山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

日本三百名山 浅草岳@新潟百名山№9

2012-07-28 | 〇新潟100名山(中越)
昨年7月
ヒメサユリ咲く頃
日本三百名山である
浅草岳に行ってきました。
標高1585.5m
歩行距離8.0km
標準時間5:40
ご近所ですから
いつものように
のんびりとした出発します。
直線距離だと近いのですが、
守門岳の奥にあるので
時間はかかりました。
登山口は
ネズモチ平駐車場です。
不便な場所にあるのに
すごく広い。
100台は入るそうです。
山人に人気の山なのでしょう。
トイレもりっぱなものです。
登山口を9時ごろ出発。
上りに急登のブナソネを使い、下りに
桜ソネを利用することにしました。

ブナソネは急登のため
2時間で山頂に着きます。
展望はときどき開けます。
振り返って
守門岳

この日の守門岳は
木のみどりというより
空の青に染まったように見えました。
ネズモチ平駐車場が
灰色に
右下の雲の影のところに
見えます。
急登から見える尾根  

ここでも
アカモノのお出迎え  

お待ちかねの
ヒメサユリ  

花の色が姫さまのように
爽やかです。
山頂は
人が大勢いたので
通過して
天狗の庭まで脚を延ばしました。
妙高の火打山に負けない
広々とした庭は
天狗の修行場にふさわしいものでした。
こちらは
のんびり景色を眺めながら
おにぎりをほおばります。
雲が次々と流れてきます。
雲の合間にときどき見えた
田子倉湖  

山頂方向を顧みると
立派な残雪

7月なのに涼しい訳です。
JR只見線の走る福島県方面  
<画像消失> 
すり鉢をひっくり返したような
山が連なり
川沿いのわずかな平坦地に
田んぼが見えます。
きびしい自然の中で
暮らす人々。
日々の生活の団欒。
家族やご近所との絆。
離れがたいふるさと。
韓国ドラマの影響で
涙もろくなっています。
帰りは桜ソネコースです。
前岳ノ肩の近く
尾根道で岩場に可憐に咲く
ヒメサユリは
健気に見えました。
その先は
登山口と違う方向に下ります。
駐車場が見えますから、
下りてからの林道がどれだけ長いか分り
だんだん足取りが重くなります。
予想通り
林道歩きの40分は
ただ歩くだけのものでした。
当日の歩数:18170
逆のコースがおすすめです。
浅草岳の魅力
天狗の庭の開放感は
おすすめします。
ヒメサユリの時期でなくても
ぜひ
体感してください。
end

弥彦山 2012-7 初夏

2012-07-22 | 弥彦山の足跡 7・8月
弥彦山の今
濃いみどりの中で
つつましい花たちが
たくさん咲いていました。
この日は9合目まで
ほぼ無風だったので
しっかり汗をかきました。
くるまゆり
ユリ科の多年草
深山の樹陰に生え
しばしば高山帯に生じて
お花畑の仲間入りもする

茎の中ほどに
クルマ状に葉が生えているので
この名前がついたのでしょう。
ヤマユリは蕾のものばかりでした
もう少しで山を彩ります。
トリアシショウマ
ユキノシタ科の多年草
アカショウマの北方型の変種とされ
中部地方より北の本州と
北海道の山地に多い

花の形が
鳥の足のように見えます。
ハエドクソウ
ハエドクソウ科の多年草
日本・朝鮮半島・中国・ヒマラヤ・東シベリアに分布し
山野の樹下に自生する有毒植物で
根の煎汁をハエを殺すのに使った。

花は紫と白で
小さいがかわいい
登山道の中に生えていました。
オカトラノオ
サクラソウ科の多年草
日本・中国・朝鮮半島に分布し
日当たりのよい草地に生える

虎の尾がどんなものか
しっかりと見たことはありません。
登山道の脇にたくさん生えていました。
ヒヨドリバナ
キク科の多年草
東アジアの温帯から暖帯に
広く分布する
<つぼみ>

気温は高くなかったのですが
無風だったので汗が乾きません。
それでも目には
どの花も涼しげでした。
end

庭の花 2012-7 真夏日

2012-07-16 | 庭の花+花のまとめ
長岡は雨の日が続いています。
湿度が高いのですが、
気温が下がり
過ごしやすく
ゆっくりと時間が流れていきます。
昨年秋に
実を紹介した
コムラサキ(小紫)と
コシロシキブ(小白式部)に
花が咲きました。

