山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

八方尾根の8月の花(赤色)14☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-31 | ◇日本百名山 花のまとめ +道具
八方尾根に咲く花は今までで一番
種類が多いので
色系統別に掲載します。
低山に咲く花・小蓮華山に咲いていた花は
名前のみとし、
たくさん咲いていたものを前に
数が少なかったものを後に
並べてみました。
登山道には
樹名の案内板が多く配置され
名前を覚えるのに助かりました。
<赤>
ワレモコウ(吾亦紅)
バラ科の多年草
北海道から九州・東アジア・ヨーロッパに広く分布し
日当たりのよい山地の草地に生える
高さ1m前後
花はひとつに見えるが集合花である
名前のいわれは
神様に忘れられて「われも紅なり」と
自分で言ったとか?・・・
 
カライトソウとの雑種である
ハッポウワレモコウという固有種も
あるらしいのですが
判別できませんでした。
カライトソウ
バラ科の多年草
日本中部の高山に分布する
高さ30cm~1m
唐糸とは唐から渡来した絹糸のことで
糸状のおしべを例えたものである

たくさん咲いていたのですが
きれいな色の花を探している内に
他の花に気をとられて
こんな写真しかありませんでした。
タムラソウ
キク科の多年草
北海道を除く日本各地と朝鮮半島南部に分布する
山地の草原などに生える
高さ1m以上

一般的な花ですが
この写真は背景の雰囲気が気に入りました。
ミヤマママコナ
ゴマノハグサ科の半寄生植物
ママコナの高山型の変種
高さ20~50cm
ママコナの名の由来である
花の下唇の斑点が白い

イブキジャコウソウ
シソ科の小低木で草のようにも見える
高山や日当たりのよい岩地
時には海岸にも生える
高さ10cmくらい

ヨツバシオガマ
ゴマノハグサ科の多年草
本州中部以北と北海道の高山帯の草地に生える
高さ20~60cm

名前も花の形も不思議な花です。
ハッポウアザミ
キク科の多年草
タテヤマアザミの変種で八方尾根の固有種である
花は茎頂か枝先に1個下向きにつける
高さ40~70cm

重厚な色のトゲが花を引き立てている
ハクサンフウロ
フウロソウ科の多年草
本州中・北部の日当たりのよい草地に
しばしば群落をつくって生える
高さ30~80cm

近寄れなかったので
鮮明に撮れませんでした。
今までに見たものと比べると
花びらが丸っこいようです。
その他に
シモツケソウ
ヤマホタルブクロ(白もあり)
ミヤマアズマギク
コオニユリ
コマクサ
タカネヤハズハハコ
青・紫につづく

五里霧中の山頂と雷鳥との出会い☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-30 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
八方池の上は
ガスが一層濃くなって
まったく展望は期待できません。
(写真はほとんど下山時のものです)
ひょっとしたら
今日は八方池で帰った方がよかったか?
と自問しながらも、せっかく来たんだからと
足は前に進みます。
扇雪渓で大勢の登山者が休んでいました。
雪渓があるくらいですから
涼しいです。

ゆっくり登ってきたので
休まずにそのまま進み
雪で横に伸びるダケカンバをくぐって
丸山のすぐ下まで来ると
追い討ちのように
雨が強く降ってきました。
ここから急に
チングルマの群生が広がり
別の世界が始まりました。
丸山は
文字通り丸い山です。

この先は
時々斜面を横切る道になります。
鎖もついていますが
ほとんど使う必要はないでしょう。
高度感はありますが
道には適度な幅があります。

雨で視界が利かず、写真も撮れずで
逆にハイペースとなり

八方池から唐松岳頂上山荘まで
1:40で到着しました。
(唐松岳からの下山時)

右下に下りる九十九折は
祖母谷(ばばだに)温泉に行きます。

正面には剣岳や立山連峰が

左に曲がれば五竜岳
右奥が唐松岳という

絶好の場所にありますが
ガスってしまえば
普通の暖かい宿です。
下山時に30分ほど粘りましたが
このほとんど雲の写真が精一杯でした。
山小屋から唐松岳までは20分の上りです。
振り返って

