山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

機織り伝説の巻機山 日本百名山№5 その1

2012-02-28 | 05巻機山(夏・秋)
自宅から2番目に近い日本百名山が
巻機山です。
標高2003m。
標高の割りにどこから登っても
歩行距離が長く高低差もある
巻機山の名前の由来である「機織り御前」
という美女が機織りをしていたという
伝説のある気高い山です。
越後駒ケ岳を登ってから2週間後の
高山植物の花は終わり、
まだ秋とは言えない季節に
登山口に立ちました。
新潟県南魚沼市清水にある
桜坂駐車場の登山口から登ります。
高低差1400m
コース距離10km
ということは
急な坂が続くと予想されます。
手前のバス停に
詳しい案内図がありました。  
 
桜坂駐車場を奥に進むと
登山口で、登山届けのポストがあります。
 
登り始めれば予想通り。
森の中の上り坂を
ひたすら歩いて高度を稼ぎます。
何ヶ所か展望が開けるのですが、
雲がかかり
写真も撮れませんでした。

八合目の登山道の傍らに
キバナニガナ  
 
やがて
ニセ巻機(9合目)に着きます。

すでに疲労困憊。
脚が悲鳴をあげています。
今日も同行者はO君でした。
今回も
ここで待ってると言い張るので、
なだめたり
すかしたり
何故かと言うと
ここからは下って登るんです。
下らなければ高低差100mなんですが、
それに
登り坂全体が見えて、
しり込みしたくなります。
景色は最高なのですが、
 
写真は下りきった山小屋付近から
登りを撮影したものです。
つづく

思い出の味 ハヤシライス

2012-02-17 | 思い出の味
昔むかし
そのお店は
東京都品川区東五反田
にありました。
レストラン大洋
街の洋食屋さんです。
ビルの1階が厨房と10人弱のカウンターで、
2階がテーブル席でした。
シェフが2人で
昼の営業はてんてこ舞いです。
12時のベルとともに急いで行っても
かなりの確率で並びました。
でも
回転が速いのでそんなに長くは待ちません。
昼の人気は
カレーライスとハヤシライス
どちらも500円でした。
カレーライスは
ほぼ温めるだけでできるので、
急ぐ人が多く注文します。
ハヤシライスは
注文を受けてから調理するので、
少し時間がかかります。
もちろん
カウンターの目の前で作りますから
目でも楽しめます。
材料は
4~5cmにカットされた厚さ4mmくらいの牛肉と
タマネギのみ。
 +
怪しげなビンに入ったドミグラスソース。
ビーフシチューのソースみたいに
濃厚過ぎないので、
ライスに合うんです。
タマネギの甘みと
肉のうまみとよくマッチして
おいしかった。
<過去形>
 
というのは
以前、食べたくなって行ってみたら
お店がなくなっていたんです。
残念
ところがなんと
ハヤシライスが名物の
五反田にあるお店を、
ネットで見つけました。
グリルエフ
ハヤシライス:1200円
ランチのみで提供しているようです。
写真で見ると
レストラン大洋のものとそっくりです。
場所も近いし、
たぶん
何か関係があるのだと思います。
ただ
二の足を踏むのは
ハヤシライスの
ソースの色が黒いということ
レストラン大洋のハヤシライスは
ふつうのドミグラスソースの色でした。
今度
東京に行くときに
寄ってみようかな?
おまけに

新潟県立植物園で
熱帯気分


ルリゴクラクチョウカ(瑠璃極楽鳥花)
バショウ科 南アフリカ
 
アイスクリームの香料に使われている
バニラは
蘭の仲間だそうです。
皆さんご存知でしたか?
end

至福の童心がえり 豪雪弥彦山 2012冬

2012-02-14 | 弥彦山の足跡 1・2月+200回
登山道に雪のある弥彦山を登るのは
経験がありますが、
これほどの積雪で登るのは初めてです。
仕度はいつもの通り。
防寒具を多めにしたので、
バッグを背負います。
足元は長靴。
長靴隊に入りました。
何故か、下りが楽なんです。
登っている途中
姿勢を安定させるため
雪をつかんだり
抱きかかえたりしていたら
何も考えず
ただ雪と格闘していた
子供の頃の雪遊びを思い出しました。
最近の子供は
雪が降ってもあまり外で遊んでいません。
少子化で一緒に遊ぶ仲間が少ないのでしょうか。
それとも
他に面白いことがたくさんあるから、
雪遊びも1日で飽きるんでしょうか。
寂しいですね。
それでは、
豪雪の弥彦山の写真をいくつか
ご紹介します。
4合目の少し上

