山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

赤い岩峰の五竜岳と牛首からの唐松岳@唐松岳v2

2014-10-13 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
立山の疲れもあり
八方池で帰ることも考えていましたが
せっかくの快晴だし
まだ行けそうだったので
とりあえず丸山まで上ってみました。
カールのような形状を正面から見て
感動した赤い岩峰
五竜岳

この日1番気に入った写真です。
日本百名山によれば
五竜岳は
餓鬼ケ岳とか割菱ノ頭とも
呼ばれていたそうですが
明治41年に五竜と名付けられ
この軽佻なところの少しもないガッチリした山に
五竜という重厚な名は全く打ってつけだと思う
と記されています。
その奥に半分だけ顔を覗かせていた
双耳峰の鹿島槍ヶ岳も

ゆっくり時間をかけて
いいアングルと距離の撮影ポイントで
渾身の1枚を狙いたいと思わせます。
頑張って唐松岳頂上山荘まで上り
1ヶ月前にはガスで何も見えなかった
立山の稜線もくっきりと見えました。

五竜岳に行く道にあるので
ほとんどの人が歩かない牛首から
どんな風景が見えるのか
好奇心で行ってみました。
このシリーズの最初に記した通り
五竜岳は雲の中でしたが
唐松岳はよく見えました。

海底のように見える平板が
斜めに隆起したような斜面が
より大きく広く見えました。
遠くには薬師岳や

水晶岳、鷲羽岳も確認できました。

北アルプスの北部の山が丸見えでした。
最後に
小蓮華山から見た
唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳です。
 
稜線が重なって一つの山のように
仲良く連なっています。
この写真から
唐松岳山頂からは
右上にある槍ヶ岳・穂高連峰も
見えることがわかります。
この日は山頂をあきらめ
山荘で休んで戻ることにしました。
end

風が止むのを待っていた八方池@唐松岳v2

2014-10-12 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
立山ばかりでなく
八方尾根の紅葉も
ちょうどいい季節でした。
9月なのに紅葉を
おなかいっぱいになるまで
楽しみました。
一番上のリフトで展望を楽しんでいると
八方池山荘の左は
別の山に来たような
燃えるオレンジ色のお花畑でした。

名残の花も咲いていましたが
今回は見るだけにしました。
八方池のすぐ手前から
風景の主役は
にぎやかな色の樹木の葉に変わり
見上げるその奥には
恐ろしげな名前の
帰らずの嶮が控えていました。

八方池の撮影スポットは
大勢の人が出入りして大混雑でした。
辛抱して
じっと風が止むのを待って
八方池に写る白馬三山

同じく八方池に写る
天狗の頭から白馬三山

歩く登山者のバランスを考えて
構図はバッチリでしたが
ピントがあまく大失敗でした。
八方池と帰らずの嶮

end

青空に白馬三山@唐松岳v2

2014-10-10 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
立山の帰り道に白馬村で1泊し
1ヶ月前に雲・雨で見えなかった
八方尾根や唐松岳からの展望に
再挑戦してきました。
空が明るくなり
窓から見える山がオレンジに染まって
まず思い浮かんだのは
白馬大橋から見る白馬三山でした。
皆さんがまだ眠っている時間に
少し早めに外に出ると
以外にも
7-11にお客さんがたくさん
並んで弁当を買っていました。
白馬大橋に
先客は大きなカメラを構えた方が
1名がいらっしゃいました。
その後から
大きなカメラの人2名と
小さなカメラの女性が一人が来て
涼しくて爽やかな早朝に
薄紅色に塗られた白馬三山が
見下ろしていました。
 
私のカメラでは遠過ぎて
いい写真は望めませんけれど
朝焼けの色が出せるといいな
と思っていたのですが
全体に赤みがかって
それに加えて
太陽の光が真正面すぎて影ができず
平面的な写真になってしまいました。
静かな萌えの朝を楽しんだということで
これはこれでよしとしましょう。
八方池山荘まで
ゴンドラとリフトで上がると
白馬三山はずいぶん近くなりました。
標準ズームレンズで
絞りはオートのままF9です。

山の陰影が濃くなり
薄い雲も浮かんで
白馬三山の表情が
少し引き締まってきました。
八方池まで
最短で急登の階段ルートを選択し
再び白馬三山に望遠レンズを向けます。
絞りはF11まで絞って
湿気を含んだ空気が上がってくる前の
クリアな表情を撮ることができました。
 
蒼い空にも満足です。
近寄ると見えるものが増えます。

end

五里霧中の山頂と雷鳥との出会い☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-30 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
八方池の上は
ガスが一層濃くなって
まったく展望は期待できません。
(写真はほとんど下山時のものです)
ひょっとしたら
今日は八方池で帰った方がよかったか?
と自問しながらも、せっかく来たんだからと
足は前に進みます。
扇雪渓で大勢の登山者が休んでいました。
雪渓があるくらいですから
涼しいです。

ゆっくり登ってきたので
休まずにそのまま進み
雪で横に伸びるダケカンバをくぐって
丸山のすぐ下まで来ると
追い討ちのように
雨が強く降ってきました。
ここから急に
チングルマの群生が広がり
別の世界が始まりました。
丸山は
文字通り丸い山です。

この先は
時々斜面を横切る道になります。
鎖もついていますが
ほとんど使う必要はないでしょう。
高度感はありますが
道には適度な幅があります。

雨で視界が利かず、写真も撮れずで
逆にハイペースとなり

八方池から唐松岳頂上山荘まで
1:40で到着しました。
(唐松岳からの下山時)