雨のため登山者も少なく
山頂に先客は2名様のみでした。

晴れていたらきっと
大賑わいだったと思います。
何も見えないので
写真を撮って退散しました。
静けさにまぎれて
雷鳥さんとの
初めての出会いがありました。。

すぐ近くで
少し上にいましたから
目線がちょうど同じくらいでした。
ガサゴソ音をたてても
無心に食事中でした。

(嬉)
上り3:10
下り2:50
(山荘での休憩を除く)
この日の歩数
23,264歩
登山道にはずっと花が咲いていて
堪能しました。
展望は次回に期待することにします。
雷鳥に出会えて満足です。
花編につづく

八方池で見たクマさん☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-29 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
八方池の手前で右前方に雲間から
雪渓を抱く大きな斜面が視界に広がります。

この右に白馬三山があるはずですが
西からの厚い雲にさえぎられ
残念!
帰りには
里の雲も薄くなってきましたが

 白馬三山は相変わらず雲の中です。
かろうじて写真の右側に
雲の間から
先月登った小蓮華山が見えました。
ここから見ると
山というほど目立つピークではなく
稜線にある小さなこぶといったところです。
白馬岳の横顔の絶景が見えるのですが。
八方池は
日光白根山の五色沼や
一切経山の魔女の瞳のような
特別な水の色を見るための池ではなく
風のない穏やかな日に鏡となる
まわりの風景を引き立てるための池のようです。
もちろん
池のまわりもお花畑でした。

真横から鏡の水面

第3ケルンの先は丸山と

その右上に見えるのは
雲に隠れた不帰の嶮でしょうか。
帰りに池の周りを歩く道で
ご夫婦のお話しが聞こえてきました。
雪渓の雪のないとこが熊さんみたいやろ。
うん。
さっきの人が言うてたやん。
うん。

おばちゃんヘ
熊さんといよりもゴリラのような気がします。

さすがに全国から観光客がお出でです。
そういえば
駐車場の車のナンバーも全国からでした。
この先の丸山から上の核心部は
冷たい雨が土砂降りで
あまり写真を撮れなかったんです。
白馬三山にかかる雲は
やはり
後立山連峰全体に広がっていました。
下山時には止んだので
その写真から
にぎやかな八方池を再び

つづく

自然の植物園?八方池まで☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-27 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
7月から8月にかけて
長野県内の中学生が遠足で登るという
地味だけど有名な山
唐松岳
標高2696m
に登ってきました。
一般的にはその登山道になっている
八方尾根の方が
スキー場の名前として知られ
ご存知の方が多いはずです。
この日は
晴れの天気予報ではありませんが
花の季節が終わってしまうのが心配で
出かけることにしました。
白馬三山からの雪解け水を集め
豊富な水が流れる松川に
白馬大橋という大きな橋が架かっていました。
この道は
日本の道百選に選ばれているそうです。
見晴らしいい場所でしたので
車を止めて山を眺めると
あいにくの雲が山頂を覆っていました。
晴れていれば
雄大な景色を楽しむことができるらしいのですが。
白馬八方尾根スキー場

奥ゆかしくも雲に隠れた
白馬三山

自宅から3時間かからなかったので
ゴンドラの始発7:30に余裕で到着しました。
ゴンドラの前の駐車場600円
ゴンドラの往復は2900円と
消費増税の関係なのか?
値上がりしています。
時間があったので
すぐ前の狭い道を撮っておきました。

スキー場の町という感じです。

ゴンドラとリフトを乗り継いで30分
足元には
始めて見るたくさんの種類の花が咲いて
植えてあるのかと思うほどです。
涼しくて心地よい風も
高原に来たことを教えてくれます。
8時過ぎに
八方池山荘に到着し
見上げると
既に大勢の方が登っています。