みごとなV字谷と
オブジェのような鉄塔群

5合目からは
なだれの危険があり、
裏ルートの尾根道へ。
*
雪がないと岩場にロープという
ハードなコースなんです。
雪があるおかげで
足場が確保できるので、
少しは楽になります。
それでも汗だくで登りました。
8合目から豪雪の越後平野

9合目
雪に埋もれた案内板

一瞬
ベンチかと思われます。
雪が2m以上あるということです。
 
9合目
佐渡は雪に覆われた山脈に
雲がたなびき
印象深かったのですが、
上が切れてしまいました。


山頂
雪で少し標高が高くなったようです。

豪雪の越後平野
南のほうは霧でしょうか。

雪の世界を楽しみましょう。
end

2度はない>越後駒ケ岳 日本百名山№4

2012-02-11 | 04越後駒ケ岳(夏・秋)
富士山を登り、
山登りに自信がついてきたので
新潟県内の日本百名山を登りたくなりました。
一番近いのが
越後三山のひとつ
越後駒ケ岳です。
標高2003m
* 
ガイドブックによれば
難易度もさほど高くないので
あまく見ていました。
高低差が一番少ない
枝折峠から登ることにしました。
高低差1286m
コース距離15km(往復)

枝折峠
(シオリトウゲと読みます)
まで
細い曲がりくねった山道を
ずいぶん長いこと運転して
やっと着きました。

 *
今日は
登山は久しぶりのO君と登ります。
経験はあるみたいなんですが、
久しぶりなので
体力的な心配がありました。
駐車場は広く
水洗トイレがあり、
その裏が登山口です。
登り始めは階段です。
30分ほどで
明神堂に到着しました。
明神峠と言われるところで
道が筋違いに
四方に向かっています。
昔の人は
この道を通って
どんな生活をしていたのでしょうか。
ここから先、小倉山までは、
眺めがいいんですが、
細かいアップダウンが続き、
距離も長く感じました。
 
一旦下り
登り返すと百草ノ池なんですが、
早くも
O君の脚が悲鳴をあげて、
その登り始めで脱落しました。
携帯電話がなんとか通じたので
ときどき現在位置を確認しながら
単独で
先を目指すことにしました。
 
百草ノ池からは笹が増え、
道は石が多くなります。

登り続けると
鎖のついた岩場がありました。
 
 
ここを登りきると駒の小屋に到着です。
ガイドブックにあったとおり
アンテナみたいな塔が目立ちます。
駒の小屋には休憩できるスペースがあり、
数人が休んでいました。
山頂も近いし、景色もよいので
ゆっくりしたいところですが、
O君が心配なので、
最小限の休息で
山頂を目指しました。
小屋から山頂までは一息です。
 
 
四方がすべて絶景です。
長い登りの疲労も癒されました。

八海山も目の前です。
 

名前のわからない山野草
 
下山は来た道を戻るのですが、
O君が待っているので、
休みなしで下りました。
<お別れの駒ケ岳方面>
 
その結果
小倉山からの細かいアップダウンが
体力を奪います。
それでもなんとか
O君と明神堂で合流。
O君は
行きかう登山者に
心配され、どうしたのか聞かれ
居る場所がなかったようです。
そこからの20~30分、
特に、階段が
疲れた脚にきて、こたえました。
ガイドブックは
駒の小屋で泊まるコースになっています。
日帰りにはきびしい山でした。
もう1回登ることはなさそうです。
<所要時間>
登り4時間。
下り3時間半。
岩場に咲いた
オトギリソウ
1輪
 
end

富士山=最終章 日本百名山№3

2012-02-05 | 03富士山(夏)
富士山頂
三角点の高さ=3775.63m
少し北に岩があり、
その高さは=3776.24m
どちらも四捨五入すると
3776m
日本最高地点に立ちましたから
後は下るしかありません。
それにしても
お鉢と言われる
休火山となっている火口は
噴火をした痕跡をとどめています。
白黒に赤が混ざった
独特の風景です。
 
