山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

滝切合(1409m)~地蔵岳~目洗清水☆地蔵岳

2020-09-12 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳

滝切合の先は

樹木がだんだん低くなっていき、

とうとう、

太陽に直に照らされることになりました。

ただ、その時間は30分ほどで

地蔵岳山頂に到着しました。

登山口から2時間40分。

ほぼ標準タイムです。

残念なことに、まだ、

飯豊山山頂は雲に隠れています。

右奥に

初めて見ることになった

飯豊連峰の北部がはっきり見えました。

のこぎりの歯のように波打っています。

ネットで検索しても

似たような画角の映像がなくて

何が何だかよくわかりませんでした。

飯豊山の左側は

御秘所・草履塚・切合小屋への稜線で

ここからは、なだらかに見えます。

このまま雲の様子を観察しても

何も変わらないかもしれないので

まだ体力が残っているし

もう少し先に進んでみることにしました。

滝切合から見た稜線は

緩やかな下りの後、登り返しのようでしたが

歩いてみると下りがきついです。

前方が開けて

この先の道が見えました。

この後の稜線の道は

直射日光がきつくて体力を消耗します。

最初のピークがかたらいの丘です。

地蔵岳から40分で到着。

飯豊山は見えません。

会津磐梯山方向の山々

地蔵岳を振り返る

右の小ピークが滝切合です。

目洗清水には

地蔵岳から1時間10分で到着。

暑さでやられ、少し時間オーバーです。

ちょうど

水汲みを終えた単独の登山者が

ハアハア息を吐きながら

戻ってきました。

この写真の中央で土の見える場所から

右に数十メートル行ったところが

水場だそうです。

地元の方のようで

いろんなルートから

飯豊山に登られているそうで

北の

奥胎内ヒュッテから頼母木小屋経由のルートが

変化に富んでいて一番好きだと

おっしゃっていました。

目洗清水の少し先に

飯豊山の展望広場があるようなので

行ってみると

地蔵岳より近いので迫力があります。

ただ、雲がかかって残念です。

日影がなくて暑いので

写真を撮ったらすぐに引き返しました。

地蔵岳まで1時間20分。

暑さで汗をかき、水を多めに飲んで

ばててしまいました。

目洗清水往復のご褒美なのか、

飯豊山の雲が薄くなっています。

雲が風に流されて

ついに

飯豊山山頂を拝むことができました。

まとめ

大日杉登山口⇒地蔵岳:2:40

地蔵岳⇔目洗清水往復:2:30

地蔵岳⇒大日杉登山口:2:10

予想通り、下りは楽でした。

この日の歩数:30,104歩

種類は少ないですが

地蔵岳8月の花に

つづく


ざんげ坂(1合目)~滝切合(1409m)☆地蔵岳

2020-09-07 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳

今回は登山行程の記録も

ソニーのα6000にしてみました。

レンズは小型軽量で取り扱いやすい

シグマ3兄弟の19mmにして

出し入れを楽にしました。

ざんげ坂までに追い越したのは

登山口で先行するのが見えた

ご夫婦の2人で

それ以外のすれ違いはありません。

ざんげ坂を見下ろして

この場所から下りる時にざんげするのか

と納得して、先に進みます。

すると

ルノワールの木漏れ日のような模様が

登山道に現れ

背中に朝日の熱を感じますが

程よい高さの樹木が直射を遮ってくれます。

これは

登山道が尾根道となったことなので

次第に暑くなることを覚悟しました。

右手の樹木が途切れて

滝切合から鍋越山に延びる稜線が見え

あの高さを超えないと

地蔵岳に達することはできないと

気を引き締めます。

着実に高度をあげる登山道を

登山口から50分で

長之助清水に到着。

まだ余裕があったので

念のため、水場を確認すると

梯子で5mくらい下り

横に10mくらいのところで

十分な水量の水場があります。

休みもそこそこに、出発し

すぐに、案内板にあった

御田を通り過ぎます。

昔は

水が溜まって田んぼのようだった

のかもしれません。

ここには

上りでは認識しにくいのですが

下りでは真正面に見える

大きな杉の木があります。

御田の杉と名がつくほどの大木です。

幹回りは

三人でやっと抱えられるくらい太く

登山口の大日杉の代わりとして

十分な存在感でした。

着実に高度を稼ぐ登山道は更に続き

前方から

ホラ貝の音が聞こえたので

信仰の山らしいと思いました。

しばらくして

単独の登山者を追い越しましたが

修験者の服装ではありませんし