右下に下りる九十九折は
祖母谷(ばばだに)温泉に行きます。

正面には剣岳や立山連峰が

左に曲がれば五竜岳
右奥が唐松岳という

絶好の場所にありますが
ガスってしまえば
普通の暖かい宿です。
下山時に30分ほど粘りましたが
このほとんど雲の写真が精一杯でした。
山小屋から唐松岳までは20分の上りです。
振り返って

雨のため登山者も少なく
山頂に先客は2名様のみでした。

晴れていたらきっと
大賑わいだったと思います。
何も見えないので
写真を撮って退散しました。
静けさにまぎれて
雷鳥さんとの
初めての出会いがありました。。

すぐ近くで
少し上にいましたから
目線がちょうど同じくらいでした。
ガサゴソ音をたてても
無心に食事中でした。

(嬉)
上り3:10
下り2:50
(山荘での休憩を除く)
この日の歩数
23,264歩
登山道にはずっと花が咲いていて
堪能しました。
展望は次回に期待することにします。
雷鳥に出会えて満足です。
花編につづく

八方池で見たクマさん☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-29 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
八方池の手前で右前方に雲間から
雪渓を抱く大きな斜面が視界に広がります。

この右に白馬三山があるはずですが
西からの厚い雲にさえぎられ
残念!
帰りには
里の雲も薄くなってきましたが

 白馬三山は相変わらず雲の中です。
かろうじて写真の右側に
雲の間から
先月登った小蓮華山が見えました。
ここから見ると
山というほど目立つピークではなく
稜線にある小さなこぶといったところです。
白馬岳の横顔の絶景が見えるのですが。
八方池は
日光白根山の五色沼や
一切経山の魔女の瞳のような
特別な水の色を見るための池ではなく
風のない穏やかな日に鏡となる
まわりの風景を引き立てるための池のようです。
もちろん
池のまわりもお花畑でした。

真横から鏡の水面

第3ケルンの先は丸山と

その右上に見えるのは
雲に隠れた不帰の嶮でしょうか。
帰りに池の周りを歩く道で
ご夫婦のお話しが聞こえてきました。
雪渓の雪のないとこが熊さんみたいやろ。
うん。
さっきの人が言うてたやん。
うん。

おばちゃんヘ
熊さんといよりもゴリラのような気がします。

さすがに全国から観光客がお出でです。
そういえば
駐車場の車のナンバーも全国からでした。
この先の丸山から上の核心部は
冷たい雨が土砂降りで
あまり写真を撮れなかったんです。
白馬三山にかかる雲は
やはり
後立山連峰全体に広がっていました。
下山時には止んだので
その写真から
にぎやかな八方池を再び

つづく

自然の植物園?八方池まで☆唐松岳@日本三百名山

2014-08-27 | ‐‐唐松岳(夏・秋)八方尾根
7月から8月にかけて
長野県内の中学生が遠足で登るという
地味だけど有名な山
唐松岳
標高2696m
に登ってきました。
一般的にはその登山道になっている
八方尾根の方が
スキー場の名前として知られ
ご存知の方が多いはずです。
この日は
晴れの天気予報ではありませんが
花の季節が終わってしまうのが心配で
出かけることにしました。
白馬三山からの雪解け水を集め
豊富な水が流れる松川に
白馬大橋という大きな橋が架かっていました。
この道は
日本の道百選に選ばれているそうです。
見晴らしいい場所でしたので
車を止めて山を眺めると
あいにくの雲が山頂を覆っていました。
晴れていれば
雄大な景色を楽しむことができるらしいのですが。
白馬八方尾根スキー場

奥ゆかしくも雲に隠れた
白馬三山

自宅から3時間かからなかったので
ゴンドラの始発7:30に余裕で到着しました。
ゴンドラの前の駐車場600円
ゴンドラの往復は2900円と
消費増税の関係なのか?
値上がりしています。
時間があったので
すぐ前の狭い道を撮っておきました。

スキー場の町という感じです。

ゴンドラとリフトを乗り継いで30分
足元には
始めて見るたくさんの種類の花が咲いて
植えてあるのかと思うほどです。
涼しくて心地よい風も
高原に来たことを教えてくれます。
8時過ぎに
八方池山荘に到着し
見上げると
既に大勢の方が登っています。

黒菱からのリフトの方が早く着くようです。
八方池までは
自然の植物園のように花の中を歩きます。

雲が多く展望はきかないので
花の写真ばかり撮っていました。
下りの写真の方が見通しがよかったので
織り交ぜながら
この日のようすを紹介します。
道は木道の所と
土と大きな石の歩きにくい所があります。
(下山時)

緑に写っているところには
花がたくさん咲いています。

多くの人が行列で進むので
迷うことはありません。

ケルンがたくさんあって
ちょうど休める場所になっていました。


花越しの遠見尾根です。
手前の花はオヤマソバだと思います。

八方池まで1時間もかかりました。
ガイドブックの通りです。
深田久弥さんの
日本百名山:五竜岳より
この近づき難い山も、近年多くの人々に、より近く
よりハッキリと、眺められるようになった。
八方尾根に便利なリフトがついたからである。
それがなければ、冬そんな高い所まで
行くことがなかったに違いない花やかな女性が
「あれは何という山?」と連れの青年に訊いているのを、
私は一再ならず耳にした。
いかに山に無関心なスキーヤーも
訊きたださずにはおれないほど、
八方から見た五竜はいかめしい。
今回は、残念ながら
雲の中に隠れていました。
つづく