黒菱からのリフトの方が早く着くようです。
八方池までは
自然の植物園のように花の中を歩きます。

雲が多く展望はきかないので
花の写真ばかり撮っていました。
下りの写真の方が見通しがよかったので
織り交ぜながら
この日のようすを紹介します。
道は木道の所と
土と大きな石の歩きにくい所があります。
(下山時)

緑に写っているところには
花がたくさん咲いています。

多くの人が行列で進むので
迷うことはありません。

ケルンがたくさんあって
ちょうど休める場所になっていました。


花越しの遠見尾根です。
手前の花はオヤマソバだと思います。

八方池まで1時間もかかりました。
ガイドブックの通りです。
深田久弥さんの
日本百名山:五竜岳より
この近づき難い山も、近年多くの人々に、より近く
よりハッキリと、眺められるようになった。
八方尾根に便利なリフトがついたからである。
それがなければ、冬そんな高い所まで
行くことがなかったに違いない花やかな女性が
「あれは何という山?」と連れの青年に訊いているのを、
私は一再ならず耳にした。
いかに山に無関心なスキーヤーも
訊きたださずにはおれないほど、
八方から見た五竜はいかめしい。
今回は、残念ながら
雲の中に隠れていました。
つづく

なすのぬか漬け

2014-08-23 | 思い出の味
久しぶりの食べ物ネタです。
スーパーを歩いていたら
気になるものが目に入りました。

500円くらいでしたので
お試しで購入して
すぐ
キューリとナスを漬けてみました。
簡単です。
材料の切り方も袋に書いてありました。
最初は短時間で
濃い味になると書いてあったので
翌朝出して見ると
キューリは塩っぱかったけど
ナスは美味でした。
昔食べた母のぬか漬けの味を思い出し
感激です。

写真の物は少し漬かり過ぎでした。
ちょうどの味にするには
もう少し経験が必要なようです。
使い始めたら
毎日漬けるようにと書いてあったので
大根やトマトを試してみましたが
やっぱり
ナスにはかないません。
畑の王様で毎年豊作のナスが
残念ながら
今年は元気がありません。
購入したぬか床を使い終わったら
しばらくお休みにして
来年の夏のお楽しみにしようと思います。
ちびメロン
ころたん

1つだけ収穫できました。
甘かったけど
苗の値段と手間で
甘くなかったかも。
end

庭の花 2014-7~8 夏水仙・ムクゲ

2014-08-13 | 庭の花+花のまとめ
2014-7
塾の敷地に毎年数本咲く
夏水仙です。
 
ヒガンバナ科の多年草
観賞用に庭園などに栽培される
原産は中国大陸あたりと考えられている
春にスイセンに似た葉を出し
真夏に花茎を伸ばす頃には葉が枯れて
花茎と花だけの姿になることから
裸百合とも呼ばれる
和名は葉がスイセンに似ていて
夏開花することによる
 
ヒガンバナ同様3倍体で結実しない
3倍体の説明は
むずかしいので省略しますが
種なしぶどうや種なしスイカを作る仕組みが
この3倍体を利用することだそうです。
2014-8
庭の花も
暑さに負けぬ強い花は少なく
大きく根を張った樹木の仲間で
ムクゲは貴重な真夏の花です。
ムクゲ
アオイ科の落葉低木
ハチス・キバチスなどともいう
中国・インド原産であるが
日本には古くから伝わり
生垣とされることが多く
また、墓地や観賞用として庭木にもされる
花は朝開いて、夕方には落ちる
いわゆる1日花であるが
次々と咲くので木全体の花期は長い
花は紅紫色が多いが
白色のものや八重咲きの品種もある
ハイビスカスや芙蓉(フヨウ)の仲間
と言われると納得する1枚
 
 
もう1枚は
少し小さい花ですが
色も形も
何の花と思ってしまいます。
 
だいぶ昔に住んでいた
東京調布市にある
神代植物園には
44種のムクゲがあるそうです。
生き物の世界は奥が深い
44種も集めたとは
---驚---
 
長岡花火にて
end