山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

赤岳山頂→文三郎道→行者小屋→南沢→美濃戸口☆八ヶ岳@日本百名山№63

2023-08-23 | 63八ヶ岳(夏)
赤岳山頂から見る富士山は
直線距離で75㎞離れていますが
思いのほか大きいものでした。

雲が出ているほうが
趣があっていいと思います。
山頂は日当たりがよく
気温は25℃まで上がってきました。
下山の記事は
1回で終わらせます。
赤岳頂上から主稜線を
南の権現岳・キレットの方に進みます。

短い鎖や鉄はしごが続き
緊張して下ると、危なくて
まっすぐ進みたくないなぁと
思うあたりに
右への分岐になり一息つきます。

しかし、鎖のある急な岩場は続き
上ってくる登山者が増えてきました。

話を聞くと、
朝、美濃戸から登ってきたとのこと。
このペースなら日帰りできますね。

 岩の間から、阿弥陀岳がドーンと見え

岩場もそろそろ終わるのかと思う頃
再び、岩がせり出してきて

嫌だなと思ったら
その先は、九十九折の斜面が
広がっていました。

ここから見る
阿弥陀岳への登山道は
なかなか手ごわそうです。

後で、登った人に聞いた話では
落石の危険があるので
ヘルメットが必要とのこと。
九十九折の登山道には
花も咲いていて
ミヤマコゴメグサと
イブキトラノオかと思ったら
ムカゴトラノオ(たぶん?)

タデ科の多年草
本州中部以北から北半球に広く分布
高山帯の日照りの良い草地や岩礫地に生える
花穂の下にムカゴをつける
ムカゴとは植物の栄養繁殖器官の一つ
脇芽が養分を貯え肥大化した部分のこと
再び、横岳が見えてきました。

岩の影が濃くなり
荒々しさが増しています。
赤岳頂上から40分で
文三郎道への分岐です。

足の調子は悪くありませんが
大事をとって
中岳はあきらめました。
森の中に行者小屋が見えていて
ここから先に難所はなさそうです。

中岳と阿弥陀岳は
近くから見上げると大迫力で
行けなかったことが悔やまれます。

高度が下がり
周りの木や草が高くなると
長い階段が続きます。

上ってくる人も絶えることなく
続いています。

しばらく林の中を歩き
にぎやかな山女子2名とすれ違い
赤岳頂上から1:30で
行者小屋に到着です。

森に囲まれているせいか
気温は22℃まで下がりました。
ルート選択では、上りがきつくても
下りが楽な方がいいと思っています。
地蔵尾根から文三郎道は正解でした。
小屋の前のテーブルでは
日陰が少なくて皆さん暑そうですが
行者小屋の軽食を楽しんでいました。
私はしっかり見つけた日陰で
 靴を脱いで、足の具合を確認し
アンパンでおなかを満たし
20分ほどの休憩後
南沢ルートで下山します。

林の中の石がゴロゴロの道や
河原の中の大きな石ばかりの道
たまに、水位が上がった時のために
高く設置された橋を渡り

巨岩の脇を通り

川幅が広くなり

道が平たんになると

行者小屋から1:40で
北沢との分岐に出て

美濃戸山荘のソフトクリームに
かぶりつきました。

休む人にはスイカの方が人気で
ほとんどの人がスイカを食べていました。
林道が長い北沢と
河原の延長のような南沢では
疲労の度合いが違いました。
行者小屋への最短ルートの南沢を上りで使い
下りで距離は長いが楽な北沢をお勧めします。
美濃戸山荘から林道を下り
45分で美濃戸口の八ヶ岳山荘に到着です。
気温は25℃
林道は日陰を選んで歩きました。
暑さが戻ってきました。
YAMAPによれば
2日目は
合計時間7:28
休憩時間1:02
移動距離10.9㎞
上り累積標高:747m
下り累積標高:1478m
ゆっくり歩いたので
標準タイムを多少オーバーしました。
1日目の歩数:13601歩
2日目の歩数:23805歩
森の中の渓流歩きと
岩稜帯の緊張感と
360度の展望と
2日間で存分に楽しめました。
その上まだ楽しそうな所がたくさんあり
人気の山であることに
納得しました。
帰りの高速道路
諏訪湖サービスエリアにて
AR山ナビで風景を切り取ると
ただの景色も違って見えました。
諏訪湖を左から右へ
(北から東へ)



