分ほどで目的地
鏡沼に到着しました。
樹林に囲まれているので
駐車場のような強風は吹いていません。
沼の横と上の2か所に
立ち止まれるスペースがあり
写真を撮っていました。

この日の数日前の大雨により、今年は
青いリングが崩れてしまったようです。
皆さん残念がっていました。

でも、これはこれで
滅多に見られないものであり
涙を貯めたドラゴンアイと名付けたいと
思います。

ほとんどの人が駐車場に戻っていきましたが
そんなに遠くない八幡平最高点に向かいます。
上空は強風を思い出させる
絵本の中の雲が流れています。

歩きにくい雪道を

鏡沼から20分で八幡平最高点に到着です。
といっても、ほとんど同じ高さのため
木製の展望台が用意されていました。

その下に、
ほんの少しの盛り上がった土があります。

見渡す限り
アオモリトドマツの森が広がっています。

冬には樹氷の森になるのでしょう。
森に浮かぶ山は霞んでいますが
うっすらと岩手山が見えました。

日本百名山の碑

つづく

鳥海山@旅の途中

2021-06-14 | 52八幡平+秋田駒+乳頭-玉川
新潟から秋田まで日本海東北道を走ると
まだ、県境の2か所が途切れています。
新潟の朝日まほろばと山形のあつみ温泉 50㎞
山形の遊佐比子と秋田の象潟 30㎞
長岡市から秋田市まで330㎞ですので
残りは4分の1となり
以前ほどの距離は感じなくなりました。
休日に移動しましたが
観光バスは1台も見ませんでした。
日本国民は長い自粛に耐えています。
旅の途中で、鳥海山の雄大な姿に
見とれてしまいました。

象潟インターの入り口付近から
秋田県からの鳥海山を
写真に記録しました。
ほぼ、山形県からの姿の
鏡像になっています。

深田久弥さんは、日本百名山で
颯爽とスマートな独立峰と評しています。
今回の旅の目的地はこちらです。

八幡平@日本百名山№52
つづく