*


薄紫色が小紫です。
実のように色が濃くないので
写真では識別がしにくかったでしょうか。
実物はもう少し紫がかっていました。
マサキ(柾)
ニシキギ科の常緑低木
日本全土・東アジアに分布する

薄緑色の地味な花が咲きました。
肉厚の葉のほうが存在感があります。
梅の実

去年は砂糖漬けでしたが、
今年は
味噌漬けにされるようです。
今日は真夏日です。
庭の花も
たいへんそうです。
マーガレット
キク科の低木状の多年草
スペイン領カナリア諸島原産
葉が細く線形の断片に分裂している

コスモス
キク科の一年草
秋の花だが
何故か1輪咲いた

そういえば
中学校の土手の桜の花が
夏か秋に咲いていたのを見たこともある
ヒメヒオウギスイセン(姫檜扇水仙)
南アフリカ原産のヒオウギスイセンと
ヒメトウショウブとの種間交雑種
<つぼみ>


日々草
キョウチクトウ科の一年草
西インド原産といわれている

ハナツクバネウツギ(アベリア)
スイカズラ科の半落葉低木
中国原産のシナツクバネウツギの交配種
庭木や植込みに利用される

イモカタバミ
葉はしおれて元気がないが
花はがんばってまだ咲いている
日焼けのせいか
花の色が濃い

グラジオラス
アヤメ科の多年草
南アフリカ原産

今日は赤系統の花が多かったみたいです。
直射日光を避けて
日蔭で咲いています。
end

日本二百名山 守門岳-2@新潟百名山№7

2012-07-10 | 〇新潟100名山(中越)
突然聞こえた爆音の正体は
モーターパラグライダー
又は
パワードパラグライダー

常時、エンジンをかけていると
モーターで
エンジンを必要なとき動かすのが
パワードだそうです。
どちらにするかで
飛行に関する法律が違うようですが、
物体はまったく同じもの。

奥只見の紅葉を見に来たのでしょうか
遊びor仕事?
いずれにせよ
さえぎるもののない空を
自由に飛び回るのは
気持ちのいいことでしょう。
天気もいいし、暑くも寒くもない。
こちらに気づく風もなく飛んでいった
パラグライダーを見送り、
程なく山頂に着きました。
独り占め

パノラマ


山スキーの頂点
大岳方向

この凸凹とカーブは
粟ケ岳から見たそのままでした。
帰り道の霞む山々

傾いた日の
オレンジ色の光

美しい
黄金の国ジパング
紅葉の色素倍増です。
かかった時間
登り3時間
下り1時間50分
ルートがたくさんあるので
また挑戦してみたいと思います。
春の桜と守門岳

end

日本二百名山 守門岳@新潟百名山№7

2012-07-08 | 〇新潟100名山(中越)
標高1537.3m
長岡の中心街からは
のこぎり山がさえぎり、
見ることができませんが、
大きく広がる裾野をもった
雄大な山です。
豪雪地帯の旧守門村にある山ですから
里の山にしては
雪解けは遅く初雪も早い。
そんな守門岳に
11月上旬に登ってきました。
なぜ11月なのかというと
この年は里の初雪が遅かったんです。
まだ行けると思ったら
準備もそこそこに
出かけてしまいました。
他の山に
出かけるときに撮った
朝焼けの守門岳

登山ルートは6本ありますが、
今回は最短で登れる
大白川コースです。
標高差1000m
歩行距離8.0km
標準時間6:30

登山口はJR只見線の近く
関越国際大原スキー場の上にある
牧場跡地です。
スキー場の中も車道が続いています。
最初から山頂がお出迎えです。

やはり
山頂は白い。
今日は早起きせず
のんびりと出てきたので
登山開始は10:00
になってしまいました。
自宅から直線距離は近いのですが
まっすぐの道がないんです。
ブナやナラ、松などの
林の中の急な道を40分ほど登り、
エデシといわれる
展望のよい場所に到着。  