気温は32.9℃に上がりました。
標高は850mもあるのですが
風が暑いです。
end

地蔵の頭→赤岳山頂☆八ヶ岳@日本百名山№63

2023-08-21 | 63八ヶ岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
その頂上からの放射線状の展望は、天下一品である。
どちらを眺めても、眼の下には豊かな裾が広がり、
その果を限ってすべての山々が見渡せる。
すべての山々?誇張ではない。本州中部で、
この頂上から見落とされる山は殆どないと言っていい。
地蔵の頭で立ち止まり
見渡す限りの山々を収めた写真を
ご覧ください。
北側・八ヶ岳の山並み

北西の北アルプスの山並み

少しズームで寄ってみます

(山名が左に少しズレています)
西北西に、白山の名がありました。

北北東の浅間山は
残念ながら雲の中です。

東南東には秩父の山々

南には雲海にそびえる富士山

南西にある
中央・南アルプスは
赤岳や阿弥陀岳の陰になり
残念ながら
ここからは見えませんが
大満足のパノラマです。
地蔵の頭で撮った写真に満足し
足元の花を愛でて
チシマギキョウ

(花が閉じていてイワギキョウと判別不能)
イワツメクサ

チングルマ

タカネヒゴタイ

キク科の多年草
本州の八ヶ岳や南アルプスに分布する
シラネ…ヤハズ…ミヤマ…など近似種が多い
ヒゴタイは中国原産のキク科の多年草で
瑠璃色の球状の花を咲かせる
熊本県の産山村(ウブヤマムラ)の村花になっている
産山村からは九重山や阿蘇山が
よく見えるそうです
すぐ近くに見える
赤岳展望荘に向かいます。

少し雲がかかりましたが
2段になった急坂があります。
先ずは九十九折りの道を
石に足を取られながら
ゆっくり上り

その上は更に急になって
チェーンが付いています。

ここの下りは滑りそうで
尻もちをつきながら
降りていく人もいました。
最後の坂は
目的地が見えているので
楽な気持ちで登れました。

鞍部を拡大

赤岳頂上山荘に到着です。

こんな山の上に
よくも山小屋を建てたものです。
天気が荒れると
居心地はどんなもんでしょう?
赤岳山頂は
もう少し先でした。

団体さんが戻ってくるのを待って
赤岳登頂です。
地蔵の頭から45分かかりました。

正面奥(西)に、御嶽山
少し右に、乗鞍岳
左に、中央アルプスの山並み
振り返れば
南八ヶ岳の岩尾根と
行者小屋を包む深い森

深田久弥さんの
日本百名山より
そのうち、
阿弥陀岳、赤岳、横岳あたりが中枢で、いずれも二千八百米を抜いている。
二千八百米という標高は、富士山と日本アルプス以外には、ここしかない。
わが国では貴重な高さである。
つづく

赤岳鉱泉→行者小屋→地蔵の頭☆八ヶ岳@日本百名山№63

2023-08-19 | 63八ヶ岳(夏)
花の百名山を読むと
本州では白馬岳と八ヶ岳に咲く
ウルップソウとツクモグサが
6月の横岳に咲くとありました。
白馬岳は高低差があって大変だったので
横岳には6月に再訪してもいいかなと
八ヶ岳は花を目当てに登りたくなる山
でもあります。
赤岳鉱泉では、よく眠れました。
真っ直ぐ下山するつもりで、朝食付きにしたので
5:30からの朝食後
6時に行者小屋に向けて出発します。
足のテーピングを丁寧に巻いて
恐る恐る歩き始めました。
気温は18.7℃で快適です。
行者小屋へ向かう道は
赤岳鉱泉の南側へ進み