ホラ貝を下げてもいませんでした。

ただ、お経を唱えていらっしゃいましたので

ホラ貝は

ザックの中にしまわれたのだと思います。

所々に水の流れで中央がえぐれて

歩きにくいところがあります。

登山口から1時間半を過ぎた頃

寄りかかるのにちょうどいい木が

あったので、眺めはよくないけれど

小休止にしました。

この道は足の置き場が安定しているので

下りは楽だと思います。

上りも直射日光が当たらないので

悪くはありません。

その後

時々、左側の木の枝が途切れて

遠くの山が見えます。

登山口から2時間で

滝切合という小ピークに着くと

この先のルートが見通せました。

ひらがなの「く」の字を

下から上にさかのぼる要領で

手前の稜線の右端が地蔵岳

地蔵岳から下って登り返すと、かたらいの丘

左奥から、切合小屋・草履塚・飯豊本山です。

飯豊本山は

既に雲がかかってしまいました。

つづく


飯豊山大日杉登山口~ざんげ坂(1合目)☆地蔵岳

2020-09-05 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳

密を避けて出かけるのは

どこがいいか?考えた末に

飯豊山の本山が見たいと思っていたので

まだ暗い長岡を出発し

福島県飯豊町を目指しました。

西会津インターで高速を降りて

ソバで有名な山都町の辺りを走っていると

磐梯山の方向に、一瞬

明けの明星が輝いて見えました。

英語では、モーニングスター(morning star)

前にいつ見たのか思い出せないほど

幸運!?

田んぼのように平らな土地に

ソバが植えられています。

まだ白い花の咲く時期ではないので

地味です。

新潟では枝豆が多く栽培されていますが

さすが、ソバ処の山都町です。

カーナビでは

大日杉小屋まで案内してくれません。

最後の5kmほどは

砂利道を覚悟していましたが

最後まで舗装されていました。

すれ違う車もなく

スムーズに走れました。

朝の6時に大日杉登山口に到着。

先着の車は10台ほど。

予測通り、密ではないようです。

大日杉小屋1階のトイレが使用可能です。

この時は、電気がつかなかったので

真っ暗でした。

携帯ライトがあると安心です。

現在地は

飯豊本山の左側・中津川の上流です。

靴を履き替え

山登りの準備を済ませて

6:30に登山口を出発。

ぬかるみをまたぎ

大日杉の言われをカメラに収め

(暗い中、小さなデジカメのためピンボケです)

深い森に足を入れると

水の流れる音がだんだん小さくなり

久しぶりに

360度の自然を感じることができます。

足元はふかふかで

人工的過ぎる階段はありません。

最初からの急登を覚悟していた割に

20分は足慣らしでした。

そこへ、いきなりの鎖場が出現し

それも数十mの長さがあり

手足を使って登ると

登り切ったところに鉄製の標識があり

1合目・ざんげ坂 の文字。

涼しいうちに高度を稼ごうという

思惑は破綻し

ひと汗かきました。

つづく


会津にて田植えの終わった田んぼと飯豊連峰

2018-05-21 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳
急な用事で会津まで出かけたら
飯豊連峰が白く輝きを放っていたので
思わず車を止めて
カメラに記録しました。

左側が大日岳・右側が飯豊本山方向です。
疣岩山から三国岳まで歩いたときに見た
山の形を思い出しました。
おまけ
会津磐梯山の横顔(右奥の山です)

喜多方より
end

獅子沼~三国岳☆疣岩山&三国岳

2016-10-26 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳

獅子沼でお昼の後

この日は

本当のピークハントではないので
どこまで進むか思案しながら
とりあえず疣岩山の山頂へ
獅子沼から
分岐点方向を振り返ればすぐ山頂です。

ほんの少し登っただけなのに
見下ろせば
獅子沼付近の紅葉と少し霞んだ大日岳が
飯豊の大きさを教えてくれました。

ピークには三角点があります。


三国岳まで行くか戻るか迷いながら
目の前に広がる紅葉を愛で
小さなアップダウンを繰り返し

疣岩山から50分
ついに
三国小屋まで来てしまいました。

予想通り
誰もいません。
川入の御沢キャンプ場から三国岳に至る
最後の難所
剣ヶ峰付近の両側が切れ落ちた稜線

紅葉を愛でた
疣岩山からの登山道

奥深い飯豊連峰の主峰である
飯豊本山へ至る尾根道は
赤や黄色に色付いていました。

帰り道は
登山口近くの急坂でヒザにきましたが
時間は3:10でした。
単独の登山者2人とすれ違い
1mの蛇が1匹登山道を横切りました。
この日の歩数
26,316
今年最長の山歩きで疲れました。
end

