山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

白馬大池から白馬岳が現れるまで@白馬岳☆日本百名山№41

2017-09-22 | 41白馬岳(初秋)
雨具を着ると気が重くなりますが
軽量のレインウェアに買い換えてから
初めて使います。
雨具が軽いと気分も少し軽めです。
白馬大池山荘を8:00に出発。
霧のため視界は数百mでしょう。
登山道の判別はできますが
急な上りが気力を奪っていきます。
強風のため雨具を着ても寒いくらいです。

山頂方面から下りて来る人も笑顔は無く
すれ違うときの挨拶も
あまり元気がありません。
小さいサブカメラを
防水カメラTG-5に替えたので
雨を気にせずに撮影を続けられます。
花を撮るくらいしかありませんが。
チシマギキョウ

トウヤクリンドウ

40分で船越の頭に到着しました。
霧のため展望はありません。

*

空に
少し明るいところが見え始め
8:50頃に
急に視界が開けたので、あわてて
青空と緑の山並を写真に収めました。

足元は赤いじゅうたんになっています。
山の天気は
思い通りにはなりませんが
この日は幸いにも
このまま視界が広がっていきました。

9:00
何かを見下ろしている登山者がいたので
その隣からのぞいて見ると

白馬大雪渓と
その起点:猿倉荘が見えました。
これから5分で、どんどん雲が引いて
風景が変わっていきました。
白馬大池

小蓮華山

白馬岳

何も見えなかったのに
舞台の幕が上がるように
スーっと霧が晴れるのは
美ヶ原の王ヶ頭以来の
スペシャルな体験です。
つづく

蓮華温泉から白馬大池まで@白馬岳☆日本百名山№41

2017-09-19 | 41白馬岳(初秋)
白馬岳の山頂まで行けるのか
自信はなかったけれど
前回、三国境でリタイアした経験から
朝、日の出とともに出発しないと
下山が日没までに間に合わないので
登山口の蓮華温泉を510=日の出前に
出発です。
空には月が。

三国境まで前回と同じルートです。

体力温存のため
写真も控えめにしました。
すぐに朝日が雪倉岳を赤く照らします。

*

青空が広がっていきます。
登山道は
最初は土が多く歩きやすいのですが
次第に大きな砂利が道を覆います。


天狗の庭まで130です。
この辺りの樹木は風雪に耐え、自然の庭園となり
初夏に来れば、珍しい山野草も咲いています。

*

*

向いには針ヶ岳と雪倉岳、

さらに日本海に至る栂池新道が見渡せます。
登山道は再び、林に入り、約1時間で
視界が広がると
白馬大池山荘に着きます。

*

*
この時点ではまだ
少し先を歩く人が見えましたが

あっという間にガスがかかり
小雨が降ってきました。
風も出てきたので、小屋の軒先を借りて
雨具を着ることにしました。
つづく

風速を怪しむ9月@白馬岳☆日本百名山№41

2017-09-17 | 41白馬岳(初秋)
台風が先島諸島の付近にいたので
心配だった下り坂の天気の中
白馬岳の天気予報を調べると
『てんきとくらす』の予報では
この日の登山指数はAランクだけれど
午前中は風速14m・午後は風速34mと
すごく怪しい感じでしたが

的中しました。

深田久弥さんの
日本百名山より
わが国の高山には大ていその頂上に古くからの祠が祀ってあるが、
白馬岳にはそれが無い。
この美しい山を讃えた詩歌の類も、古い記録には見当たらない。
(中略)
こんな風に白馬岳が世に知られることのおそかったのは、
僻遠の地にあったからだろう。
今でこそ一夜の汽車で山麓に達しられるが、
半世紀前には、信州の奥の北安曇まで旅する人は、
ごく僅かであったに違いない。
つづく