森の中を上っていきます。
石がゴロゴロのところが多いですが
時々、土で覆われているところもあり
歩きやすい道でした。


 花のカメラTG-5は
シャッター優先の機能がないため
暗いところが苦手です。
スマホのほうが綺麗に撮れます。

今朝は空に雲がありません。
迷いやすいところでは、標柱があり
安心です。

傾斜が大きくなって階段が続くと

赤岳鉱泉から25分で
中山乗越に到着です。

朝にこのルートを通る人は少ないようで
一人もすれ違いません。
振り返ると
大同心が大きく見えてビックリです。

ここから見える大同心は
同心というより、
座ったお地蔵さんに見えます。
中山乗越からは少し下ります。
前方の木の枝の間からは
稜線上の赤岳展望荘が近くに見えました。

赤岳鉱泉から30分で
行者小屋の赤い屋根が見え

左の標識で分岐している道は
地蔵尾根に続きます。

原色の旗がいい感じに
元気をくれました。
足の調子は悪くないので
念のため、靴を脱いで
テーピングの状態を確認し
地蔵尾根に向かうことにしました。

石がゴロゴロの斜面を20分上ると
最初の階段です。

踏板に手すり付きでも
踏板が水平ではないので
歩きにくいです。
振り返ると
ふもとの茅野市や富士見町方面は
雲海が消え始めていました。

10名くらいの若い男子の集団と
この後
何回も追いつ追われつになりました。
歩くペースが速く、休みの回数が多いからです。
学校の部活で登山だそうです。
踏板のない手すりだけが残ったような
不思議なパイプ柵を上がると

一気に展望が開けました。
左には横岳の岩の壁。

前方には赤岳の山頂

赤岳の右下に文三郎道の降り口で
数人の人影が見えました。

行者小屋から40分ほどで
長い階段があります。

ここまでの道を考えると
上ってくる人が多いと、すれ違いが大変そうで
下りはやはり文三郎道にしようと
思いました。
ここから上は
赤い岩場に鎖と鉄杭が続きます。



この日一番の
赤岳の赤を感じる時間でした。
見下ろすと緑の森に
行者小屋の赤い屋根。

横岳は山の字の形をした岩の塊に
見えてきました。

最後の赤い壁を超えると

行者小屋から標高差350mを
1時間で地蔵の頭に到着です。
横岳方向

赤岳・阿弥陀岳方向

気温は18.8℃で快適です。
どっちを向いても名山ばかりの展望に
AR山ナビを使って
写真を撮りまくりましたので
ここで一旦、記事を閉じます。
つづく

美濃戸口→北沢→赤岳鉱泉☆八ヶ岳@日本百名山№63

2023-08-16 | 63八ヶ岳(夏)
八ヶ岳山荘でトイレを借りて
林道を歩き始めると、すぐ
御小屋尾根の分岐があり

左の美濃戸(北沢・南沢)に進みます。
前方から白い車が下りてきて
すれ違ったのはベンツでした。

荒れた林道を走っても壊れないのか
余計な心配をしました。

雨が少ないので林道は
驚くほどには荒れていませんでした。

それでも、悪路で有名な
皇海山の不動沢コースへ続く
栗原川林道と
同じくらいの荒れ具合でしょう。
ちなみに、
栗原川林道は2019年の台風被害で
廃道になってしまったそうです。これで
皇海山の難易度は飛躍的に上がりました。

木製の橋を渡り
悪路は続きます。

1か所ですが
水の流れた跡なのか
道を横切る窪みがあって

回避が困難のため
最低地上高の低い車は危険です。
美濃戸口から45分で
やまのこ村に到着です。

駐車場は空きありになっていました。
美濃戸口からここまで
自転車で来ることも検討しましたが
標高差100m以上あるので
断念しました。
電動自転車ならありかも?
赤岳山荘は
すぐ隣です。