 
 
写真では
すっきりとは見えませんが、
街並みの向こうは海です。
 
富士山銀座と言われる
神社と郵便局のあるところまで
下りてきました。
きのう
山小屋で書いたはがきを
富士山頂郵便局に投函し
奥宮でお守りを買いました。
 

さすがに銀座です。
行列もありました。
用事を済ませたので、
 あとは、下山するだけです。
山小屋に用はないので
富士宮口登山道をまっすぐ下ります。
きのうより
風が弱いので爽快です。


登ってくる人も多くすれ違いに
時間がかかりますが、
頭痛と吐き気がないところへ
早く下りたかったので、
ずいぶん大勢を追い越しました。
緑や花がうれしいお出迎えです。


ほとんど休まずに下り続け、
やっと車道が見えてきました。
 
所要時間を計ったら2:30でした。
富士山からは
何も採ってきてはならないのですが、
登山靴に挟まっていた
溶岩粒が二つ
富士山頂から出したはがきに
パウチしました。
 
<おまけ>
富士山に登った日の
山中湖から見た富士山
朝の写真だそうですので、
どこかに映っているかもしれません。
朝日で赤いのでしょうが、
実際の富士山も赤が印象的でした。
 
カレーハウスJIBさんのブログです。
よろしかったらどうぞ
 ∨
最後までお付き合いくださいまして
ありがとうございました。
深田久弥さんの
日本百名山より
富士山は万人の摂取に任せて、
しかも何者にも許さない何物かをそなえて、
永久に大きくそびえている。
End

富士山=第4章 日本百名山№3

2012-02-04 | 03富士山(夏)
赤岩八合館は
富士山の標高3300mにあります。
ここでも日本一高い範囲に入っています。
富士山頂と高さ476mしか違いませんから、
見える景色はほとんど同じです。
ましてや
御殿場口登山道ですから、
東側にさえぎるものはありません。
ふもとまで丸見えです。
と自分を慰めながら
山小屋の外で日の出を待ちました。
他にもここで日の出を見る方が、
10人以上いらっしゃいました。
<空が明るくなってきました>
三日月が浮かんでいます。
 
<4:41>
ついにお出ましです
現場では
もっと光輝いていたのですが
持参のカメラでは
人間の眼には、はるかに及びません。
 
<4:43>
半分になりました。
 
<4:45>
丸くなりました。
 
軽い頭痛と気持ちの悪さは残っていましたが、
何とか歩けそうなので、
行けるとこまでということで
登り始めました。
まだ日光が赤いのか、
山肌が燃えるようでした。
 
山小屋から僅かのところに廃屋のような小屋があり、
やがて急斜面の九十九折が始まります。
体調も歩き始めてから次第に回復し、
八合目からの高低差500mを
1時間半で御殿場口の山頂に着きました。
といっても
たくさん鳥居があって
どこを見てもありがたそうです。
 


この日は比較的風が治まっているので
山頂は穏やかな風景でした。
きっと
すごく恵まれていたのでしょう。
お鉢巡りはしないつもりでしたので、
問題ありませんが、
残雪が道を覆い、
アイゼンがないと危険なところもありました。
 
富士山頂を目指すだけなら、
危険はありません。
最後の剣が峰です。
 
溶岩粒が深いようで、
角度もあり
とても歩きにくい道でした。
 
急斜面の坂の上に現れたのは
行列でした。
 
別に有名なラーメン屋が
あるわけではありません。
その先には
皆さんの目的地がありました。
日本最高峰富士山の
標柱です。
 
並びましたので
ありがたみが違います。
*
その手前には
ひっそりと
三角点がありました。

最終章へ
つづく