山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

分け入っても分け入っても青い山@会津駒ケ岳 日本百名山№26

2013-08-13 | 26会津駒ケ岳(夏)
春の花を求めて
会津駒ケ岳へ出かけました。
深田久弥さんの
日本百名山より
私が初めてこの山を親しく望んだのは尾瀬の燧ケ岳の頂上から
であった。北にあたって長い山稜を持った山が見える。
一頭地を抜いた峻抜な山の形には見えないが、その尾根の長い
おだやかな山容が私を魅了した。
昨年秋の紅葉の会津駒ケ岳です。

尾瀬の燧ケ岳から撮りました。
8月に入り、
春の山は限られてきて
もっと早く出かける予定が
集中豪雨で国道252号線が
通行止めとなり
開通を待って出かけました。
最短ルートの滝沢登山口から登ります。
林道の通行止め地点からすぐ
取付点の階段があります。

いきなり手すり付の階段から
登る山は初めてです。
西吾妻山と違い
登山道が土で覆われて
歩きやすいのですが
最初から
傾斜がきつい印象です。

種田山頭火の俳句
分け入っても分け入っても青い山
を思い出してしまいました。
やはり
土と木の根の登山道は
山に包まれたような安心感があります。
最初のきつい直登の後は
ほぼ一定の傾斜になり
九十九折に進んでいきます。
地味ですがところどころ
花が群れています。
オトコエシ

ヌスビトハギ

日当たりのよいところは
下刈りがされて
歩きやすい道が続きます。
 
500mごとに木の標柱があり
確実に進んでいることがわかり
安心です。

1時間20分で水場に到着です。

駒の小屋までの
中間地点といってよいでしょう。
2~3人掛けのベンチが3脚あり
二人が休んで
二人が水場へ向かうところでした。
水場まで少し下りますが
片道2分くらいだそうです。
くだりで会った方に聞くと
とても冷たくておいしい水だそうです。
ここまで広場のようになった
休憩場所はありませんでしたので
ほっとする場所です。
この少し先で
林が針葉樹に一変します。

と同時に
登山道が階段工事中になりました。
木枠が並べられています。

下りでは、ヘリで石を落とし
それを均している作業を
目にすることになりました。
工事期間が9月下旬になっていましたから
紅葉までに完成させるのでしょう。

木の間から
なだらかな稜線が見えるとすぐに
木枠でつくった休憩スペースに
ベンチがあります。
青い山の頂きが
ときどき雲のあいだから姿を現し
ここから見る会津駒ケ岳の稜線は
ニセ巻機から見る巻機山のように
おだやかなものでした。
これまでの深い森と対照的な
起伏のない草原の風景が広がります。

もうすぐ駒の小屋です
つづく


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