上ノ越~獅子沼☆疣岩山&三国岳

2016-10-14 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳
早く尾根にたどり着いたほうが
展望が開けることもあり
弥平四郎の上ノ越コースを選びました。
山に来たと感じるこのコースには
ベンチなどなくて
ここまでは朝からの雨で濡れているので
腰を下ろして休める場所はありません。

上ノ越で立ったまま小休止して
先に進みます。
朝の雨から青空の広がる尾根道に変わり
上ノ越から15分で左に林越しに、
奥深い山々の姿を見ることができます。

振り返ると
登山口からの最初の急登が終わったピーク
らしき頭がありました。(写真の左端)

風も弱まり、登山日和になりました。
上ノ越から巻岩山まで1時間ほど
厳しい斜度が続き、休める広場もなく
上り続けることになります。

登山口からの急登で
スピードを落としきれなかったので
巻岩山はかなり遠く感じました。

巻岩山からの展望は南東のみで
見下ろす世界は
深い緑の森が広がっています。
ピークを通過すると下りの道の先に
ようやく疣岩山が見えました。

少し樹木が低くなり、北に
飯豊本山が見渡せます。

巻岩山から30分ほどで分岐があり
通り過ぎようかと思いましたが
左の獅子沼は60mと記載がありましたので
ちょっと寄り道をしてみました。
これが獅子沼です。

誰が名付けたのでしょう。
ただ
展望は見事でした。
三国岳から飯豊本山に至る登山道を
横から見たパノラマです。


尾根だけが紅葉していました。

つづく

弥平四郎登山口~上ノ越☆疣岩山&三国岳

2016-10-08 | ‐‐飯豊:三国岳・地蔵岳
飯豊連峰の南の入口のひとつ
弥平四郎登山口から三国岳(1644m)へ。
三国岳は
三国の境にある山として名付けられ
飯豊連峰の通過点であって
目的地ではないのかもしれない
けれど
雨がちな今年の秋に
紅葉もいまひとつだろうが
雨のち晴れという天気予報で
下見のつもりで出かけてみました。
新潟方面から
津川インターまで高速道路で
その先は
まだ稲刈り作業の途中である田舎の
細い国道を1時間。
弥平四郎の集落を超えると
皇海山の林道を思い出させる
荒れた砂利道となり
4kmほどを時速10~20kmで
登山口に到着しました。

平成25年から2年間
川入の御沢キャンプ場までの林道が通行止めで
こちらの登山者が増え
道が痛んだものかもしれません。
駐車場は20台以上止められますが
この日の先客は3台でした。

祓川駐車場と名づけられた
駐車場に備え付けのポストに
登山者カードを入れて出発します。


一番楽そうな
上ノ越から巻岩山・疣岩山経由で
三国岳を目指します。
山の音以外は聞こえない
自然のままなので、この日は
熊除けの鈴をつけることにしました。
林を少し進むと始まる
果てしなく続くような急登と
1時間格闘すると

*

(帰りの最後にあるこの急坂は
階段状ではない自然のままの下りになるので
久しぶりの長距離歩きとともに膝にきました。)
ほっとする平坦な道から
行く先の巻岩山・疣岩山方向の
尾根道が見えました。

ふと
高妻山の登山道を思い出しました。
距離に差がありますが、この日のルートは
一不動から五地蔵までと
位置関係が類似しています。
少し下って鞍部があります。

風の通り道になっているようで
台風のときのような風音がしますが
林の中は
山登りの汗をひかせる丁度よい風量です。
道に沿ってかなり太い倒木があり
まだ朝早いため
湿り気を伴った小宇宙がありました。

登り返しは
最初の急登ほどではありません。

着実に登っていけば
登山口から1時間半かかって
上ノ越の分岐に到着します。

三国岳までの上りでは一人もすれ違わず
50cmほどの蛇に1匹出合っただけでした。
つづく