山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

動と静 対照的な妙高山と火打山 日本百名山№10

2012-12-10 | 10妙高山(秋)
妙高山南峰の手前は
鎖場になっていますが、
多少の経験を積んだので
恐れることはありませんでした。
岩場の先にまず見えたのは
火打山
標高2462m
 
お椀をひっくり返したような
ゆったりとした山容と
なだらかな傾斜は
安らぎを感じます。
手前の妙高山のごつごつした岩との
コントラストが印象的でした。
南には
流れる雲間に
島のような山影が見えます。
長野の高妻山でしょう。
 
山頂方向のその先は
日本海
 
登ってきた道の先
南東のふもとに見えるのは
野尻湖  
 
思わず
360度ぐるっと見回してしまいました。

ゴツゴツとした道をすすめば
妙高山の山頂です。
 
スカイケーブルの山頂駅から
3時間半で到着しました。
南峰からの景色で十分楽しんだのですが
妙高山の山頂からの眺めで
もう一味違っていたのは
火打山
 
 
目が届くけれど
手が届かない
ちょうどよい距離のところに
もう一つの名山が
真正面に向かって
正座しているような
襟を正す思いがしました。
手前の天狗の庭で
上越の2つの名山に囲まれて
ゆっくりしてみたいと
いつまでも眺めていました。
その1年後
夏のハクサンコザクラの頃
天狗の庭に
秋に
火打山の山頂まで登りました。
下りは来た道を戻ります。
湯けむり  
 
外輪山の線状の紅葉
 
スカイケーブルまで
ガイドブックどおり
2時間半かかりました。
おまけ
火打山からの妙高山
 
曇って半分しか見えてません。
高谷池ヒュッテ付近から
 
end

両襟を掻き合わせた 妙高山 日本百名山№10

2012-12-08 | 10妙高山(秋)
日本百名山の10座目は
新潟県上越地方の名峰
妙高山
標高2454m
深田久弥さんの
日本百名山より
中央火口丘は心丘と呼ばれている。
その頂上に立つとよく判るが
これほど典型的な円形のカルデラも珍しい。
まるでかごめかごめの遊戯のように
円く取り巻いている。
頂上には巨岩が散乱していて
この間にコケモモやガンコウランの類が
毛氈(もうせん)のように敷きつめているから
山上の庭園のような趣がある。
平地ではまだ早い
紅葉の山並みを見ようと
10月初旬に出かけることにしました。
遠方のかたは
妙高・火打をいっぺんに登る
お得な1泊コースが多いようですが
地元なので
赤倉温泉のスカイケーブルを利用して
日帰りのコースに決めました。
深田久弥さんが登った頃は
信越線の汽車でしたから
一番みごとなのは
関山付近と記述がありましたが
今は車で移動しますから
関山にある妙高サービスエリアになります。
 中央の火口丘が首で
外輪山が両襟を掻き合わせたようだ
(日本百名山より)
 
東京方面から来られる方は
妙高高原インターで下りますから
この景色はご覧になれません。
サービスエリアで一息ついて
妙高高原で下り
一昔前の呼ばれ方では
ブルジョアのスキー場  
 
赤倉観光リゾートスキー場から
始発の妙高スカイケーブルで
一気に標高1236mへ。
登山開始は8時過ぎになりました。
登り始めは
スキー場のゲレンデを
スカイケーブルの同乗者と
思い思いのルートで歩き始めます。
皆さん達者のようで
付いて行くのが大変でした。
登山道に入ると
ブナの密集林で
標高を上げるに従い
ダケカンバの林になります。
1時間ほどで
林の間から山頂が現れ
ずいぶん大きく見えるようになったなぁと
思わず写真を撮りました。  
 
花の季節からは外れているし
紅葉も思ったほどではありません。
この年の夏は猛暑で
紅葉も遅れ気味だったようです。
歩き始めて2時間半。
ようやく少し色づいたところに出て
対照的な青い空と
流れる雲が秋を感じさせます。  
 
あと少しで山頂ということで
腰をおろして休んだら
足元に黄色い花が
疲れを癒してくれました。
 
つづく