美濃戸山荘は
もう少し歩きます。

美濃戸口から50分で
北沢と南沢の分岐に到着です。

案内図にあった
硫黄岳と横岳の間の
お花畑の表示に
ほっこりします。

宿泊は行者小屋に予約を入れていたので
南沢コースが最短ですが
出発時間が少し早かったので
北沢コースで
赤岳鉱泉を目指すことにしました。
北沢コース方向には
林道が続いています。
周囲はカラマツ林が続きます。

明るい空き地と
木が密集した暗い斜面では
雰囲気が異なります。

ここまで、低山の花が咲いていて
ギボウシ・オダマキ
山ホタルブクロ

分岐から林道を50分ほどで
小さな橋があり
林道はここまでです。

沢沿いの道は
石がゴロゴロだったり

手すり付きの階段があったり
大きめの橋もあって何回か川を渡り
木道が整備されているところもあります。

花は、ソバナ・トリアシショウマなど
やはり低山の花が咲いています。
全体として
とても歩きやすいのですが
少し前に痛めた
足の指の付け根が再発し
もうじき赤岳鉱泉というのに
休まなければならないほどの
痛みになりました。


何とか分岐から2時間で
赤岳鉱泉に到着し
宿の受付で、足の痛みがあり
予約を変更できないかと尋ねると
変更可能とのことで
宿泊は赤岳鉱泉にしてもらいました。
翌日は下るだけになったので
風呂につかり

生ビールを頼んで
赤岳をにらみます。

いつも行動食にカシューナッツを
持参するのですが
こういう時はいいつまみになります。
気温は27.2℃
暑くもなく、寒くもなく
食堂

夕飯は名物のステーキでした。

こんなに肉を食べたのは
久しぶりです。
*
YAMAPによれば
合計時間 3:13
休憩時間 0:14
移動距離 7.3㎞
上り累積標高差777m
下り累積標高差49m
ほぼ標準タイムでした。
翌日は
足のテーピングを工夫して
足慣らしをし、その様子をみて
行動計画を決めることにしました。
つづく

北八ヶ岳メルヘン街道ドライブ☆八ヶ岳@日本百名山№63

2023-08-13 | 63八ヶ岳(夏)
日本アルプスを除く関東甲信において
最後まで残った山が八ヶ岳でした。
美濃戸まで車で入れば主峰赤岳まで
日帰りも可能ですが、
砂利道が得意な車を所有していないため
美濃戸口から歩くと
どこかで1泊が必要になります。
今回は1泊の予定で
午前中に登山口に着けばよかったので
国道299号線メルヘン街道を通りました。
ほぼ全線がカーブの連続する山岳道路で
道の両サイドは背の高い樹木が続き
風景を堪能する余裕はありません。
北八ヶ岳の名所・白駒池は通過し
麦草峠の標識が青空に映えたので
車を止めて、写真を撮りました。

すれ違う車もなく静かです。
少し車を進めると
展望台があったので休みます。
日向木場展望台
(ひなたこばてんぼうだい)

北アルプスに沈む夕陽が売りのようです。
行き交う車が皆、止まります。
蓼科山

霧ヶ峰の車山

気象観測レーダーがはっきり見えました。
八ヶ岳は主脈がちょうど
重なるように見える位置なので
阿弥陀岳が少し外れて見えました。

AR山ナビでは
山名が少し左にずれています。

この後、表示位置を調整できることが
分かりましたので、段々と
見やすいものになると思います。
南アルプスや中央アルプスは
山頂が雲に隠れ、AR山ナビがないと
山名同定は困難でした。