ここからはやせ尾根の急登で
3mくらいの高さの岩場が1つあり
少し肝を冷やす。
やがて
緩やかな登りとなり
小さな沢に回りこむ。
 ∨
この辺りで
早くも
おにぎりを食べている女性がいました。
何回も来てるから
今日は疲れたので
ここで帰るのだとか。
てっきりひとりで来たのかと思っていたら
少し登ったところで
上から
人を探しながら下りてくる
女性グループがあり
ひとり
はぐれてしまったとのこと。
町の中でも大騒ぎなのに
山でこういうことは
ないようにしてもらいたい
と思います。
水場でもある小さな川を渡り
三ノ芝といわれる
草地に着きました。

 エデシから1時間20分。
ちょうどお昼タイムなので
おにぎりをほおばって
小休止。
この辺りから見る紅葉は
少し遅かったからか
派手な赤や黄色は
ほとんど見られませんでした。
それでも山が赤い。
もうすぐ山頂というところで、
 
エンジンらしき爆音が
聞こえました。
こんなところでなんだろう。
つづく

ありがたきかな 弥彦山2012-7

2012-07-04 | 弥彦山の足跡 7・8月
予想通り忙しくなり
遠出が難しくなりました。
ありがたいのは
弥彦山がいつもそこにあることでしょう。
気温が上がっても
半袖で登れる山です。
人間を獲物とする昆虫が少ないから。
皮膚が弱いのですが
この山とは愛称がよいのです。
もうひとつのありがたさは
雨が降っても風が弱いので
傘をさして9合目までは
登れることです。
山登りというより
トレーニングサーキットと
言ったほうがピッタリです。
この時期の花は
地味なものが多いようです。
5合目の前後にいくつか
名札がついていましたが、
疲れているためか
カメラを取り出す気力がありませんでした。
それでも
山頂の奥宮の脇に
ヒルガオ

ホタルブクロ
キキョウ科の多年草

関東は赤紫、関西は白
多いそうです。
新潟から関西は距離があるけど
つながりは深いようです。
場所柄
自然のものか人間が運んだものか
判別できませんが、
登ってきた疲れが
梅雨空の鉛色にもかかわらず
晴れ渡るようでした。
花がひきつける魅力は
生物の本能を揺さぶるものなのでしょう。
下りの9合目から
靄に包まれた佐渡島が
この時期は特に
はっきり見えないことが
嫌いではありません。
1年中同じではつまりませんよね。
帰りに
弥彦娘のパンダ焼きを買いました。

昔は甘いものは食べなかったのですが
嫌いではなかったようです。

今年は
連続した休みが取れないことを
楽しんでみたいと思います。
待ってくれている人がいる。
end

年老いた母の教え

2012-07-01 | 思い出の味
母の日は過ぎてしまいましたが、
母のことを少しだけ聞いてください。
商売をしながら、
山や畑の世話をするというのが
昭和の時代の我が家の日常でした。
その中心だったのが母です。
朝早くから畑仕事をして
日中は
問屋からの仕入れと
常連のお客さん廻りです。
その合間に、食事の支度をし、
休む暇もない状態でした。
常連客を招待して
問屋の招待旅行で
日本中に行って来たみたいです。
ときどき
旅行の写真を見せてくれました。
今は
出かけることも少なくなりましたが
まだ
家の中の仕事はこなしています。
それでも
さすがに若い頃のようには行かない様で
少しずつ
肩代わりをするようになりました。
それは
食事の準備と畑の収穫です。
野菜の料理を紹介するのは
そんな事情があります。
教わったことは多いのですが、
最近は
母の土俵ですることについて
いまだに教えられています。
雑草は小さいうちにとれ
畑を耕し、種まきをして、芽が出ると
雑草との競争が始まります。
雑草のほうが数が多いので
小さいうちにとらないと
植えたものが負けてしまいます。
動物も植物も、小さいうちは
手厚く保護してやらないと
成長が妨げられるということでしょう。
生った実を採るほど次の実がつく
生った実をそのままにしておくと
そこに
栄養が使われてしまうので
新たな実がつきにくくなる
ということだと思います。
これは
植物の種類によって違うのでしょう。
収穫が多いのは、さやえんどうです。
以前はどの畑にもありましたが
最近は
つくっている家は少ないようです。
手間がかかるからでしょうか。
思いつきの文になってしまいましたが、
お付き合いいただき
ありがとうございました。
母には、まだまだ
長生きしてもらいたいと思っています。
みなさんと
同じように
end