山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

計画停電と自粛ムード 丹沢山 日本百名山№12

2012-12-31 | 12丹沢山(春)
東日本大震災の後
計画停電の混乱と
放射能の風評で
日本全体が自粛ムードだったので
思い切って
日本百名山を2座登ってきたのは
昨年5月でした。
季節の訪れは例年より遅く
丹沢山には
まだ山桜が咲いていました。
標高1673m
横浜市内で前泊し
レンタカーで向かいます。
都心の運転は久しぶりで
車が多いので緊張しました。
カーナビはついていたのですが
いつもより
案内が遅いような気がして
曲がるタイミングに苦労しました。
登山口のある秦野戸川公園
を出発したのは
7:30
大倉尾根は
高低差1000m以上
塔の岳まで
登りで3時間を越えるので
早めの出発ですが
登山客は多く
人気のある山という印象を受けました。
深田久弥さんの
日本百名山より
丹沢という名前が世間一般に強く印象されたのは
関東大震災だろう。その震源地として急に有名になった。
しかし登山者が押しかけるようになったのは
小田急線の開通と搭ノ岳に山小屋ができてからであろう。
(中略)
大正時代の登山者も多くは案内人を伴ったようである。
それほど未知の山であった。
今は
登山道も整備され、広い道に
木と石でできた階段が
延々と続きます。
道の脇は植林されたような
みごとな林です。
途中には、茶屋といわれる
有人の休憩所があり
初心者にも優しい山です。
ただ
ひたすらに登るので
体力は必要でしょう。
登り始めて1時間で左手に
富士山が見えました。
 
この後所々で、所々で
富士山を見ながら休息しました。
2時間後、振り返って
ふもとの街並み  
 
里山なら街並みが見えるのは
ふつうですが、
日本百名山ではどうなんでしょう?
まだ百名山の入門者です。
そしてまた
富士山
 
2時間半後
登ってきた道を振り返り
まだ街並みが見えます。
 
 廻りには
山桜が満開でした。  
 
花の写真を撮る人も
花の色に合わせたような
ピンク色

そして
何か動くものが見えたので
 
 鹿さんでした。
あわてて逃げるでもなく
悠然とわが道をゆく
3時間後
塔ノ岳山頂に到着しました。
立派な山小屋と
人の多さにびっくりです。
左手には富士山 
 
手前の
凹凸のある森のような山々を見れば
つい最近まで
未知の山塊だったのは
納得します。
ほとんどの人はここで
お別れのようで
この先は
あんまり人とすれ違わなくなりました。
小さなアップダウンを繰返し
1時間ほどで
丹沢山山頂に着きました。
 
 展望は
丹沢山系最高峰の蛭ケ岳まで
進めばもっとすばらしいのでしょうが
日帰りのため
ここでUターンします。
スケールの大きな里山というのが
素直な感想です。
広大な森は
南関東の身近な自然として
大勢の人が訪れるのが
わかりました。
本日の歩数:33,443歩
翌日は
天城山へ
end