美濃戸の別荘地の入口まで行くと
八ヶ岳の主脈が横から眺められます。

長野のトウモロコシは甘くておいしいです。
ここでは買いませんでしたけど。

美濃戸口に到着です。
時刻は予定より早く11時でした。

ちょうど定期バスが到着。
結果論ですが
白駒池に寄ってくればよかった。
標高は1502mありますが
気温は31.2℃
日差しがアスファルトに照り返し
暑いです。
駐車料金は1日800円×2=1600円でした。
深田久弥さんの
日本百名山より
中央線の汽車が甲州の釜無谷を抜け出て、信州の高台に上り着くと、
まず私たちの眼を喜ばせるのは、広い裾野を拡げた八ヶ岳である。全く広い。
そしてその裾野を引きしぼった頭に、ギザギザの岩の峰が並んでいる。
八ヶ岳という名はその頭の八つの峰から来ているというが、麓から仰いで、
そんな八つを正確に数えられる人は誰もあるまい。
つづく

槍ヶ岳山荘→飛騨沢→新穂高温泉☆槍ヶ岳@日本百名山№62

2023-08-10 | 62槍ヶ岳(夏)
ツアー3日目は快晴でした。
気温は10℃
夜明け前から槍の穂先を目指す人もいて
山小屋の前では大勢の人たちが
カメラやスマホを持って
日の出を待ち構えていました。


振り返ると笠ヶ岳の山頂や
西鎌尾根の先に
黒部五郎岳・鷲羽岳・薬師岳も
赤く輝きだしました。

AR山ナビは
もっとたくさん山名が表示できるはずが…

きのう登った大喰岳から光が当たり始め
槍沢のお花畑にも朝が訪れるころ

東南の山をAR山ナビで
東から南へ確認しました。



最終日は飛騨沢を下ります。
上高地より近いのですが
高低差が400mほど大きく
負担のかかる下りの膝が心配です。
出発のため山小屋の前に集合すると
小槍の上に人がいました。

心の中で拍手をして出発です。

地図右上から左下に下ります。
飛騨乗越からガレ場の急坂を下ります。

気温は10℃、風が強く、日陰のため
体を動かしていても寒いので
ウィンドブレーカーを着ました。
正面には、黒部五郎岳・三俣蓮華岳

もう少し降りると
写真の右半分に
鷲羽岳と黒岳(水晶岳)

笠ヶ岳は飛騨沢の道中ずっと
視界に入っていました。

足元は
ハクサンイチゲの大花畑です。

登山道にたった1株
クロユリが咲いていました。

自然に咲いているのを見たのは
初めてです。
穂高岳を廻り込んでいるので
焼岳の山頂が見えて

その奥は乗鞍岳。
傾斜は次第に緩み
樹林の切れ目から
左には穂高連峰の稜線が見え

左から、北穂高岳・涸沢岳・奥穂高岳・
ジャンダルム(?)

小さな沢を渡り
檜平小屋に到着。
飛騨乗越から3時間は標準タイムです。
標高はまだ1987mですが
気温はすでに26.3℃まで上がり

屋根の上に人の姿があり
屋根全体に布団が並んでいました。
この日は布団干し日和です。

少しでしたが、木道が整備され

檜平小屋から45分。
滝谷出合にて少し早い昼食です。

お弁当は五目おこわでした。
味付けが程よく
量があって腹持ちしましたが
箸休めの何かが付いていると
もっと満足度が上がったと思います。
滝谷出合から1:30で白出沢です。

ここが奥穂高岳の白出のコルへの登山口。
写真の奥の山が遠く
この山旅もあとわずかです。
登山道はここまでで、あとは
林道を1:30で新穂高温泉です。
途中に穂高平小屋があり
トイレ休憩をしました。

YAMAPによればこの日の活動量は
移動距離13.0㎞
上り累積標高差73m
下り累積標高差2050m
総活動時間7:51
休憩時間1:28
正味移動時間6:23
休憩時間を除けば
ほぼ標準タイムでした。
3日間の歩数
1日目:25494歩
2日目:15281歩
3日目:31090歩
槍の穂先以外に危険個所はありません。
長い行程でしたが
1・2日目は曇っていて涼しく
登りやすい日で、
ハイライトの槍の穂先は面白く
3日目は晴れて大満足の山旅でした。
深田久弥さんの
日本百名山より
信仰の厚い播隆はそれで挫折することなく、
それから二年間諸国をめぐって浄財を集め、再び槍ヶ岳に向かった。
背には阿弥陀如来、観世音菩薩、文殊菩薩の三尊を負っていた。
その加護を念じて、
播隆はついに文政十一年(1828年)七月二十八日槍の頂上に達した。
宿願を果たした彼は頂上に三尊を安置し、仏恩の高さに感謝した。
帰りのサービスエリアで、いつものように
ソフトクリームを買ったら
渦巻のない形のもので
まるで槍の穂先のようで
ニンマリしてしまいました。

これはネットで探したファミマの
ソフトクリームの写真です。
end

大喰岳・槍の穂先☆槍ヶ岳@日本百名山№62

2023-08-02 | 62槍ヶ岳(夏)
ツアー2日目の午後のメニュー
その1

 槍の穂先の展望台:おおばみだけ
大喰岳(標高3101m)まで往復します。

ほぼ全員が参加しました。
稜線は、いまだに雲がかかり
風も吹いて、片道40分の行程です。

荷物を山小屋に預けたので
足取りは軽いのですが
展望が期待できないので
気は重いです。

時折、雲が薄くなり
稜線や谷の様子がわかります。

しかし
雲の中を歩くことに変わりはなく
大喰山の山頂に到着です。

誰もいません。
集合写真を撮って帰りましょうと
話し合っている3分後

北の空に青空が見え始め

槍ヶ岳山頂がだんだんと姿を現し
実にドラマチックな演出でした。

時折、雲に隠れつつも
全体像が確認とれるほどになりました。


集合写真を撮るころには
再び槍の穂先は雲に隠れ
槍ヶ岳山荘に戻ります。
途中の稜線にも
たくさんの花が咲いていましたが
私の初見の花として
ミヤマシオガマを記録しました。
ゴマノハグサ科の多年草
本州中部以北・北海道に分布する
高山帯の礫地や草原に生える
根際で分岐し、高さは5-20㎝
葉が細かく分かれていることで
タカネシオガマと容易に区別できる
戻り道にて
殺生ヒュッテとヒュッテ大槍を
見下ろす。

ツアー2日目の午後のメニュー
その2
槍の穂先を登る
標準タイムは上り・下りとも30分だが
見るからに混んでいるので
ガイドブックに書いてあった
3倍かかるを納得します。

肩から見上げた時の青空は
上り始めると雲に覆われ
すぐに渋滞につかまります。

5m進むのに5分待つ
そんな感じでしょうか。
ルートは危険な箇所に
鎖・鉄杭・ハシゴがあり
前の人のルートをなぞって行けばいいので
遅くて後ろからせかされることも
ありません。
上り始めから20分で
平坦な場所があり
雲が薄くなって
ハッキリと小槍が見えました。

カメラを取り出している間にまた
雲が出てきました。
そこから少し上がって
山頂にかかるハシゴが見えました。

すぐそこなのに
人の動きはゆっくりです。
上り始めから50分で再び
下りと並行するルートになり
待っているだけだったので
下りの人が気になります。


下りの渋滞は
上りほどではありません。
時々、岩場に不慣れな人がいると
その後ろが繋がってしまう程度でした。

 危ないところは一人ずつ
他の人を巻き添えにしない
安全のルールが守られていました。
結局、上りは1:30かかりました。
山頂は、時々雲が薄くなり
山並がうっすらと見える時がある
という中途半端な天候でしたが
祠が1つだけの岩だらけの山頂は
岩場を上った達成感で
満たされていました。

30分ほど山頂にとどまって
ツアーの全員が上ってくるまで
待って、集合写真を撮り
下山です。

下りは詰まることなく
スムーズな流れでした。


上りの人の列も途中で途切れ
槍の穂先の1日が
終わろうとしています。
下りは40分でした。
つづく